ポリニャーノ4日目。
朝、テラスにてベイビーティモをあやすカロラの声で起床。ゲストを放っといていつまでも寝ているわけにはいかず下へ降りていくと、ちょうど「ちょっと散歩にいってくる!」とクラウスがランニングの格好でさわやかに出て行くところ。
彼はもともととってもアクティブな人ですが、この日は朝っぱらから近所をぐるりとランニングし、さらに海でもひと泳ぎしてきたそうです。カロラも朝から元気だし、まったくもって私&ヨナスと対極のさわやかアクティブ夫婦。
母と兄の清ちゃんも時差ぼけなのか、早くから起きてリゾット米のごはんを炊き、サラダ、目玉焼き、アンチョビ(イタリア滞在中に母が気に入ったおかず?)で朝食をとっています。パン食でも何でも食べれる人達ですが、さすがに朝ごはんにはご飯が恋しくなるようで、無理矢理がんばって日本風朝食をイタリア食材で作っておりました。
みんなもぼちぼち起きてきて、朝食をそれぞれ食べた後は希望者で食材などの買い出しを兼ねてのポリニャーノ散策。
サマーハウスでの共有の食材、ものは、みんなから20ユーロを集め、そこから朝食のパンやらヨーグルト、トイレットペーパーなどを買うことに。ランチや夕食で食べたいものをみんなそれぞれ買い込み、途中でジェラートを食べたりしつつ、なんだかわかんないうちにバラバラとみんな散り散りに。さすがデンマーク人達。まとまりなし。
そういえばこの買い物の途中、旧市街で結婚式へ向かう花嫁側の団体に遭遇。あら、と思って立ち止まってみていると、その横にはそれを撮影しているイタリアのTV局。じーっとその撮影なんかをみていると、そのリポーターみたいな女性が突然、「観光客ですか?ポリニャーノについてどう思うか、インタビューをちょっと撮らせてもらってもいいかしら?」と。
いやー、観光客でありつつ、実は明日ここで我々も結婚するんですよーと言うと、「えー!じゃあぜひ!」と打ち合わせもほとんどないうちにカメラが回りだし…。Kanahei、ここ1、2年ほどインタビューをやたら受けまくりです。
打ち合わせなし、ボロボロの英語でおどおどしつつ、なぜポリニャーノ?!という質問などに答えつつ(いやーきれいだし、魚がおいしいし…)、仕舞にはその番組名をそれぞれの言葉(デン語と日本語)で言えと。たしかgood luck、Have a nice dag、みたいな意味だったのですが、惠子さんと「そんなの、日本語でないよねえ…」「ごきげんよう、とかでいいんじゃん?」と、カメラに向かって「ご、ごきげんよう!」と微笑む私。あの映像を誰も日本人が観ていなかったことを祈ります…。
その後サマーハウスに戻ると、昼からワインを開けているトーマスとビャーク。それぞれショッピングで買って来たフルーツだのワインだので、テラスでヒュゲ。みんなでプーリア風フォッカチャ(生トマトとオレガノ入り)、スイカなどをみんなで食べた後、私はヴァレリオ青年のガイドで、美容院へ打ち合わせに。
イタリアへ来る直前までウェディングヘアカタログとかネットで検索しまくり、「あーもうどうしてこう、長い髪でなきゃできないような、しかもスーパーファンシーなヘアスタイルばっかなの?!」とキーッとなりながら、「もうこれでいいわい!」と適当に選んだ髪型をプリントアウトして持ってきたのですが、美容師さんは「まあ、ちょっと短いけどどうにかなるでしょ」と、あっさり承諾。
一応、イメージがわきやすいようにとドレスも持っていったのですが、それをみて美容師さん「なにか髪飾りはあるのか?」と。え!そんなの用意している暇なかったよ!すると、「あーあー、オッケー」とよくわからない返答。ヴァレリオは「彼女はポリニャーノで評判のとても上手な人だから、大丈夫!」とさわやか笑顔ですが、見知らぬ土地(の、ど田舎)、皆無のイタリア語、しかも一生に一度の結婚式。どうなることか…。
どうでもいいんですが、生理前はどかんとホルモンバランスが崩れる私。ゲストを一気に迎えて、尚かつ結婚式前日。様々な心労がたまって午後はダウン。未だにそれを後悔ですが、私が寝ている間に他の人達は海へ遊びに行ったようで、後から聞いた話と写真によると、本当に楽しかったそうで。
崖の上に立つ町ポリニャーノでは、毎年「崖から飛び込み大会」が開催され、ちょっとした飛び込みの名所(って明るい意味で)。私も一人ではちょっと勇気がありませんが、誰か一緒にだったらぜひ一度思い出に10mくらいのところから飛び込んでみたかった…。
アクティブなクラウス、飛び込み好きのラスムス、男だったら飛び込むぜ、なトーマスがそれぞれチャレンジしたそうで、うらやまし~~~!寝てる場合じゃなかったぜ!
