Kanaheiのデンマーク生活

糖尿病の勉強をしたくてきたデンマークでの紆余曲折な生活を日記として残しています。

ゲリラ豪雨で臨死体験!

2011年07月04日 | 本日の事件・ニュース
 言わずもがな、デンマークの夏は超短いです。

 だいたい、夏といっても天気によってはセーターが必要だったり、夜の外出の場合は必ず羽織るものが必要です。
 年によっては雨雨雨だったり、「いつになったら夏がくるんだろう…」と思っているうちに、気がつけば秋に突入していたり。
 日本の夏が7月~9月だとすると、デンマークの夏は6~8月。まだそのへんのデンマークの夏をしっかり把握していなかった頃は8月を日本の感覚でとらえて、屋外での予定を8月に立てちゃったりしますが、実は8月なんてすっかり秋な陽気なので、凍えつつ海辺でBBQなんてこともありました。

 さて、前置きが長くなりましたが、1ヶ月分の平均降水量が2時間弱で降ったというドカ雨の先週末。超スリリングな体験をしましたよ。

 土曜日夜。H氏のお父さんの家(北シェラン)に訪問しての帰り道。北シェランは全然でしたが、どうやらコペンハーゲンとその近郊をゲリラ豪雨が襲い、街中は大浸水。
 カーラジオからは、コペンハーゲン内のアパートの地下室は浸水し、チボリ公園のトイレ(だいたい建物の地下にある)は溢れかえっていると聞き、「へ~大変だねえ」なんてのんきに高速道路を走っていたら、高速道路も所々水浸し。みんな池のような水たまりを迂回しながら走っています。

 あまり見慣れない風景だし、これまたのんきにも「すごい!」と若干わくわくしながら助手席から水たまりを眺めていたら、鉄道橋の下を通過した瞬間、スプラッシュマウンテンのようにぶっしゃーーー!!と車が水しぶきを巻き上げました。
 「え!なに?!」と思ったら、なんと橋の下が暗くなっててわからなかったけど、これまた池のように水が溜まってて、知らずに突っ込んでしまったのです。

 池のような水たまりの水深はおよそ1m。ぶっしゃーと池に突っ込んだ後も車線を変更する事も迂回する事も間に合わず、ずいずいと池の中を進み、車はどんどん水に埋もれて行くじゃあありませんか(窓の外にどんどん水面が近づいてくる恐怖といったら)。
 そして進むごとにだんだんスピードが落ちて行き、池をなんとか抜けたところで、我々の車、完全に停車。水に浸かったことでシステムが完全に壊れたようです。

 しかもです。車が完全に止まった場所は高速道路のど真ん中の車線。みんな私達同様、見えにくい鉄橋下の水たまりを慌てて避けて車線変更をしたりしており、ちょっとしたカオスな場所です。
 急いでハザードランプを点灯しましたが、いつ後ろから他の車に時速100kmで突っ込まれるかわからない、かといって引っ切り無しに他の車が横を追い越して行くので、車の外へ出る事も出来ません。頭は妙に冷静でしたが、さすがにあの時は「この次の瞬間に死ぬかも」と、大変恐ろしかったですよ。

 H氏はすぐにFalckという、JAFのような会社の緊急電話に電話しましたが、災害関係の要請を一手に引き受けてるこの会社(他にも救急搬送とか)。首都を襲ったこのゲリラ豪雨のせいで、もちろん電話はつながりません。
 Falckは諦めて、とにかく一刻を争う事態だからと、112番(救急)へ電話をすると、「迎えには行けないけど、とにかく何でもいいから車から離れて」と無情の答え。それでも他に手は無いので、後続車が切れた一瞬をついて、マッハで車から脱出しました。

 なんとか脱出はしたものの、高速道路の路肩に立ち尽くし、買い換え後たった1ヶ月の我々のアウディを、後続車が寸でのところで切りかわして通り過ぎて行くのをただハラハラと見守っておりました。
 すると一台の、いかにもこれから現場に向います的な下水工事の車が止まってくれて、事情を話すと「とりあえず車を移動しよう」と。
 そして彼の車が警告灯をビカビカさせながら私達の車の方へじりじりバックで近づき、私がニュートラルギアでハンドルをとり、H氏と下水工事の彼が二人で車を押し、なんとか路肩へ車を寄せる事に成功。

