あすにゃん日記

500字程度のエッセイを書きます。

なつぞら 008

2019-04-09 13:13:14 | ドラマ(朝ドラ含む)
 苦しみをことばに、悲しみを怒りにするほどの気力がある人は、恵まれています。


 当時の子どもに、そこまでの精神力はあったでしょうか。


 柴田家のおじいちゃんは、

 幸せを守るために人は怒る

 と言っていました。
 特別な絆でむすばれたきょうだい。
 その絆について、柴田家ではさまざまな憶測を立てます。

 子どもの気持ちになって、できるだけそれに寄り添おうとする、優しい家族。
 なつは、グチを言わず、だいじょうぶだと笑うけれど、

 自分の一部でもある妹や兄を思うと、引き裂かれる思いなのです。
 警察につかまっても、便所だと言って逃げ出すなつは、きょうだいへの思いが募るばかりです。

 そして川辺に着くと、そこにいた天陽といっしょに釣りを始めます。
 家族とここに来た、なんてウソを言ってしまうなつ。

 その表情に、さびしさとやましさが走ります。
 
 (泣ける!)

 なにかというときょうだいのことを思い出させる柴田家にいるよりも、自由を選択するなつ。
 たくましいです!

 柴田家のおじいちゃんは、「あきらめてる」って言ってたけど、この行動はあきらめてる人のものじゃない。

 子どもなりに希望を持って、東京への夢をかなえようとしている。
 がんこななつの居所が、柴田家に見つかるといいのですが……。