平方録

横浜新聞懇話会

横浜新聞懇話会のメンバーを横浜イングリッシュガーデンに招いてガーデンパーティーを催した。

懇話会は横浜に本社、総支局をおいている新聞、テレビ、ラジオ、通信12社の編集責任者の集まりである。
全国各地に同じような組織があり、ライバル同士の集まりなのだが呉越同舟のことわざ通り、マスコミをめぐる諸問題の解決や共通のテーマの勉強会の開催など、活発に活動している。
特に横浜の場合はメンバーによって温度差はあるものの、総じて他の地域より活動が活発、というのが定評になっている。

大きな事件があった時などマスコミ各社が殺到して大勢の記者やスタッフが取材される側の人々に多大な迷惑をかけてしまうことが、時たま起こる。
メディアスクラムと呼ばれ、悪評さくさくなのだが、そんなとき出番なのがこの懇話会である。
「まずいよ、被害が出ているぞ」「行き過ぎだろう。自重してもらおう」などなど。遅きに失することもあるのだが、素早い対応を心掛けている。
また、誘拐事件が発生した場合などは、被害者の命を守る観点から取材・報道を自粛するが、警察からの要請を最初に受けるのがこの組織である。

月に一度は懇親の飲み会が開かれていて、メンバーは各社のベテランの猛者ぞろいだけに大酒を飲みながら談論風発、馬鹿話などを交えながら盛り上がる。
こういう場に時々ゲストを招いて相手の度肝を抜くこともしばしば。
しかし「2度とご免」という御仁には出会ったことがない。多くは「また呼んでください」といって帰って行くから不思議である。

2年前に横浜イングリッシュガーデンをリニューアルオープンさせたとき、PRしてもらうために懇話会OBとして声をかけ、取材してもらったのがガーデンとの付き合いができた発端である。
以来、毎年初夏と秋のバラのシーズンになると律儀に取材して紙面を割いてくれている。そればかりか「素晴らしい庭だから時々声をかけてください。読者が喜びます」などと泣かせることを言ってくれる新聞社も多い。
これを広告費を払って紙面に載せてもらうとしたら多額の費用が必要になるから、実にありがたい話である。

今回も各社は秋バラとコスモスを紹介してくれて、紙面に載った日から来場者が飛躍的に増えるのだからマスコミの威力というのは絶大である。

そんな大事な「応援団」だから、芝生広場にテーブルと椅子を並べ樹木や脚立に照明をくくりつけ、炭火をおこしてメザシを焼いてワインを供する。
メザシは毎回定番にしていて、これも小生の発案である。小ぶりの脂の乗ったメザシは鎌倉の腰越にある干物屋・高清のものを毎回買って持っていく。
街のけばけばしい明かりの届かない、花に囲まれただだっ広い空間にメンバー専用の宴席がしつらえられるのだから贅沢の極みである。

幸い朝からの雨は夕方前に止み、風もなく、この時期にしては比較的暖かい晩となって3時間を越える宴会となった。
“メザシでタイを釣って”いるのである。



秋バラはそろそろピークを迎え、11月中頃まで楽しませてくれる
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