 その後その親切な下水工事の人は去って行き、残された私達は車のエンジンを試しにかけてみると、何度かのチャレンジの末なんとかスタート!…が10mほど進んだ後、ボスンボスンと言って再び完全に停止。今度こそ完全に死亡です…。
 しかもその無理が祟ったのか、車から何かが燃える激臭の煙が上がり、さらに恐ろしいことにはボンネット下のどこかで「チッ、チッ、チッ…」という時限爆弾のような不吉な音が…。

 これはいかん、と本能で察し、車から再び脱出。諦めてタクシーを拾おうと電話をかけましたが、どうやら他の鉄道やバスなどの交通機関も麻痺しているようで、タクシーも一切つかまりません。
 
 そして、人生初のヒッチハイク!すると手を挙げたすぐ直後に若い二人組のお嬢さんが止まってくれて、しかも彼女達も私達と同じTaastrupに住んでいるから、家まで送ってくれると!なんて親切な!
 結局家に着いたのは夜中の1時過ぎ。翌朝再びFalckに電話し、「車の鍵を前輪の上に隠しておいて。そのうちレッカーで引き取りにいきます」とのことで、H氏が車の元に行ってきましたが(休暇でアメリカ旅行中の義姉の車があってラッキー)、池の中を泳いだり、後続車がどんどん泥を巻き上げて追い越して行ったため、劇的に泥だらけだったそうですが、車自体はなんとか無事だったそうです。

 あのどこか配線が燃える激臭のこともあるし、修理代が一体どれくらいかかるのか、保険がどこまで適用されるかわかりませんが、とりあえず二人とも無事だった事がなによりです。

 ちなみにコペンハーゲン中の地下浸水のせいで、この週末民間保険会社は大打撃。H氏曰く、コペンハーゲンの下水システムというのは戦後の古いままなんだとかで、そこに人口が増え、下水流出量も増え(昔と今じゃ生活スタイルも違うしね)、そこにさらに今回のような豪雨が来ると、簡単に溢れたり浸水になったりしてしまうのだそう。
 現政府はその辺の下水システム改善のための予算までも大幅削減してるそうで、まったく何から何までろくなことしないよって感じです。早く政権交代して欲しい…。

 そんなわけで、コペンハーゲンにお住まいの方は地下室に大切なものは保管しないように!する場合も保険が適用する範囲内で!


写真:
今住んでいる家の庭はまるで果樹園かってくらい、色んな果物の木があります。
今はイチゴ、カシス、フランボワーズ、赤すぐり(ジャムの他に肉料理のソースに使ったりする)、さくらんぼがシーズン。もう少しするとこんどはブラックベリー、丸すぐり(グーズベリー)、8月頃にはすもも、エルダーベリー、秋にはりんごがなる予定。

カードがない!

2007年07月25日 | 本日の事件・ニュース
 仕事が休みの今日、デパートマガジンでセール品を物色し、来年日本で行う我々の結婚報告パーティに調度いいワンピースをみつけ、レジでお会計をしようとしたとき。

 クレジットカードがない!

 私のカードは銀行のキャッシュカード、ダンコートという日本のエディカードのようなもの、VISAカードが一緒になったもので、デンマーク国内とりあえずそのカード一枚あれば事足りるほど、なかなか便利なものです(時々それに依存しすぎて現金を携帯するのを忘れて困ることもあるけど)。

 他のIDカードや学生証、シティバンクのカードなどは入っているのに、クレジットカードだけないなんて・・・。落とした?!盗まれた?!いつから無い?!記憶がない!!!!
 しかも所持金は小銭入れに30krほど、この後お友達と約束もあるのに、電車賃もないし!

 とりあえずカードを止めねばと、銀行に行ってもオフィスはちょうど閉まっているし、唯一ワンクリップ残っていたバス回数券で帰宅(よかった・・・)。すぐに銀行へ電話しカードを止め、新しいカードを発行してもらったのでした。(デンマークでは住民登録をするとCPRというナンバーがもらえ、そのナンバーを元に銀行口座を作るので、再発行など手続きが簡単便利)

 それにしても一体どこで失くしたんだろう・・・最後に使ったのは金曜日だったし、それからもお財布を使うことはあったのに、カードが無くなっているなんて全く気づかないはずもないし・・・じゃあやっぱり今日失くしたのか?

