Kanaheiのデンマーク生活

糖尿病の勉強をしたくてきたデンマークでの紆余曲折な生活を日記として残しています。

Hong Kong

2010年02月16日 | 旅の話
 日本に送金を毎月するかわりに積み立てをして(額も少ないのに送金手数料が高いから)、それで1年に一度一緒に旅行に行こう、と母と合意したのが去年。

 去年はヨナスもいたし、滞在のほとんどを九州で過ごしたのでできませんでしたが、今年ついに旅行が実現。
 当初は母親がデンマーク以外で唯一行ったことがあり、母にとって夢の島であるハワイ、そして妥協してグアム、さらに妥協して石垣島、さらにさらに妥協して近場の温泉ということで決まりかけましたが、ここへきてなぜか「香港」に決定です。アジアは嫌だって言ってたくせに…。

 実は香港に一年ほど住んでいたヨナス。「6日間香港に行くんだけど、香港って楽しみはなにがあるの?」と聞くと、「コピー品ショッピング」と。いらないよ!

 とりあえず、私にとってシンガポール以来久々アジアなので、超楽しみです。

Siouxsie and the Banshees - Hong Kong Garden - Live 1981



これが真実だ

2010年02月13日 | デンマーク人って
 日本でもおなじみ、「世界で最もしあわせな国ランキング」。デンマークがここ最近1位ってことで、ますます北欧バンザイな気運がありますが。

 まあこっちに住んでいる人、住んだことのある人にしてみればそんなの「おへそで茶を沸かしちゃうね!」ってなもんですが、そんな現地外国人の思いを裏付けるデータを入手。

 それは「世界で最も住みやすい都市」ランキング。ま、国じゃなくて都市ではありますが。

<ベスト10>

1.バンクーバー(カナダ)

2.ウイーン(オーストリア)

3.メルボルン(オーストラリア)

4.トロント(カナダ)

5.カルガリー(カナダ)

6.ヘルシンキ(フィンランド)

7.シドニー(オーストラリア)

8.パース(オーストラリア)

9.アデレード(オーストラリア)

10.オークランド(ニュージーランド)

 調査は「世界の140都市を対象に、治安状況や医療サービス、文化、環境、教育などの30項目を基に『住みやすさ』を数値化」とのこと。あらら、デンマーク、どこ?

 あの国民しあわせ度調査はかなり主観的なものだそうで、調査方法もなにやら曖昧。この住みやすい都市ランキングもどの程度信憑性があるかは謎ですが、それにしたってデンマークの都市が一つもないことから私が思うのは、「いかにデンマーク人が自己満足で生きているか」。
 移民とデン人ギャングの抗争の流れ弾が当たったり車が燃やされても、癌と診断されてから手術まで3ヶ月のウィティングがあっても、とりあえず「ヒュゲ」で乗り切っちゃうんでしょう、彼ら。

 そんなデン人のしあわせ感について、お友達のブロガーJyllandさんのブログで紹介していた、第2王子ヨアキムの再婚相手、フランス人のマリーのインタビューについて。

『「デンマーク人は“世界一幸せな国民”と言われていますが、それについて
あなたはどう思いますか」と聞かれたマリー妃、

「そうね、そうかもね。だってデンマーク人ってよく笑うもの。でも、幸せの
定義っていったい何かしら?」』

 すばらしい!さすがシンプルなことを複雑に捉えるおフランス的、ご名答!私も今後はマリーの真似をして、未だに日本人に対し「デンマークに来れてしあわせだね、君」とのたまう黒パン野郎に対抗していきたいと思います。

 ああ、でもおフランスに弱いデン人、日本人が言っても説得力なしかも…。

バレンタイン

2010年02月11日 | デンマークの四季と行事


 最近、駅とかで配っている無料の新聞や、スーパーのチラシとか、真っ赤で派手な「バレンタイン近し!」という広告をよく目にします。

 日本のバレンタイン商戦はすさまじいものがありますが、ここデンマークでは「バレンタイン?なにそれ、新種のみかんとか?」くらい、これまで非常に影の薄い存在でした。
 が、今年になって急に巷が騒ぎ始め、コペン近郊のショッピングセンターではこぞってバレンタイン広告を打ち出し、デパートや格安航空会社までもバレンタインセールをしだす勢い。きっと経済危機でどん底の消費をあげるためだとは思うのですが、ずいぶんなはりきりようです。