さて、この日は夜、希望者で外食に行こうと思っていたのですが、思ったほど参加者が募らず、結局ヨナス、トーマス、ビャーク、で女子は私だけになってしまったので、彼ら男だけで行ってもらうことに。コペンでのポルターアーヴェンが出来なかった分、親友同士楽しんで来いと。
家に残って自炊組はそれぞれ色んな食材を買い込んできており、キッチン争奪戦をくり広げつつ、それぞれ色々作っていました。日本女子組はデン人が「地獄の生き物」と恐れる(?)タコでマリネを作り、魚を焼き、リゾットを作り、ポリニャーノシーフードを堪能。そしてちょうど夕食の出来上がりと共に、仕事で遅れてきた美子嬢到着!これでゲスト全員集合です。
ようやくごはんをモリモリと食べ始めると、すでに食べ終えていたマリアさん達が、「Kentorp Kirkegaard家から冨田家へ」とプレゼントを持ってきたので、こうしちゃおれん、と、こちらも母が日本から持ってきた彼らへのプレゼントを渡すことに。
ヨナス父からのプレゼントは画家でもある彼自身が描いた絵、ヨナス母からは北欧らしいデザインのネックレス、その他にもロイヤルコペンハーゲンの置物だったり色々。うちの母からはなぜか「う、右翼?」な天皇家の菊の文様入りグッズ(シンプルでいい、と好評…)、「祭」と書かれたハチマキ、風呂敷(スカーフに応用されたけど…)、日本人形など。
母はヨナス家族から贈り物なんてまったく期待していなかった分、感激してウルウルとしており、熱い抱擁まで交わし、両家とってもいい交流になりました。(あれ、でもヨナスどこ?みたいな)
その後軽く翌日の打ち合わせをした後、それぞれ部屋に戻ったのですが、私は惠子さんが「大切な日の前に」とくれた、なんとSK-llのパック(!)でこの生理前の荒れあれ肌リペアのため、お風呂へ。
しかし、この日のヨナスの気遣わなぶり、自分の楽しいことのみで、他の細々した仕事、準備はすべて私ということにかなり腹が立っており、しかも私は生理前のスーパーエモーショナルな精神状態。疲労は既にピーク。重要な明日を控えて緊張もあり、男同士さんざん飲み歩いて楽しんで帰ってきたヨナスに対し、風呂場でブチ切れ!だーだー泣きつつ「この役立たず!」と責め立て、酔っぱらってるヨナスも反論、事態は留まるところを知らず、泥沼へ。
すると惠子さんがバスルームの外で、「kanaheiちゃん、本当~に申し訳ないんだけど、下で寝るね…」と。やばい!この口論で起こしてしまった!ヨナス!すぐに彼らのところいって謝ってきて!もう私達も寝るから、大丈夫だからって!早くいけ!」と、ヨナスを差し向かせて、私達の口論も強制終了に。
しかし後から聞いたのですが、実は彼らに私達の口論はまったく聞こえておらず、ただ、私の兄こと清ちゃんと同じ部屋のロフトで寝ていた惠子さんとラスムスは、清ちゃんの公害とも言える壮絶ないびきに耐えられず(清ちゃんは鼻が悪い)、平安を求めて階下のソファーへ避難したのですが、そこへヨナスが来て恐ろしく不機嫌な様子で「もう済んだから。上で寝ろ」と。
せっかく安眠できるかと思いきや、「え、済んだって(いびき?)…。大丈夫だよ、ここで寝れるから…」と言うも、ヨナスが「いいから上で寝ろ!kanaheiちゃんが怒る!」と言い張るため、「きっとなん十万もする高いソファーだから、ここで寝てヨダレとか垂らしたら困るんだよ…」と仕方なく部屋へ。
しかしやっぱり変わらずの大いびきに、惠子さんとラスムスは、「耐えられない…、でもヨナス怖いし…」と、結局私達が寝静まったころを待って、再び階下へ避難し、私達が起きだしてくる前、明け方にまた部屋へ戻ったのだとか。
誤解が生んだこととはいえ、本当に二人には申し訳ないことをしました…笑。今となっては爆笑ものの良い思い出です、よね!?