 なんてあれこれ考えていたのですが、突然ふと思い当たって、まさか、と思いつつ、金曜日に着ていた洋服のポケットを調べると・・・あったーーー!!!!全然憶えてないけど、その日、友達とクラブへ行き、飲み物をバーで買った後、カードをポケットにしまったままだったようです(どんだけ飲んだんだ)。ひー。

 結局、カードはすでに再発行してあるので、見つかった古いカードは使えず、新しいカードが届くまでお金も銀行窓口でパスポートを見せてしかおろせないそうです(およそ1週間)。
 
 盗まれたわけではなかったのでよかったものの、飲みすぎ注意ってことですね、ハイ。 

Det er noget pjat!

2007年03月02日 | 本日の事件・ニュース
 仕事帰りのバスで、うとうとしてうっかりよだれが垂れて目が覚めると、いつもと違う風景が。バスが通常ではないルートを走っているのです。びっくりしたのですが、そういえば婦長が電話でUngdomhusetがなんたら話していたのを思い出し、そのせいか、と。

 遠回りをする形でやっと家に帰ってTVニュースを観ると、なんだかそのバス通りが閉鎖されていたエリアがすごいことになっています。道では機動隊?と若者が衝突し、100人ほどの若者が逮捕されたり、警察に向かって石が投げられ、ゴミ箱や粗大ごみが道の真ん中に積み上げられて火をつけられ、ゴーゴーと燃えています。催涙ガスまで撒かれ、そのもうもうとした中にパトカーの青いライトと炎が見え、なんだか実はその現場というのがうちの近所なのに、どっか東ヨーロッパの国内紛争かなんかの様相です。

 なんでこんな騒動が起こっているかというと、ノアブロという私が住むエリアにあるUngdomhuset(若者の家)にいる若者達が今朝、警察による立ち退きを強制執行されたからです。
 Ungdomhusetとは、廃屋だった建物を若者達(左翼系)が勝手に使い始め、そこでパーティやコンサート、アート系のイベントなどが行われ、その手の若者のたまり場的場所でした。しかし、若者達が家賃ももちろん払わず勝手に建物を使っていること、夜な夜なのバカ騒ぎで近隣からの苦情が絶えないこと、「アート」と称しての近隣公共物(Ungdomhusetの隣はアンデルセンやデンマークの著名人が眠るお墓)へのスプレーでの落書きなど、どうもお行儀が悪いこともあり、その建物を他の公共団体に売却し、立ち退きを要求したのが去年の秋ごろ。それに怒った若者達がたびたび破壊的デモを繰り返していたのですが、今回は警官隊がungdomhusetに突入したこともあり、最も大きなデモが行われているというわけです。

 いつもインタビューに答えているUngdomhuset側の代表者および、そこで抗議を繰り返している若者というのはあまり頭(要領)がよさそうとは思えないし、そしてちょっとパンク気取りのスタイルということもあり、「大人の」行政側からは煙たがられそうなのですが、彼らが何かしらUngdomhusetを拠り所にしていたり、同じような考えの仲間が集まって交流をしたり、パンクな彼らが憂さ晴らしをするのに、Ungdomhusetは大切な場だった、ということはよくわかります。
 
 その辺のことを汲んで、行政側もできるだけの提案と交渉を続けてきたのですが(第2のクリスチャニアを作られては困る!と)、そもそも勝手に集まって、勝手に公共の建物を占拠して始まったUngdomhusetなので、新しい場所を提供すると言われても、家賃を払いたくないとか、左側パンクなティーンエイジャー集団なので、交渉は毎回決裂。結局、ず~っと「ヤダヤダ」と駄々をこねていたら、辛抱強くいた「大人達」もついにキレはじめ・・・。

 夕方17時から始まったデモですが、今現在(22時)も続いているようです。警察は若者達が建物にまた戻ってきたり、破壊行為を阻止するために、朝の6時くらいからずっとがんばってますが、お祭りと勘違いした若者がデンマーク中から集まり、さらにはドイツやスウェーデン、ノルウェーなどからも国境をわざわざ越えてきて同情参加する始末(ノルウェーのデンマーク大使館ではUngdomhusetの若者に同情した若者が雪玉を投げて抗議、とのこと。笑)。

