3日連続の雨の予報が出ていたが、どうなっているのだろう。
外の空気は暖かく、これはまさに4月の陽気である。
試しにスマホで天気予報を見てみると、昼過ぎに2時間ほど雨マークがある。
「晴れていても油断するな」という解説がついていて、おみくじの能書きのようだ。
雨上がりということもあって、とてもすがすがしい朝である。
太陽が昇れば、新緑や庭の花が水滴と一緒に輝いて、一層きらめくはずである。
そもそも4月とはそういう輝きに満ちた季節のはずである。
ものの本によれば、今は二十四節気のうちの「清明」にあたり、その清明の「末候」で、「虹初めて見る」と記されている。
「春の雨あがり、初めて虹がかかるころ」なんだそうである。
昨日、雨が一時的に止んだすきに庭に出てバラなどの様子を見て回ったが、毎年一番早く咲くモッコウバラの蕾は膨らんでいて、さらに嬉しいことには玄関アプローチのアーチに絡ませている「マダム・アルフレッド・カリエール」に20を超す蕾が付いている。
鉢植えにして大切に育てている気難し屋の「空蝉」にも、既に10ほどの蕾が膨らんできている。
この空蝉の生みの親である横浜イングリッシュガーデンの河合伸之スーパーバイザーに話したら「えっ」とびっくりされたほどである。
もともと早咲きの部類だが「それにしても早いですね」という。
横浜イングリッシュガーデンの株にはまだ蕾はなかったから、やはり相当早いのである。
2階のベランダの日当たりのよいところで育てているからかもしれない。
間もなく、薄茶色の上品な花が秋まで次々に咲いてくれるはずである。
バラ栽培につきものなのだが「ガーデナーズ・グローリー」という黄色いつるバラの蕾のひとつに憎っくきバラゾウムシのかじり跡を見つけた。
「伽羅奢」という、これまた河合伸之創作のつるバラには小さな緑色の尺取り虫がついていて、新しい芽をかじっている。
かじられた芽はだらりと垂れ下がっているから一目でわかる。
薬を散布して退治や予防をしたいのだが、こう雨に降りこめられては撒いても雨に流されるだけで効果は得られない。
植物の成長を促す春の雨、「催花雨」「瑞雨」「甘雨」などと素敵な名前が付けられているが、バラを好む虫たちにとっても食欲が増す季節で、夜陰に加えて“雨蔭”にも紛れて旺盛な食欲を満たされたのではたまったものではない。
春の雨も油断がならないのである。
毎年のことだが、今年もスミレやネモフィラ、サルビアネモローサなどが植わっている花壇にトカゲが姿を現し、チョロチョロ素早く動き回っている。
草花につく毛虫や昆虫を餌にしているはずである。
このトカゲには大いに頑張ってもらいたい。だから、薬剤散布はバラにしかかけないようにしている。
共存関係なのである。
あと歓迎したいのはテントウムシである。
こいつはバラをはじめ新芽にとりついて液を吸うアブラムシを好んで食べる益虫である。
英語ではレディバード(Ladybird)といって、姫がアメリカにいるときにレディバードの歌を歌っていたのを思い出す。
去年、レディバードハウスという「テントウムシの家」がアメリカで売られていることを知り、取り寄せて庭に置いているが、住みついているのかどうかまでは分からない。
活発で旺盛な春が始まった。
Ladybird house
「空蝉」の蕾
5時前の南東の空に架かる三日月
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