『私の消滅』 中村文則 著
内容紹介
このページをめくれば、
あなたはこれまでの人生の全てを失うかもしれない。
一行目に不気味な文章が書かれた、ある人物の手記。
それを読む男を待ち受けるのは、狂気か救済か。
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ある精神科医の復讐ですた。
最初、この語りは、あれ?ダレ?おやー?
と、悩まされましたが。行きつ戻りつ、読み進めているうちに。
あー。そういうことかー。
「僕」と「私」が、ヒントですね。ふむふむ。
しかし、恐ろしい内容でした。
洗脳とか、記憶の書き換えとか、ネズミ人間とか、
もう、読んでいて、気分がこんなに悪くなるのは初めてかも。
嫌いじゃないんですよ。ダークな物語。
しかし、これは、ちょっと、めげました。
ある実在していた幼児連続殺人犯人のことが実名で書かれていましたが。
小鳥の件。あれって、受け方によっては、同情を?
自分がやった本当の実感は何もないままに、死刑になった、とか。
許せんでしょ! 読んでて、腹が立ったわ。
って、ま、作者のオリジナルだとしても、受け入れられへん。
読後感、ちょー悪しで。
家にこのままいたら、どーんと深い穴に落ちそうなので。
作業に出ました。
おわり。