 しかし私個人的には、この若者騒動を毎回見るにつけ、なんだかなあ~~という感じです。前にもお伝えした、そしてあちこちで感じるデン人の「権利は主張し義務は忘れる」を、若者達がまさに体言してるんだもの。
 そこで行われていることが彼らにどれだけ有益なことかはともかく、公共の場を使っても家賃を払いたくない、迷惑かけても出て行きたくない、怒られたら逆切れで破壊行為(しかも関係ない商店や銀行のウィンドウなどが壊される)、挙句、あれだけ今大騒ぎして散らかしたり燃やしたり壊したりしてますが、それを元に戻すのに使われるのは税金です。この外人の私が、こんなに苦労して働いて、その40%を税金で取られてるんですよ、働かずに能書き垂れるのは、たいがいにしなさい、と言いたい。

 そしてさらにむかつくのは、彼らのスタイル。いくら同じような思想集団といえど、みんなどいつも同じ格好しちゃって(だいたい黒の洋服、スウェットパーカーのパーカーをかぶって、ボディピアス)、そしてお決まりアイテムの「アラブのスカーフ」。そのスカーフをテロリスト気取りで顔に巻いて、ビール飲みつつ「自由のための戦い」などと抜かすわけです。
 民族や国など人間の争いの歴史がヨーロッパの歴史、と言ってもいいほどのヨーロッパにありながら、日本よりも断然平和ボケの、歴史をまじめに勉強できてない、この国のジャーナリズムなんて上辺だけなんじゃないの?と思える、超スーパーナンセンスなデモだと思います。あの彼らのデモを、同じノアブロのエリアに住む多くの中東系、東ヨーロッパ系移民たちは、どういう想いでみつめているのでしょうか。
 ヨナス曰く、「Ungdomhusetの若者はだいたい本物の貧乏じゃないよ」とのこと。いくらティーンエイジャーがバカで人生で一番恥ずかしい時期であろうとも(私がそうだったんだけど)、ここまでのバカさ加減は、あんまりです。
 
 デモが行われているノアブロゲードという大通りは、私が街の中心地へ出るのに使う道です。明日は学校へ行くにも通るし、魚屋さんへも行かなきゃだし、雨が降ったらバスにも乗らなきゃだし、いつまでもこのバカ騒ぎをしてもらってちゃ困ります(明日までに道が整備されるとはとても思えない)。でも明日は週末だし、このまま若者が落ち着くとも思えない・・・。

 ノアブロ住民としては「とにかく早く終わってくれ」という感じです・・・。

 









写真:Politikenより

テロを企てていた若者捕まる

2006年09月06日 | 本日の事件・ニュース
 夕方、珍しく号外新聞が道で配られておりました。ああ、やっぱりデンマークにもいたか…。

 「本日深夜2時、オーデンセ郊外の町で自宅に爆発物を所持していたとして18~33才の9人の男性が逮捕された。アジトと思われるアパートからは爆発物、爆発装置が発見され、法律上の「爆発物大量所持」の量には触れないものの、テロ実行の危険が大いにあると判断され、逮捕に踏み切られた。
 犯人らのうち、8人は外国人もしくは移民系2世のデンマーク人イスラム教徒、1人はデンマーク人であったとのこと。」


 アジトのあったアパートのエリアは、住人のほとんどが移民系の人々で、相当荒れているエリアなのだとか。過去に救急隊らがそのエリアに入ろうとした時、救急隊が移民系若者の襲撃に遭ったということから、そのエリアからの緊急出動要請があった場合、救急車や消防車はまず警察に連絡し、警察の護衛付きで活動をしなければならないのだそう。ノアブロよりひどい…。
 とりあえず今回は未然に防げたわけですが、またいつ同じことが起こるか(ついこの前も、ドイツでテロを企ててた男がデンマーク、しかもオーデンセへ向かおうとして捕まってたし)。またバスや電車に乗るのに緊張するなあ…。ていうかまた不審物などで電車が止まったり遅れたりしまくるんだろうか…。もう勘弁してほしいです。

