そうかなあ、ちょっと違うような気もするが、母親が言うのだから間違いないんだろう。
ともあれ、ガラス越しにしか見ることはできなかったが、目も開けて、私には姫よりも美人に見えたのだが…
駅を降りて、迎えに来てくれていたムコ殿の車に乗りこんだら、姫もばばあばも車にいない。
改札口まで出迎えに行ったのですが、会いませんでしたか、という。
どうやらすれ違ってしまったようである。
妻は階段を上ってきてトイレに立ち寄る私の姿を認めていたと言うのだから、どうなっちゃっているんだろう。急にステルス人間になってしまったか。
姫とはどうもすれ違い気味が続く。
妹を見るのは初めてのはずだが、特段感激した様子も興奮したようにも見えず、ガラス越しの赤ん坊をじっと見つめるわけでもない。
動物園に行った時などは窓ガラスに張り付いて声を上げたりするのだが、冷静なというか、無関心を装う態度が際立つ。
しばらく前から続いている情緒不安定な精神状態は、実際に妹と言う具体的な姿となって目の前に現れても、変わっていないかのようである。
わが家に来たときなどに、長女のまだ生まれて間もない若に「かわいい~! と言って頬ずりしたり、ミルクを飲ませたりして可愛がる姿と、大違いなのである。
まだ小さい子の、私には計り知れない心のうちを垣間見るようで、何事もできず、ただ見守ることしかできないのだが、何かしらの不安を感じたり、普段と違う精神状態になってしまっていることだけは間違いないようである。
解決するのには、ある程度の時間が必要なのだろうが、うまく抜け出てくれることを期待するばかりである。
病院に長時間いることもはばかられるので、早々に退散したが、バスを使って駅に戻ってみれば電車は人身事故で動かないし、動いたとしても直通運転を再開するかどうかは微妙と言うので、仕方なく通常通り動いている新幹線で帰ってきたが、なかなか一筋縄ではいかないものである。
まぁ、無事に生まれてきてくれて、母体も元気なのが何よりである。
鎌倉に戻って、もう時間も遅く、晩ご飯の支度も面倒なので、行きつけの鶏肉を焼いたものを串に刺して出してくれる店のカウンターで、1人静かに祝い酒を味わってきた。
じじいには深まりゆく秋の、冷え込んだ空気が身にしみるのである。
家に戻って、ここ半年以上口にしていなかったウイスキーの封を切って、お祝い。ぐっとあおって寝たけれど、やっぱりおいしい!
こちらの手羽先も美味しかった
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