 日本でバレンタインといえば、そりゃーもうチョコ。森永だか明治だかが決めたものがすっかり定着したという噂ですが、この時期の日本のデパートって、歩いてるだけで鼻血がでそうです。
 こんな私も、人が素手で火を起こしていたくらい昔には、キディランドで手作りチョコキットを買い、ラッピング材料を買い、明らかに買ったチョコの方がもらう方もうれしいはず、という自己満足手作りチョコを作っていたものです。
 
 しかしここヨーロッパはドイツあたりの伝統的バレンタインというと、なぜか日本とは逆で、男性が女性になにかプレゼントをする、もしくはお互いカードを贈り合うというものだそう(そこにチョコは定番としては組み込まれていない)。
 地理的にもドイツと近いデンマークですが、バレンタイン自体真新しいこともあって、このへんはかなり曖昧。例のショッピングセンターの広告なんかをみていると、男女ともにクリスマスプレゼント並みの高価なもの(例:Yシャツ、iPod、セクシーな下着、デザイン雑貨)がラインナップ。しかもピンクや赤い色のもの多し。
 なんかタイトルが「クリスマス」から「バレンタイン」に変わっただけな気もしないでもないですが…。

 我が家のヨナスは、日本にいて日本のバレンタインがどういうものか知っているとは思うのですが、こちらでは私になにも要求するようなそぶりもなく、毎年彼の方から花やチョコなんかを買って来てくれます。
 なので私も「あらー!すいませんねえ、もうー」と近所のおばさんのようにありがたく受け取り、しかもこちらからのアクションは控えてきました(当然、ホワイトデーもスルー)。
 しかしこんなに巷がバレンタインバレンタインとうるさくなってくると、しかも男女平等に広告されているのをみると、「もうそろそろ逃げ仰せなくなるかも…」と。

 ちなみに去年のバレンタインは二人で九州におり、私がな~んにも用意してない(するそぶりもない)のを見透かしてか、ぐっさんのお父さんが、一緒に行った阿蘇山で「ほらこれ、ヨナスにバレンタインにあげんしゃい」と、こっそりまんじゅうを渡してくれたのでした。
 そんな優しいぐっさんのお父さんのためにも、今年はしっかり自分でなにかをせねばなあ、とソファーでぼりぼりスネを掻きつつ思っています。

 うーん、しかし何を。カードとか?「たまったビールの空き缶をスーパーに持っていって、ついでにネギとひき肉を買って来てください」とか。って、それって伝言じゃん!
 

こやつもそういえば男であった。

バカンス命

2010年02月10日 | 旅の話
 日本行きまであと3週間弱。旅行のプランニング(といっても超アバウトだけど)が生き甲斐の私は、日本で何をするか、食べるか、さくさく計画中。

 昨日は糖尿病ネットワークというサイトにて、いくつか帰省中に参加できそうな学会や講習会をみつけて申し込みました。ひとつは米の医療機器メーカー主催の、インシュリン注射手技に関するシンポジウム。ステノでは毎日この注射手技について患者さんに指導しており、身近なテーマなので楽しみ。
 もうひとつは、とある病院で行われる、日本栄養・食糧学会。健康食とこちらで呼ばれる日本食。きっといいお勉強になるはず。そして国際内分泌学会。国際学会なんて初めてだけど、おもしろそうだから(発表するわけじゃないので、超気楽)。

 あと糖尿病とは関係ないですが、根津美術館にて特別講演会「水墨山水を味わう」なるものが催されるようなので、それも申し込もうかと。(問題は申し込みに必要な往復はがきをどうするか…)


長い改修期間を終えた新・根津美術館。

 そんな日本帰省の準備の中、じわじわと夏休み前休み(6月)、さらに夏休み(8月)の予定まで計画中。
 ステノはなぜか8月までの休暇申請締め切りが恐ろしく早く、今年もなんと正月が明けたとたんに締め切り。なのでクリスマス前から家族と話し合い、いつ、どれくらい休暇を取るか決めておかなければいけません。

