~すてっぷ ばい すてっぷ~

川の流れに、雲のながれに身を任せるように

プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵

2020年09月24日 21時10分07秒 | 映画

見てきました。

 

※ネタバレ注意

※ネタバレ注意

※ネタバレ注意

 

 

脱獄モノにしては珍しい方法使うなあ、と思って見に行ったら冒頭に「実話を基にした~」って出てきて驚き。

 

そして本当に鍵作って脱獄してて驚きでした。

 

時代背景が1978年ということで、現代のようなデジタルが普及している世の中ではありませんでした。

しかし、この1978年という時代は、南アフリカでアパルトヘイト政策がとられている真っ最中でした。この政策は1994年まで続きますがついに終わりを迎え、かのネルソン・マンデラが大統領となりました。

 

「白人とそれ以外の有色人種の差別」という話題において、その差別と闘ったのは当事者人種の人々だけだと思い込みがちですが、監督のインタビューで、「反体制派に協力した白人の視点も魅力的」「白人はしばしば侵略者として、あるいは傍観者として無力に描かれている」「これらの描写だけではアパルトヘイトの闘争の真実とは言えない」という言葉には、なるほど、と思いました。

 

今年は「ナイチンゲール」や「ハリエット」など人種や民族差別を題材にした作品をいくつか拝見しましたが、やはり日本というのはなかなかに特殊な感じがしますね。

現代日本にもそういう差別は未だ存在するのでしょうが、現代の諸外国や人種の混ざりあう地域では、根強く残る差別問題。近いようで遠い問題のように思えます。

 

 

本編については、これはドキドキしましたね。言葉通り「スリラー映画」でした。

一番最初の鍵は、監獄の内側にある扉の鍵なので、夜な夜なこっそり鍵穴をのぞいて十分に時間がとれたけど、そこから先は忍耐忍耐あんど忍耐でした。

鍵の形を覚えるのに看守のぶらさげた鍵を凝視したり、試しに作った鍵を刑務の間に看守にバレないように試したり、バレそうになって慌てたら鍵穴につまって折れちゃったり。

外側から鍵を開けるとこもドキドキでしたね。

あの道具も天才的というか、ひらめきとそれを実現させる力があるのってすごいなって思いました。ましてあんな限られた状況で。

 

なんども試行錯誤して、ついに外に出られたときは、もう、、、、とはなりませんでしたね。

刑務所の門を抜けて、町を歩いている間は、「いつ、どこで、だれに見つかるか」っていうドキドキがすごくて心休まらない気持ちがすごくわかりました。

 

そこから、黒人運転手のタクシーに乗り込んで、ぐんぐんと町を離れていくうちに、登場人物と同じようにジワジワと実感して、彼らと同じタイミングでやっと力が抜けた感じで鳥肌ゾワゾワ涙腺ジワジワでした。

 

その後の字幕説明で、脱獄した3人は政策が撤廃されるまで逃亡を続けたってのを見て「すげーな、やりきってるじゃん」と思ったし、ティムの恋人は逆に投獄されてしまい、ついに会うことができなかったというのを見て「なんて時代だ」とも思いました。

 

 

 

余談

「TENET」でセドリック・ディゴリーとフラー・デラクールとロックハート先生と「プリズン・エスケープ」でクィレル先生とハリー・ポッターが出てたから、全部合わせて「ハリー・ポッター」でした。(適当)


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