Netto危険な肉を販売

2006年06月06日 | 本日の事件・ニュース
 新聞社Politikenの調査により、デンマーク最大手のスーパーマーケット「NETTO」が、サルモネラ菌に感染したターキー肉を販売している事がわかった。

 この調査では、異なる6店のNETTOで10個のパック詰めされたターキー胸肉、計60個を異なる日程に購入し検査したが、60個全ての肉からサルモネラ菌(NewportとHadar)が検出された。この菌は法律で危険と定められている「DT104」と同等の有毒性を持ち、重篤な症状や最悪死におちいる危険性もある。さらにDT104同様、NewportとHadarは抗生物質に耐性を持ち、もしも人体に感染した場合治療が困難になると専門医は話す。

 「DT104」は2ヶ月前、ドイツの精肉所で検出され、現在この菌が検出された場合は輸入・販売禁止と法律で定められたばかりだが、今回NETTOで販売されていた肉から検出されたNewportとHadarは、DT104と同等の有毒性がありながらもまだ法律で禁止とされてはいないため、NETTOでは販売が続けられていた。

 現在このドイツの精肉所はドイツの調査機関によって調査が行われているが、今後このサルモネラ菌の輸出禁止に関するルールに対しては他のEU国からの意見もあり、法整備にはまだもう少し時間がかかるもよう。

 ちなみに昨年デンマーク国内ではサルモネラ菌で20人が死亡し、およそ35000人が感染したと見積もられている。


 *デンマーク人は生の鶏肉に触ることや、よく火が通ってない鶏肉料理や卵に対し「危ない!!!」と大騒ぎするので(生卵なんてもってのほか)、卵かけご飯とか大好きな私は「ええ~神経質なんじゃないの~?」と思っていましたが、ちょっと今回のニュースで警戒感が強まりました…。
 でもこうしてサルモネラなどが発見されて規制が厳しくなればなるほど、抗生物質とか薬品を使うところも増えるんじゃないかしら、なんてちょっと思ったり…。サルモネラもだけど、その薬品まみれの肉や卵を食べるのも怖い気がします。
 なんにせよ、庶民の味方NETTO、やはり怪しかったか…という感じです。あの乱雑なワゴンをみればわかることだけど、値段の安さには惹かれる~。でもNETTOより殺伐としてて怪しいALDI(ドイツ系スーパー)なんてもっとやばそうです。


『人工受精の法案で議会二分』

2006年06月02日 | 本日の事件・ニュース
 
 レズビアンやシングルの女性など、通常の妊娠が困難な女性のための人工受精に関する法の改正案をめぐり、国会で議論が起こっている。法案ではそういった女性のために公立の病院設立が組み込まれており、先週の時点では賛成派が上回っていたが、倫理、コスト的見地から賛成派であった政党からも慎重論が浮上し、議会は再び二分している。
 反対派のVenstreは処置および診察を個人負担にするなど、条件付きでなら賛成する構えも示している。

                                   PolitikenHPより

「葬儀屋、棺の再利用を拒否」

2006年06月01日 | 本日の事件・ニュース

 国内初のイスラム教徒専用墓地がコペンハーゲン南の町ブロンビューに完成したが、葬儀社とイスラム教徒との間で問題が起こっている。
 宗教上の習慣としてイスラム教徒は死後棺桶なしで土葬されるため、搬出から埋葬までのみ使う棺桶を再利用出来ないかとイスラム教徒側は提案したが、葬儀社組合は保健衛生上の理由でとその提案を拒否。イスラム教葬儀に関するグループのリーダーは「高額な棺桶を毎回購入するのは家族にとって負担。が、葬儀社は棺桶を売る事によっての利益があるので認めてくれない。もちろん、再利用が認められれば衛生的にも倫理的にも正しく使われるようにする。」と話す。
 棺桶の再利用に関し専門医は「消毒が行われれば再利用になんら保健衛生上の問題はない」と言っている。

