見てきました。
※ネタバレ注意
※ネタバレ注意
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最後のライブシーンでボロボロ泣いてしまった。
いや、最後のアレに関しては、突然のファンタジーだったから「なんだ!?」って思ったけど、「想像力こそが、世界を救う。」ってこういうことだったのかな、と。
想像していたよりもかなり面白かったです。
中川大志をこんなにメインでみることもなかったし、岡山天音をこんなにメインでみることもなかった。
中川大志がこんなに癖のあるキャラクターがはまり役になるとは思わなかったし、岡山天音がこんなに静かで情熱的な役が合うとは思わなかった。
この主演の二人が素晴らしかったと思いました。
ほんと、この二人の会話というか掛け合いはずっと見てられるなって思える。
はじめは、二人の図書館襲撃とその被害者たちのやり取りに笑える展開だったけど、剣持が明かした襲撃の動機からガラっと雰囲気が変わりました。
「実際にあったのか・本当に語られた通りのことがあったのか・ただの剣持の想像ではないのか」なんて邪推もしましたが、正直心が痛すぎる内容でした。
肉体に飽きたら精神をいじめるという非道さは本当にきつい。本当に、きつい。
その真偽は別として、友人を救えなかった罪の意識をずっと胸に秘めていたんだろうという剣持。
国の法律に疑問を抱き、自分の正義を執行するといって聞かない剣持。
面倒だ面倒だといいつつも剣持につきあう漆原が剣持を止めるとこもよかったなぁ。
なんだかんだいいながら熱い男だったし、大事に思ってなかったらあんなに本気になれないよなぁ。
「絶対に借りられない本」も、なかなか答えがわからず、一瞬よぎったのは「誰かが借りっぱなしの本」かな?なんて思ってたけど、そこまでひねくれてなかった。
から突然の五年後。
図書館にいた五人が、それぞれの5年を過ごし、時々あったりもしていたようなことも話つつ、また再見に集う。
この五年の間の話も気になる!
そして五年後の話は、図書館司書だった服部さん絡みの話。
過去のバンドサークル時代、大切なメンバーの一人が亡くなったことで、その後の人生に影響を負った人々の話。
ここにきて、剣持の言葉にドシっと重みが増していることに気付く観客も、もはや剣持ワールドに迷い込んでしまった証拠。
漆原もどこかでこの感覚を覚えて、彼の世界に取り込まれたうちの一人なんじゃないかなって思いました。
大切な人が突然失ってしまうと「あの時ああしておけば」って気持ちは少なからず出てくると思うけど、思い入れがあればあるだけその思いが強くなってしまうのもそうなんだろうなって。
乗り越えたり、忘れたりして前に進めることはあっても、諦めて前に進めることはない。 剣持
そんなことを言っていた気がする。
最後のライブシーンを見ていると、忘れて、なかったことにして前に進むっていう決断もありなんだなって思いました。
シリーズ化して、映画でもドラマでもいいから、この二人の話をもっと見たくなりました。
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