 私達はあまり暑くなる前、初夏の頃に1週間、そしてデンマークが秋めいてくる8月後半に2週間取ることに。

 昨年サンセバスチャンとかバスクを旅行し、完全に北スペインにはまってしまったので、今回はバスクよりさらに奥、ポルトガルの上、ガリシア地方へ。バスクを通過するサンチャゴ巡礼路の終着点であり、世界3大キリスト教聖地のひとつ、サンチャゴ=デ=コンポステーラに行きます(他の2つはイスラエル、そしてバチカン)。
 ガリシアはスペインとポルトガルふたつの文化が混ざっていて、郷土料理では豊富なシーフードが売り。おおう…。すでにコペンーバルセロナ間の飛行機チケットは購入済みなので、バルセロナからどう行くか考え中。レンタカーで途中バスクに寄っていくか、それかバルセロナからサンチャゴまで飛行機で飛び、レンタカーでガリシアを回りつつ、ついでにポルトガルまで足を伸ばすか(ポルトまで近い)、ただ今考え中。


サンチャゴ巡礼路のゴール、カテドラル。

 そして8月の旅行は、まずローマに飛んで、そこから車で南イタリアをさすらう旅へ。ヨナスの希望であるポンペイをみて、あとは結婚式をしたポリニャーノを通って、友達の故郷であるレッチェ(ブーツのかかとの先っちょ)まで南下してのんびりするか、新婚旅行では周りきれなかった、シチリアのタオルミーナまで行くか。けっこう行き当たりばったり旅行の予定です。
 日本帰省前であまりお金を遣いたくないのですが、今色んな格安航空会社がセールをしているので、今のうちにチケットを抑えておくというのもあり。ちなみにTransaviaという格安航空会社は、今日と明日バレンタインセール中。
 

映画「グラン=ブルー」の舞台になった、タオルミーナ。活火山のエトナを遠くに、遺跡も美しいビーチもと贅沢な街。


 ヨーロッパ人はバカンスのために生きている、と前聞いたことがあるけど、特にここ北欧では納得。夏のバカンスでパーッと楽しんでおかないと、本気で冬鬱になりますから…。

 そんなわけで、今年は歴史的寒波といわれる真冬ですが、バカンスのことを考えて楽しく乗り切れそうです。

ある冬の日~Turn Turn Turn!~

2010年02月09日 | わたくしごと
 先週、ちょっと体調を崩したり、相変わらずの寒さであまりアクティブになれず、だらだらとソファーで過ごしがちだった私。しかもだらだらしてると、だらだらごはんを食べ、だらだらTVをみて、だらだらポテトチップスなんか食べ…と、だらだらの悪循環。

 なので「あーもういかん!」と、意を決して再び近所のプールへ。最初は寒くてヤダヤダと思っていたのですが、ゆっくり伸びつつ泳いでいると、だらだらだった身体のテンポがだんだん戻って来て、泳ぎ終わったころにはスッキリ爽快!
 プール帰りに夕飯の食材など買いにスーパーへ行ったのですが、不思議なことに「なにかおいしくて身体にいいものをしっかり作って食べよう!」と妙にポジティブ。やっぱりコンスタントにテンポよく動いてることが、人間必要なんだな、と実感。
 
 夕食には最近すっかり常連となってしまった、近所のハラル肉屋さんで鳥肉(なんと1kg30kr!)を購入し、パスティナック、パセリの根?、にんじんなどオーガニック根菜とハーブを赤ワインとトマトで煮込んだものを。主食は最近近所にできたemmerysのカボチャの種パン(ここのパンはみんなもちもちしてておいしい)と、手作りバジリコペースト。
 お友達にいただいたおいしい赤ワイン(あ!平日なのに飲んでる!新年の抱負は?!)とばっちり合う素敵な冬の献立完成。
 