デンマークへの道中

2006年05月10日 | 本日の事件・ニュース
 時差ぼけで5時半に起きてしまい、日記の更新でも。

○5月8日 立川6時半
 高速バスで成田へ向かうため、バス停まで母に送ってもらうが、必要以上に急かされ冷凍納豆、明太子のクールバッグを忘れる。(悔やんでも悔やみきれない~)
 別れ際母に号泣され、悲しくなる。が、その後バスを待つ間話しかけて来た韓国アイドル好きのおばさま(オランダへ行くらしい)と話し、やや気が紛れる。
○同日 成田9時半
 ネットで予約した航空券も無事ゲットし、いよいよ難関の荷物チェックインへ。預けるスーツケースの重さを量ってみると29.5kg!!セーフ!!とホッとしていると「重量オーバーですね。」とモー娘風のカウンターの女性が一言。「え?!30kgまでオッケーなはずですよね?!去年はそれで大丈夫だったんですけど!」とびっくりして聞くと、「今年の1月から基本20kgまでと改正されたんです。カウンターで5kg以内まではサービスできますが。航空券買う際の規約にも記載されているはずですよ」とピシャリと言われ、しかも手荷物用の小型スーツケースとリュックサックにも目をつけられ、「そちらのスーツケースも載せて下さい。あ~トータルで50kgですね。これも重すぎるので減らして下さい。」とかわいい顔して鬼のようなことを言ってきます。
 「これから1年、極寒の地で生活しなきゃいけないんです!捨てられるようなものは無いし、許して!!」と懇願したのですが「だめですね~。送るか捨てるかして減らしていただかないと。」と交渉の余地なし。鬼!
 そんなわけで、ゴールデンウィークが終わったとは言え、まだ混んでいる成田チェックインカウンターの前でスーツケースを広げ、ものを出しては測りに載せ、数回ダメだしを繰り返した後ようやく彼女も根負けしたのか「…じゃあこちらでもう結構です。出したものは捨てるか郵送するかしておいてくださいね。」と、やっと許してくれました。
 その後、取り出した荷物(ハンドバッグ2つ、聖書2冊、陶器のお皿3枚、雑誌3冊、真空パック長いも3本)を持ってうろうろしていたのですが、ふと思いついて人気の少ない通路へ行き、「もうチェックインしたし、一か八か…」と手荷物用のスーツケースに再び物を詰め込み出国ゲートへ。結果は成功!なんなく搭乗できました!さすがにすべての荷物は入らなかったので、長いもとお皿(100円均一)は例の人気のない通路のゴミ箱に捨ててきましたが…。(誰にも見られなくてよかった…)

○同日 成田11時半
 成田を定刻通り出発、機内では最後の日本の新聞とアサヒビールを堪能。以降朝早かったので寝て過ごす。
それにしても成田にいてアナウンスを聞いていると、空港で働いているにも関わらずなぜあんなに英語の発音が悪いのだろう…としみじみ思います。人のこと言えないけど、あれじゃー外国人は聞き取れないよ…と思うのでした。(搭乗待ちの時、「ぴぽぱぽ」とアナウンスがかかり、なんじゃ?!と思ったら隣のエールフランスカウンターの日本風フランス語?だった)

○同日 シンガポール17時半(日本時間18時半)
 シンガポール到着。成田で買った日本のウィスキー(ヨナスに)などさらに荷物は増えていたので、手荷物預かり所にあずけて、初めてシンガポール空港の外へ!語学学校で出会ったシンガポール人のマグと赤ちゃんに出迎えられ、いざシンガポール観光へ。「どこ行きたい?」と聞かれ、すかさず「マーライオン」と答えたら爆笑される。やはり世界3大がっかりスポット(コペンハーゲンの人魚像、シンガポールのマーライオン、ベルギーの小便小僧)は見ておくべきかと思ったのですが、あっさり「見る価値ないよ」と却下されてしまいました。
 とりあえず時間もないので、大手デパート(高島屋や伊勢丹がある)のあるショッピングエリアで夕食をとり、好物のシンガポールラクサ(写真)や、マグおすすめのシンガポール料理(臓物系煮込みがうまかった!)を食べ、デザートには南国っぽいかき氷を食べました(私のはフローズンマンゴーの上にかき氷、ベリーソース、カエルの卵みたいなつぶつぶがたくさん乗ったもの)
 いいよいいよ!と言ったのに「シンガポールは安いから!」とデンマークの食状況を知っているマグがすべておごってくれたのですが、たしかにすごく安かったです。ラクサ1杯200円くらい。




