平方録

些かの戸惑いが…

ここ15、6年の間、寝る時の掛け布団は羽毛布団1枚である。
綿の布団から羽毛布団に替えてしばらくは、毛布も併用していたのだが、布団と言うのは重ねるほど重苦しいだけで、さして暖かいとも思えず、ある晩思い切って毛布を外してみたら却ってポカポカと暖かく、一晩ぐっすり眠れたものだから、以来、羽毛布団だけで過ごしているのだ。
鳥だって自分の羽毛の下に毛布なんぞ隠していないから、理にかなっているのである。

最初に導入した羽毛布団は寄る年波で羽毛がやせてきたためか、保温効果が薄れてきたので一昨年新調したところ、やはりポカポカが戻ってきて快適である。
薄くなってしまった羽毛布団の方はと言えば、梅雨寒や秋口のちょっと冷え込む季節に使うとちょうど良い暖かさを提供してくれるので、廃棄する必要がない。
動物のように、夏毛と冬毛の2種類を手に入れたようなものである。

と、まぁ、ここまでは♪ハッピーライフ 安眠ライフ 革財布? で、メデタシメデタシなのだが、最近気がかりなことが起きかけている。
長袖のパジャマが嫌いで、いつも半袖のTシャツとパンツだけで布団にもぐり込んでいる。それで十分暖かいのである。ただし、トイレに行く時だけは気合を入れなければならない。
おそらく裸に近いような格好の方が自家発電効率も高いんじゃぁなかろうか。
布団にもぐりこんで1分もしないうちに布団の中が暖まるのである。

友人の中には50代から電気毛布をかけ、湯たんぽを入れなくては寝られないという“冷血動物”がいるが、そんなことをされたら拷問である。
ところが、最近になって暖気運転1分では暖まらなくなりかけているのである。
何かうすら寒さを感じるのである。
もっとも、それでもすぐに寝入ってしまっていて、4時に目覚めるまでぐっすり眠れるから問題は無いのだが、ちょいと気になるのである。

昨日、自転車を漕いで感じたように、冷えた空気の中では筋肉が温まるどころか、寒さに当たると冷えるほうが早くて、弾力性も著しく後退するから、十分に機能を発揮してくれない。
若いころにこんなことはあり得ず、どう見たって経年劣化によるものと思われるのだが、筋肉のみならず自家発電能力にも経年劣化が忍び寄っているのではあるまいかと危惧されるのだ。

わが肉体の、こうした変化を目の当たりにすると、実感して見ると、その現実・事実と言うものは、曖昧なものではないような気がする。
自然の摂理と割り切ってしまえるのか、それとも別の受け止め方でもあるのだろうか。
些かの戸惑いを禁じえないのである。


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