 デンマークで「ああ…おいしくてしあわせ…」とジーンとするものって、そこまでないんだけど、でもこの冬の根菜はまさしく「しあわせ」と思えるおいしさです。あとおいしいパンもしあわせ。
 今日はこの後、なんとデザートもあり。オーガニックジャージー牛乳のバニラアイスがセールだったので(Irmaには誘惑が多い)、これでアイスのエスプレッソがけを。むふ。

 夕食をとりつつ、週末にフリマでみつけたフォレストガンプのサントラを聴いていたのですが、The ByrdsのTurn Turn Turn!を久しぶりに聴いてしみじみ。するとヨナスが、「この歌詞はVega(ヨナス姉が昨年、妊娠8ヶ月で流産してしまった女の子)のお葬式で牧師さんが話していたフレーズだね」と。
 言われるまでまったく気付かなかったのですが、そういえばたしかに、旧約聖書「コヘレトの言葉」です。この言葉、よく葬儀のときに引用されるのですが、Vegaのお葬式で牧師さんの口から聞いた時、ああ、人の一生をあらわす、なんてきれいなフレーズなんだろうと感動しました。
 牧師さんはそのとき最後に、「Sorg er pris for kærlighed(悲しみは愛情の代償)」、こんなに悲しくて苦しいのは、それだけ愛したから、と話を結んだのが心に残っています。
 ヨナス姉マリアさんはその後ふたたび妊娠することができ、今はすべてのスキャンでも問題はみられず、順調に赤ちゃんは育っているようです。この「Turn Turn Turn!」のように、ここまでの悲しみ、苦しみが変わっていくことを願いつつ。


コヘレトの言葉

何事にも時があり
天の下の出来事にはすべて定められた時がある。
生まれる時、死ぬ時
植える時、植えたものを抜く時
殺す時、癒す時
破壊する時、建てる時
泣く時、笑う時
嘆く時、踊る時
石を放つ時、石を集める時
抱擁の時、抱擁を遠ざける時
求める時、失う時
保つ時、放つ時
裂く時、縫う時
黙する時、語る時
愛する時、憎む時
戦いの時、平和の時

ECCLESIASTES

There is a time for everything,
and everything on earth has its special season.
There is a time to be born and a time to die.
There is a time to plants and a time to pull up plants.
There is a time to kill and a time to heal.
There is a time to destroy and a time to build.
There is a time to cry and a time to laugh.
There is a time to be sad and a time to dance.
There is a time to throw away stones and a time gather them.
There is a time to hug and a time not to hug.
There is a time to look for something and a time to stop looking for it.
There is a time to keep things and a time to throw things away.
There is a time to tear apart and a time to sew together.
There is a time to be silent and a time to speak.
There is a time to love and a time to hate.
There is a time for war and a time for peace.

The Byrds - Turn! Turn! Turn!


 

看護師一斉リストラ!

2010年02月03日 | デンナースのお仕事
 「今、北欧デンマークではナースの首切りが熱い!!」

 って、これまじな話です。え?ナース不足じゃないの?ナースて一番失業保険もらいにくい職業じゃん?まさか!ってかんじですが、コペンハーゲンの首都病院のうちのひとつ、Herlev病院では、先日136人の病院スタッフの解雇がありました。
 ちなみにこの医療者一斉解雇は、首都病院全部(王立も含め)、デンマーク全国で、各病院100人規模で今後も予定されているそうです。

 デンマークの医療事情、はっきりいってもう十分問題ありまくり、治療や検査の数ヶ月単位のウィティングや、安全管理の質など、まともな医療なんて私がこの国に来る前からなく、これ以上どうやってスタッフを増やして医療の質を改善していくか、ってとこだたったのに。まさに青天の霹靂。今年の異常などか雪並みにこの解雇が問題が降ってきました。