 初めての東南アジアだったわけですが、シンガポールは「ものすごくきれいにした東京」という感じです。噂通り本当に街がきれいでした。ゴミがないだけでなく、景観にも統一感があるというか、ごみごみしていても東京ほどうるさくはなく、整然としています。そしてさすが熱帯!と思うのが、ビル街の街路樹がやたらでかい南国系の木なこと。建物と同じくらい高く成長し、わさわさと緑の枝がビルの間に揺れているのは不思議な光景です。その木のためか、結構な湿度(しかも気温32度)と交通量でも空気がそれほど悪くありません。
 電車から見えた、プール、BBQエリア、テニスコート付きの高層マンションが月額12000円ほどというのを聞いて、「まじで?!オペアの私でも住めるかも!!」と思ったのですが、蒸し暑いのと虫嫌いな私はやはり無理でしょう。四季もないしね。
 今回は飛行機乗り継ぎ待ちの5時間というシンガポール滞在でしたが、次回はヨナスも連れてもっとあちこち行ってみたいと思います。

○同日 シンガポール空港23時
 空港に戻り、スパ施設でシャワーのみ(タオル付き200円くらい)借り、さっぱりした後スポーツバー(カールスバーグ系)で生ビールを飲んでいると周りからデンマーク語が…。ぎょっとして(久々なので)周りを見るとデンマーク人が4人もいました。海外へ来てまでカールスバーグ…、あんたも好きねえ。

○5月9日 シンガポール1時
 定刻通り出発。東京ーシンガポール間のスチュワーデスは、まるで銀座のホステスのように完璧なメイク&ヘア(美容院でつくるような)なのに、コペンハーゲン行きのスッチーはみなやや適当で、彼女らの中のデンマークの位置づけをうっすら感じ取る。
 機内では、3列あるのになぜか私の隣にぴったりくっついて座って来るフィリピン女性がおり、初めて飛行機に乗るという彼女の世話に追われる羽目に。「どうやって映画を観るの?ちょっと設定やって。コメディね。」と言うので説明しつつ設定してあげるも「眠くなっちゃった。リモコンしまってくれる?」など、なんだか姫な彼女のために「あ、ハイ」となぜか働く私。
 でも実は(?)優しい彼女、自分の分の機内食のサラダを「これ、おいしくないわ」とくれようとしたり、消灯後もスチュワーデスが水を持ってまわってくるたび(一時間ごと)に「水よ!いらないの?!」と寝ている私を起こしてくれました…。その後もなるべく寝ていたい私をよそに、彼女は窓のシャッターを開けて朝日ギラギラの外を(私ごしに)眺めていたりで、なんだかうなされるように眠りました。

○5月9日 デンマーク8時
 定刻よりやや早めに着いたカストラップ空港。何はともあれ無事に着いてよかったです。
新しく日本語と中国語の空港内の案内表示が出来ており、日本人観光客が増えたからなのか、もしくはそこまで日本人は英語が読めないということなのか…(スペイン語でもフランス語でも表示はない)。
 ビザは持っているけど毎回ドキドキな入国審査では、デン人のおじさんにいきなり「英語はしゃべれるのか?」と聞かれ、イエスと答えると「デンマークへは何しに来たんだ?」と無表情で質問され、「お、オペアで働いてるんですけど…」と答えつつ心の中で「オペアって怪しまれるかな…」と汗をかいていると、「今までデンマークへ来たことはあるのか?」とまた無表情で聞かれ「…はい」と何も悪いことはしてないけどドキドキもMAX。しかしここでようやくおじさん、私の前のビザやらをみつけ、「ん?なんだデンマークに住んでるんじゃないか!てことはデンマーク語も話せるのか?」「は、はい、一応…」すると突然がらりと満面の笑顔になって、「なーんだー!早く行ってよ!べらべらべら(早くて聞き取れず)まあ、おかえり!」と景気よくボンとハンコを押してくれました。で、デン語やっててよかったー…!!ビザはあるので怖がることはないはずなんですが、やっぱりドキドキするものです。

 スーツケースも無事手にし、出口を出てヨナスと久々に対面し、いやーほっとしました。ヨナスはやはり痩せてしまっていて、さらに首が長く、そして笑顔がよわよわしかったので(早朝だったため)、「これは本物のヨナスだろうか?」と奇妙な感じでした。アパートの帰っても、なんだか「こんなんだったっけ?」と不思議な感じで、今もまだそれは抜けていません。たぶん、出た頃よりも日ざしが違っていろんなものが明るく見えるからかな?
 とにかく、またデンマーク生活スタートです。



