『あなたにとって、大好きな人は誰?』
こんな質問されたら、たぶんこう答える。
『ユーミン(松任谷由実さん)と、小説家の開高健さん。』
『どこがどのように好きなの?』
この質問に対して、開高先生について、うまく答えられないと思う。
と云うか、開高先生の作品を読んでも理解できないことばかり。
それは簡単なこと。
自分と、開高先生の(思考)レベルが違いすぎるから。
例えば一流と呼ばれるアスリート。試合などの中継を見てて、『なんでここでしくじるの?』とか罵ってしまう。だけど自分たちと全く次元の違うステージに居る人を、簡単に罵声を浴びせるなんて、本来論外なこと。
普通の小説家なら、自分なりの解釈ができるけど、開高先生の小説は、自分には理解できない。
ただ云えるのは、自分に共感できる言葉をたくさん残してくれたこと。これは理解できる。
ユーミンと開高さんが好き、と何度も公言してよかった。
知人からBSで放送された開高先生のドキュメントをコピーしてくれた。
画質は今ひとつだけど、あのお姿、あのお声にまた逢えた。
この番組に、こんな言葉を残してます。
『やりたいことやりなさい。あとで後悔しなさんな。
やりたいことやりなさい。
グラスのフチにくちびる付けたら、とことん一滴残らず呑み干してしまいなさい。
あとで戻ってきても、もう滴(しずく)は残ってない。
今のうちに呑み干してしまいなさい。』
もうひとつ。
『酔っ払いと釣り師は、口実を見つけるのは天才ですからね。』
今年の12月9日で没後、22年になります。あらためて合掌。
ハル★