ちなみに清ちゃんには翌日から3階の簡易キッチン横で寝てもらい、みんなしっかり安眠できたのでした。
朝、テラスにてベイビーティモをあやすカロラの声で起床。ゲストを放っといていつまでも寝ているわけにはいかず下へ降りていくと、ちょうど「ちょっと散歩にいってくる!」とクラウスがランニングの格好でさわやかに出て行くところ。
彼はもともととってもアクティブな人ですが、この日は朝っぱらから近所をぐるりとランニングし、さらに海でもひと泳ぎしてきたそうです。カロラも朝から元気だし、まったくもって私&ヨナスと対極のさわやかアクティブ夫婦。
母と兄の清ちゃんも時差ぼけなのか、早くから起きてリゾット米のごはんを炊き、サラダ、目玉焼き、アンチョビ(イタリア滞在中に母が気に入ったおかず?)で朝食をとっています。パン食でも何でも食べれる人達ですが、さすがに朝ごはんにはご飯が恋しくなるようで、無理矢理がんばって日本風朝食をイタリア食材で作っておりました。
みんなもぼちぼち起きてきて、朝食をそれぞれ食べた後は希望者で食材などの買い出しを兼ねてのポリニャーノ散策。
サマーハウスでの共有の食材、ものは、みんなから20ユーロを集め、そこから朝食のパンやらヨーグルト、トイレットペーパーなどを買うことに。ランチや夕食で食べたいものをみんなそれぞれ買い込み、途中でジェラートを食べたりしつつ、なんだかわかんないうちにバラバラとみんな散り散りに。さすがデンマーク人達。まとまりなし。
そういえばこの買い物の途中、旧市街で結婚式へ向かう花嫁側の団体に遭遇。あら、と思って立ち止まってみていると、その横にはそれを撮影しているイタリアのTV局。じーっとその撮影なんかをみていると、そのリポーターみたいな女性が突然、「観光客ですか?ポリニャーノについてどう思うか、インタビューをちょっと撮らせてもらってもいいかしら?」と。
いやー、観光客でありつつ、実は明日ここで我々も結婚するんですよーと言うと、「えー!じゃあぜひ!」と打ち合わせもほとんどないうちにカメラが回りだし…。Kanahei、ここ1、2年ほどインタビューをやたら受けまくりです。
打ち合わせなし、ボロボロの英語でおどおどしつつ、なぜポリニャーノ?!という質問などに答えつつ(いやーきれいだし、魚がおいしいし…)、仕舞にはその番組名をそれぞれの言葉(デン語と日本語)で言えと。たしかgood luck、Have a nice dag、みたいな意味だったのですが、惠子さんと「そんなの、日本語でないよねえ…」「ごきげんよう、とかでいいんじゃん?」と、カメラに向かって「ご、ごきげんよう!」と微笑む私。あの映像を誰も日本人が観ていなかったことを祈ります…。
その後サマーハウスに戻ると、昼からワインを開けているトーマスとビャーク。それぞれショッピングで買って来たフルーツだのワインだので、テラスでヒュゲ。みんなでプーリア風フォッカチャ(生トマトとオレガノ入り)、スイカなどをみんなで食べた後、私はヴァレリオ青年のガイドで、美容院へ打ち合わせに。
イタリアへ来る直前までウェディングヘアカタログとかネットで検索しまくり、「あーもうどうしてこう、長い髪でなきゃできないような、しかもスーパーファンシーなヘアスタイルばっかなの?!」とキーッとなりながら、「もうこれでいいわい!」と適当に選んだ髪型をプリントアウトして持ってきたのですが、美容師さんは「まあ、ちょっと短いけどどうにかなるでしょ」と、あっさり承諾。
一応、イメージがわきやすいようにとドレスも持っていったのですが、それをみて美容師さん「なにか髪飾りはあるのか?」と。え!そんなの用意している暇なかったよ!すると、「あーあー、オッケー」とよくわからない返答。ヴァレリオは「彼女はポリニャーノで評判のとても上手な人だから、大丈夫!」とさわやか笑顔ですが、見知らぬ土地(の、ど田舎)、皆無のイタリア語、しかも一生に一度の結婚式。どうなることか…。
どうでもいいんですが、生理前はどかんとホルモンバランスが崩れる私。ゲストを一気に迎えて、尚かつ結婚式前日。様々な心労がたまって午後はダウン。未だにそれを後悔ですが、私が寝ている間に他の人達は海へ遊びに行ったようで、後から聞いた話と写真によると、本当に楽しかったそうで。
崖の上に立つ町ポリニャーノでは、毎年「崖から飛び込み大会」が開催され、ちょっとした飛び込みの名所(って明るい意味で)。私も一人ではちょっと勇気がありませんが、誰か一緒にだったらぜひ一度思い出に10mくらいのところから飛び込んでみたかった…。
アクティブなクラウス、飛び込み好きのラスムス、男だったら飛び込むぜ、なトーマスがそれぞれチャレンジしたそうで、うらやまし~~~!寝てる場合じゃなかったぜ!
