この話を聞いて、国と言うのは国民の身体を気遣ってくれる何て親切な存在だろう、と取るか、国民の知らないところで何でも混ぜてしまうのかよ、せめて混ぜていることを知らせてよ、と反応する人に分かれるのではないか。
私は後者である。
テレビで放送していた。
混ぜていたのはビタミンB1で、小学校の給食のご飯に混ぜているんだそうな。
B1が不足すると心不全と末梢神経障害を引き起こし、心不全で足のむくみ、神経障害で足のしびれをきたす、とものの本に書かれている。
日清、日露の両戦争では銃弾に当たって死ぬ兵隊より沢山の兵隊が脚気で死んだんだそうだ。
帝国主義真っただ中にあった為政者にとってみれば驚愕の事実だったんだろう。
国を挙げて原因究明が進められた結果、ビタミンB1不足が原因と分かり、麦飯を食べることによってその予防をすることになる。
そういう効果もあってか、次の戦争、中国・朝鮮を踏みにじり、果ては東南アジア諸国まで蹂躙した第2次大戦の日本軍兵士に脚気は見られなかったようである。
脚気はなくなっても、今度は無謀に広げた戦線に補給も届かないままとり残された兵隊を襲ったのは、飢えと風土病などの病苦だったのだ。
おそらく、銃弾に当たって死んでいった兵隊の数とたいして差は無かったんじゃあないだろうか。
いずれにせよ、国が国民の健康を慮ってすることの真意などと言うものは知れたものではない。国民が不健康では戦争どころじゃあないからな。
小学校の給食に混ぜるんなら、国ははっきり、これこれの理由があるから「○○を混ぜていますよ」と知らせるべきじゃあないのか。
テレビの番組で小学校の栄養士の女性が、混ぜているのはB1補助食品で、学校給食法だかなんだかの法律に基づいて、「国からの指示でご飯に混ぜて炊いています」と証言している。
番組のゲスト3人も初耳に仰天していた。
何も知らされないままに、毎日食べさせられているなんて、恐ろしい話ではないか。
羊のような従順でおとなしい国民にしたければ、小学生のうちから従順になる物質を沢山混ぜ込んだ食事をさせれば、言うことを良く聞く国民ばかりになって、これは楽チンだろう。
税金を上げるぞ、と言えば「ハイ」、週休2日は止めにして休みは10日に1度にする、と無理を言っても「ハイ」、国を守るために徴兵制を敷くから、と言われて「ハイ、喜んで」と言うような、国民ばかりになるのである。
国民の健康を気遣い、心身ともに健やかな国民にしていくために国の役割は重要である。
現在、給食にビタミンB1を混ぜているのも、そうした配慮からだろう。
ならば「えっ、そんな物質を混ぜて食べさせているの」などと絶句させないように願いたいものである。
子どもの健康を考えてこうしていますよと知らせ、大人も摂取に気を使いましょう、とでも周知をすれば済むことである。
隠し事はいけませんゼ、隠し事は!
昨年暮れに接ぎ木をした「流鏑馬」。最初の年は株を大きく育てるために、花を咲かせない方がよいのだが、どんな花か1輪だけ咲かせてみた。香りも良い。
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