 そもそもなぜ解雇か。デンマークでは、ほぼ全ての病院は公立なので、各病院の経営は国から支給される病院予算の他、各コミューン(市区町村にあたる)の税収入から成り立っています。
 しかし昨年デンマークにも降りかかった経済危機のせいで、主に企業からの税収入が激減。さらに職を失い、失業手当や生活保護を申請する住民などにより、コミューンの財政を圧迫。
 また、この4~5年の間につくられた、医療の質を保証する法律により、ウェイティングのため公立病院ですぐに治療を受けられない場合、患者はRegion(複数のコミューンを包括する県)の負担で、私立病院でその治療を受けることができるようになりました。
 でもこれによって、コペンハーゲンのある首都Regionでは、昨年だけで3億3000万dkrが民間病院に流出し、もー抜き差しならぬところまで財政が逼迫して来たため、今回の公立病院スタッフ一斉リストラに踏み切られることになったようです。
 あと今デンマークの国会与党は、公的サービスをどんどん民間のものへ、公負担から個人負担へ、という政策なこともあって、なんでも安心して国が、コミューンが面倒見てくれていた古き良き時代にサヨナラ、としたいわけです。日本みたいに。

 先日、古巣のBispebjerg病院でパートをしていたときに、そこの学生担当ナースのAnnaと話していたところ、今後卒業予定の看護学生達は、ほとんどの病院が新規採用をほぼストップしていることもあり、卒業後無職にならざるを得ない状況とのこと。しかも実習先もスタッフ不足で、看護学生の受け入れを拒否。かなり絶望的な状況だ、とのことです。
 Bispebjergもまだ解雇に関する通達は来ていないものの、「Regionの状況的に免れないでしょうね」と。ていうか今までも十分過ぎるほど人手が足りなくって、私がパートで働いた2日間も完全なるカオス。これでさらにスタッフ削減なんてなったら、死ぬね、完全に、死ななくて済んだはずの患者さん達がたくさん。シリアスにそういうことが今後どんどん起こると思います。
 とある新聞記事に載っていたのですが、今はナースコールが鳴ってからスタッフが来るまでに平均的に2~3分、でも一斉解雇の後はおそらくもっとその反応時間が長くなることは確実で、例えば心臓発作や脳梗塞が起きてナースコールをして、早くてナースが駆けつけるのが5~6分、その後、麻酔科医や救急チームが患者さんの元に駆けつけるのが10~15分。蘇生成功率はこの最初の30分で決まるというのに。
 小児科も産科も、他病棟と同じく解雇は行われているので、子持ちの人や妊婦さんも今後は安心とは言えません。もうこうなると、多額の保険に入ってでも、いざと言う時には私立病院にいつでもかかれるように備えておくことが必要かも、と思えて来ます。
 ちなみに私は最近デンマークの個人医療保険に加入しました。きっかけは歯医者の高さ(泣)と、とある70歳の患者さんが「高福祉っていうけど、実際コミューンは何もしてくれないんだよ。洗濯機が壊れたからホームヘルパーに洗濯を頼みたいのに、”近所にランドリーがあるでしょ”といって受け入れてくれないし、歩いて外に買い物いけないから電動椅子を半年間頼み続けてるんだけど、ずっとたらい回しだし。医療保険もね、もう糖尿病持ちだし、この年になったら入れてもらえないんだよ」と言っていたため。
 人間なにがあるかわからないし、いくら相方やその家族がいたって、福祉がいいと言われているからって、やっぱり自分の家族もいないし、ガイジンとしてデン人と同等に福祉を勝ち取れるかっていったら自信ないし。自分を守るためへの出資は仕方ないのかもしれません。今後は。

 年末に看護部長からは契約続行と口頭で伝えられてはいましたが、そんなこんなの状況で不安になったので「契約書とかにサインしなくていいんですか?巷の首切りでちょい不安です」とメールしたところ、うちは一応、景気上々のノボ傘下ということもあり、心配はなさそうですが…。でも来年の契約更新があるかどうかは、かなり怪しいところ。
 ガイジンとしては一番首を切られやすいということもあり、しかもクビになっても他の病院の採用は現時点ストップ、日本のように色んなサービス業(検診とか入浴サービスとかデイサービスとか)があるわけでもないので、ちょっともう少し状況をみて、個人の失業保険(A-kasse)にもまた入ろうかと…。(前に少し入ってたけど、けっこう高い。そして”看護師は失業する可能性が少ないから意味がないよ”と保険会社に言われた)

 あーもう、とりあえずこれ以上景気が悪くならないことを祈るばかりです。