さて、この日は夜、希望者で外食に行こうと思っていたのですが、思ったほど参加者が募らず、結局ヨナス、トーマス、ビャーク、で女子は私だけになってしまったので、彼ら男だけで行ってもらうことに。コペンでのポルターアーヴェンが出来なかった分、親友同士楽しんで来いと。
家に残って自炊組はそれぞれ色んな食材を買い込んできており、キッチン争奪戦をくり広げつつ、それぞれ色々作っていました。日本女子組はデン人が「地獄の生き物」と恐れる(?)タコでマリネを作り、魚を焼き、リゾットを作り、ポリニャーノシーフードを堪能。そしてちょうど夕食の出来上がりと共に、仕事で遅れてきた美子嬢到着!これでゲスト全員集合です。
ようやくごはんをモリモリと食べ始めると、すでに食べ終えていたマリアさん達が、「Kentorp Kirkegaard家から冨田家へ」とプレゼントを持ってきたので、こうしちゃおれん、と、こちらも母が日本から持ってきた彼らへのプレゼントを渡すことに。
ヨナス父からのプレゼントは画家でもある彼自身が描いた絵、ヨナス母からは北欧らしいデザインのネックレス、その他にもロイヤルコペンハーゲンの置物だったり色々。うちの母からはなぜか「う、右翼?」な天皇家の菊の文様入りグッズ(シンプルでいい、と好評…)、「祭」と書かれたハチマキ、風呂敷(スカーフに応用されたけど…)、日本人形など。
母はヨナス家族から贈り物なんてまったく期待していなかった分、感激してウルウルとしており、熱い抱擁まで交わし、両家とってもいい交流になりました。(あれ、でもヨナスどこ?みたいな)
その後軽く翌日の打ち合わせをした後、それぞれ部屋に戻ったのですが、私は惠子さんが「大切な日の前に」とくれた、なんとSK-llのパック(!)でこの生理前の荒れあれ肌リペアのため、お風呂へ。
しかし、この日のヨナスの気遣わなぶり、自分の楽しいことのみで、他の細々した仕事、準備はすべて私ということにかなり腹が立っており、しかも私は生理前のスーパーエモーショナルな精神状態。疲労は既にピーク。重要な明日を控えて緊張もあり、男同士さんざん飲み歩いて楽しんで帰ってきたヨナスに対し、風呂場でブチ切れ!だーだー泣きつつ「この役立たず!」と責め立て、酔っぱらってるヨナスも反論、事態は留まるところを知らず、泥沼へ。
すると惠子さんがバスルームの外で、「kanaheiちゃん、本当~に申し訳ないんだけど、下で寝るね…」と。やばい!この口論で起こしてしまった!ヨナス!すぐに彼らのところいって謝ってきて!もう私達も寝るから、大丈夫だからって!早くいけ!」と、ヨナスを差し向かせて、私達の口論も強制終了に。
しかし後から聞いたのですが、実は彼らに私達の口論はまったく聞こえておらず、ただ、私の兄こと清ちゃんと同じ部屋のロフトで寝ていた惠子さんとラスムスは、清ちゃんの公害とも言える壮絶ないびきに耐えられず(清ちゃんは鼻が悪い)、平安を求めて階下のソファーへ避難したのですが、そこへヨナスが来て恐ろしく不機嫌な様子で「もう済んだから。上で寝ろ」と。
せっかく安眠できるかと思いきや、「え、済んだって(いびき?)…。大丈夫だよ、ここで寝れるから…」と言うも、ヨナスが「いいから上で寝ろ!kanaheiちゃんが怒る!」と言い張るため、「きっとなん十万もする高いソファーだから、ここで寝てヨダレとか垂らしたら困るんだよ…」と仕方なく部屋へ。
しかしやっぱり変わらずの大いびきに、惠子さんとラスムスは、「耐えられない…、でもヨナス怖いし…」と、結局私達が寝静まったころを待って、再び階下へ避難し、私達が起きだしてくる前、明け方にまた部屋へ戻ったのだとか。
誤解が生んだこととはいえ、本当に二人には申し訳ないことをしました…笑。今となっては爆笑ものの良い思い出です、よね!?
ちなみに清ちゃんには翌日から3階の簡易キッチン横で寝てもらい、みんなしっかり安眠できたのでした。