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組織整備に追われて、チーム力を高める事にまで手が回らない状態。
そこからステップ出来ないまま、新戦力と既存戦力との調和に失敗して職務を全う出来ない結果を生む事に繋がりました。
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それは、選手を戦術に当てはめるサッカー。
つまり戦い方を提示した上で、練習で消化し……。
ピッチで結果に繋げる。
しかし、守備面での整備は進んだものの……。
中盤の質や、FWの連携面の向上が表だって見られず、結果に繋がらなかった。
理由は、選手が戦術を練習で消化しきれなかった事。
これに、尽きると思います。
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スーパーカップの勝利が、第一に挙げられます。
その他には3バックを試合に耐えられるレヴェルにまで高めた事。
守備面で大崩れしなくなった事。
バックラインのメンバーが代わっても、守備のクオリティーが落ちなかった事が挙げられます。
これはサラテに相手ゲームメーカーのマークを要求する等、チーム全体の守備意識を植え付けたチームディフェンスが機能させた事。
2009-2010シーズンは、守備面で向上したシーズンと言えそうです。
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チームスピリットの欠けるエゴイスティックなプレーヤーとみなし、代わりに出場する選手にオフェンス面での貢献を期待せねばなりませんでした。
オフェンス面では怪我人の存在と、新戦力が既存戦力と融合が進まなかった事が顕著にスコアに反映されました。
危機を救った選手も、逆に現れました。
ステンダルド(wikipedia 記事 日本語 イタリア語)は3バックの担い手として、余剰戦力という扱いからスタメンに返り咲きました。
FWでは、マキンワが余剰戦力からチームのオプションとしてピッチに立つ機会も出てきました。
また第三GKの不安定なポジションに異議を唱えていたベルニも、第二GKへ昇格しました。
彼等の台頭は、カリーソがレンタル移籍した事を除けば……。
パンデフやレデスマの代わりに出場機会を得たと言っても過言では無く、彼等は既存戦力の1人として責任あるプレーは出来たと思います。
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ならば、守備的なサッカーへと転換する事は一つの施策であった事は否定出来ません。
しかし、相手があってのサッカー。
自分達の戦術を過信するあまり、相手に合わせたサッカーが構築出来ていなかった事。
これが、バッラルデイィーニの過ちであると思います。
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今回Lazioでは、8ヶ月間(2009.7-2010.2)近くの任期となりました。
パレルモからLazioでは、タイムロスが無かったので……。
実際は、彼がセリエA監督として……。
18ヶ月間、連続で別チームながら指揮を執り続けた事になります。
彼にとって、とても厳しい戦いであった事でしょう。
しかし、不確定要素を対処し……。
現実的なチーム作りを目指すスタンスは、言うならばチームの土台作りにあたり……。
彼の残したチームへの規律は、今後もLazioに根付いてくれる事を願ってやみません。
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