空港で毎回こうして待ち構えているヨナス。

やっぱり悪いやつだった。

2006年03月13日 | 本日の事件・ニュース
 1ヶ月ほど前から、我々のアパートの斜め上の部屋とうちの隣の部屋の住人が何か同時に工事をしており、毎日ドリルの音が鳴り響いていたのですが、そんな中突然我々のトイレの壁に巨大な穴が開けられました。

 トイレに行くと床中粉と壁から落ちたコンクリートの固まりで散らかっており、私の身長より30cmほど上の壁にぼっかりと直径20cmくらいの穴が。しかもそこからペンキが連なって剥がれ落ちています。
 去年ビザ待ちですることがなかったとき、私が2日かけて真っ白にぬった壁が…!!しかも他の壁には汚い作業靴で足場にしたと思われる足跡まで。

 ヨナスがすぐに隣のオヤジに文句を言いにいったのですが、20回くらいベルをおしてやっと出てきたのは超バカでいつも危なっかしい(前にアパート中のドアに爆竹を仕掛けるといういたずらをしたやつ)ティーンエイジャーの息子でお話しにならず、その数日後オヤジがやってきたのですが「ヨナス、あれは僕らのせいじゃないんだ。上の住人が工事をしててその関係なんだよ。文句なら上の人に言ってくれ」と言うのでその通り上の住人に言いにいき、彼は「わかった、悪かったね。直しておくから!」と一応は謝って後日壁を直していきましたが、その直し方がひどい。ただ壁にコンクリのパテを擦り込んでいっただけで、全然平らじゃないし、ペンキも塗り直してくれません。
 ヨナスに「あれどうすんのよ~私が塗った壁~…」と怨念込めて訴えたのですが、気弱なのかめんどくさいのか特に文句も言わずにそのまま時が過ぎ、私一人がムカついていました。

 そして今日、再びことが起こりました。また!壁に穴が開けられたのです!!今度は直径2cmほどの小さな穴2つ、しかしそのドリルの衝撃でか、前から剥がれかかっていたペンキがさらに浮き上がって天井にまで亀裂が!そしてまた床も便器も埃まみれに。あ~のおやじ~!!
 だいたい壁に穴でも開きそうな工事をするなら事前に断りを入れるべきでしょう!!しかも我々のトイレは、キッチンの御勝手口を出てアパート共同の裏階段(中庭に出る)のところにあり、勝手に他人が出入りできてしまうところです。なので今回も前回同様工事をしている人が壁の様子を見に出入りしていたようで、靴の跡もあり。それって、それってどうなの?!不法侵入に等しいんじゃない?!
 私は学校で、アパートのお知らせ掲示板に貼るメッセージを書くというのを習ったとき、例文で「○月○日○時より、私達の~号室でトイレ設置工事をしますので、騒音などご迷惑をおかけしますがよろしく御願いします」という文章を作らされたことがあります。外国人ですら学校で習ってることを、やつらは全く心がけないどころか、勝手に壁をぶち抜いといて声かけ一つなしです!信じられない~!!!

 まあ、前から隣のオヤジとは確執(私が大事に育てていた紫蘇を、ちょっと裏庭に一時置かせてもらっただけなのにゴミ捨て場付近に移動されたり、うちに規定人数以上の人が住んでいると管理組合に通報したり。←本当はそんなことない。つまり外人がいるのも気に食わないらしい)があったのですが、今回のことでさらにそれが深まりました。でも私はあんな働かずに酒ばかり飲んでるオヤジには負けませんけどね。
 ただ歯がゆいのが、肝心なヨナスがどうにも弱気というか、この件に関して全くシリアスにならず「あ~、じゃあまた隣に言いにいかなきゃね~」とのんびりしていることです。私は正規にここに住所を構えているわけではないので、さすがに管理組合に抗議しにいくことはできないのでヨナスにガツンと言って来てほしいのに!腰抜けめ!

 ああ、あんなトイレを使うのも毎回腹立たしいのですが、明日こそヨナスがびしーっと言ってくれることを期待します。っていうか言って来ないと怒る!