だいたい電話ボックスなどというシロモノを街中でどれくらい目にするだろうか。
そう、ほとんど見かけなくなってしまった電話ボックスがわが家の直近に存在するのである。
郵便ポストは昔ながらのベレー帽をかぶったようなズン胴のものが残っているし、“化石のような”所なんである。
この希少な電話ボックスの辺りでイノシシを目撃したという情報が流れた。
何ということか !
本当なのかどうか、真偽のほどはわからない。
ただし、この電話ボックスから2キロほどの所に住んでいる娘のマンションの裏山には出没しているらしい。
「イノシシに注意」なんて回覧板が回ってくるんだそうだ。
鎌倉は人間の手は入っているものの、深い緑に覆われた丘のような低いけれど山々が連なっていて、イノシシが生息していても不思議はない。
それらの丘の連なりはいったん道路で断ち切られるのだが、高速道路を横切るイノシシやタヌキが車にはねられる時代である。
一般道などさしたる障害にはなるまい。自然界における川のようなものなんだろう。
タヌキやハクビシンは時たま見かける。タイワンリスだけどリスもいる。最近「チョットコーイ、チョットコーイ」と鳴くコジュケイの声は聞かなくなってしまって寂しいが、ウグイスは間近で鳴くし、そういえば節分の頃には初音が楽しみである、というくらいに比較的自然は残っているほうである。
それにしてもわが家近辺でイノシシが出没するというのは、今まで聞いたことがない。戦前は珍しくもなかっただろうが、戦後になってどんどん宅地が開発されて、山が削られるに従って別の場所に追いやられてしまったのだろう。それがどうした風の吹き回しなんだろう。
最近、手広の奥にある鎖大師近くの切通し周辺の山が大規模なマンション開発にさらされているのと何か関係があるのか。
生息域が狭まってしまったのか。そんなことは今に始まったことでもなかろうに。
それともイノシシが増えてきたってことなのか。
近くには鎌倉野菜の畑が広がっている。そこの農家の人に聞くと分かるかもしれない。
イノシシが畑の作物を荒らすというのは、良く聞く話であるから。
昨秋、山形の友人がクリ拾いに行って熊に出会ったと言っていたが、それは熊のテリトリーに踏み込んでの話だろう。
ここは畑や田んぼは残っているけれど、一応、人がたくさん暮らしているところだぜ。
ばったり出くわしてしまったらどうしよう…
深い山を削ってマンション建設が進む
こう見るとイノシシが暮らしていても不思議ではない光景だが…
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