先月下旬に自民党の若手の勉強会で飛び出した「沖縄の新聞社2つを懲らしめる」とか「つぶさなければ」などという発言。
安保法制を審議する特別委員会で、非常識極まる若手の発言について党総裁としての責任を問われたアベなんちゃら首相が口にしたのは「会合でどういう発言が出たか、その場におらず、私が勝手にお詫びすることはできない」「私的な勉強会で自由闊達な議論がある。言論の自由は民主主義の根幹をなすものだ」などと、あたかも「何を言ったってかまわねーじゃねーか、表現の自由だ」と言わんばかりの答弁をしていたが、世論の反発が厳しいと知ると一転して態度を変えた。
まったく分かっちゃいないんだよな。
そもそも憲法と言うのは権力を縛るものであって、政府を成すものは憲法の制限下に置かれている、ということを忘れてはいけない。
首相自らが「私たちには言論の自由がある」というのは、立憲主義をまったく理解していないことの証左なのである。
条文をよく読めばすぐにわかることだが、国民に対して「権利を保障します」と約束しているのが、日本国憲法なのである。
余談だが、自主憲法制定を目指す自民党の憲法草案は、国民が守らなければいけない事柄も含まれていて、とても立憲主義の憲法草案とは言い難いシロモノである。
話を戻せば、首相をはじめ、少なくても政府与党の人間には、国民のこの権利が些かなりとも冒されないように努めるのが役目であって、自分たちが守られている、と考えるのは大間違いなのだ。
その一事を持ってしても信用するに足らないのだが、態度を一変させたついでに、3日の審議で「報道機関を威圧しているのは若手に限らず、首相自身の態度言動がマスコミを威圧し、一部で委縮させる結果につながっているのではないか」と追及されて言い放った。
「マスコミと言うのはそんなものではない。例え威圧されようがそんなことには屈しないで、堂々と権力監視を続けるべきだ。それが役割だ」と。
あんたに言われなくたって、そうするよ。そうしてるさ。今後も大いにそうさせてもらいますよ。そう見えを切りたいところだが、アベなんちゃらが口にすると「報道の自由」が貶められたような気がするのは、特別な感情にすぎるだろうか。
一国の首相サマたる人の口から次々に吐き出される言葉のいかに軽いことか! アベなんちゃらの特徴なんだ。
本心からとはとても思えず、如何にもしたり顔をして、きれいごとの建前をとうとうと述べて、どうだと言わんばかりが目に付く。
特に、反論するときの常套姿勢・態度のようだ。
権力の重みというもの、国民を代表してかじ取りを任されているという、その重さを自覚していれば、批判を耳にして建前をとうとうと述べるだけで答えになっていないことなど、すぐに気付くはずだが、それがさにあらず。
「威圧するつもりなどないが、かりにそう取られる部分があったとしたら、権力を握る立場の人間として、大いに自戒したい」くらいのことは心の底から口にしてもらいたいものだが、無い物ねだりということは分かっている。
もっとも、何をどうしゃべっても信用など出来っこないけど。
そもそもが立憲主義などまったく理解しない、眼中にもない人物なのだから、何をかいわんやなのだ。
しかし、とはいうものの「権力を監視するのが役割だ」と言われたのだから、マスコミの皆さんは是非、頑張ってくださいね。
アベなんちゃらさんが言わないことも忖度しているNHKさんも、言う通りにしなければいけませんよ、お願いしますよ。
イングリッシュガーデンの定例会議。雑談になって安保法制が成立すれば、いずれは大規模な戦争に巻き込まれ、徴兵制もあり得るよ、などと話していたら、高校生の息子を持つガーデナーが真顔で聞いてきた。
「徴兵制の話は裏情報か何かをつかんだんですか?」と不安げである。「いや、そうじゃなくて、法案の中身をよく見ていけばそういう懸念があるというこさ。でも、懸念にとどまっていればいいけど、一旦戦争に巻き込まれれば何がどうなって行くかなんて、まったく分からない」と答えたら、「そう言えば私の地元ではすごく大規模なデモをやっていて、ハンタ~イってやってました」。
27歳の男性ガーデナーに「君は適齢期だなぁ」とからかったら、敬礼を返しながら「行ってきます」という顔が引きつっていた。
大学生を頭に男の子ばかり3人の息子を持つ女性ガーデナーの1人は「戦争なんかに絶対行かせない。徴兵なんか拒否する」というから、「実際問題、拒否なんかできない、今の段階ならノ―は言える。まだ時間はあるよ」と答えておいたが、まだまだ他人事の国民が多いのだ。無関心と言ってよいのかもしれない。
国民の関心を呼び覚ますのもマスコミの役割だろうに。日々の報道の仕方にも工夫が要だよな。繰り返すけど、くれぐれも頑張ってくださいね。気概を持ってくださいね。
横浜イングリッシュガーデンはバラの2番花が見ごろを迎えている。次々と咲かせるから8月上旬の秋バラのせん定作業に入る前までまで楽しめる
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