6月の声を聞いても花が勢いを失うことがなく、次から次へと開花が続いている。
もっとも、最盛期に比べると花の直径は3分の2か、それよりもっと小ぶりになってしまっているが、それは仕方ない。
昨年の晩秋に植え付けて以降、自慢ではないが一度も肥料を与えていない。
植え付ける前のプランターに堆肥やぼかし肥料をたっぷり鋤き込んでおいたのが、いまだに花勢が衰えない理由の一つだろう。
長持ちのもう一つの要因として考えられるのが、夜と昼の寒暖の差ではないかと思っている。
今年の4、5月は例年になく昼は暑いくらいでも、夜になるとぐっと冷え込む気候が続いた。
これが、植物に“緊張感”を与え、長い期間に渡って花勢を保つ結果につながったのではないだろうか。
振り返れば11月中旬過ぎから咲き始め、半年を越えてず~っと咲きっぱなしである。
こう見ると「緊張感」と言う適度な肥料は人間にも必要なのかもしれない。いささか唐突ではあるけれど…
昨日は走り梅雨のような、1日中雨に降り籠められたが、今朝起きてみれば顔をのぞかせたばかりの陽の光に、カラカラに乾いていた地面がたっぷり水けを吸って黒々として見える。
加えて斜めの柔らかな日差しはトマトの苗の繊毛の1本1本までを浮かび上がらせて、きらきら光らせている。
こういう光景は見ていて見飽きることがない。
5月の中旬に通信販売で6本取り寄せた20センチ足らずだったミニトマトの苗は、今やどれも80センチにも達してすくすく伸びている。
下段にはすでに花をつけ、一部では結実もみられる。
今月中には最初の収穫ができるはずである。
陽の光をたっぷり浴びて育つのだから、“日向臭い味わい”も楽しめるというものである。
スミレの花が長持ちしたことはとても良かったのだけれど、一方で夏の庭を彩る花苗を種から育てるにはちょっと具合が悪かった。
日中の気温の上昇は発芽にちょうど良かったのだが、夜間の冷え込みは誠に具合が悪く、発芽は遅れたのである。
しびれを切らせて保温機に入れて発芽させたが、その苗もようやく移植できるまでに育ってきた。
そろそろポットに移植して成長を促さなければならない。
まあ、梅雨明けの花壇には間に合うことだろう。
今シーズンはサルビアとインパチェンスの種を撒いたのだが、農協の直売所に行けば既に花のついた苗が出回っているし、来年あたりからは取りたてて珍しくない花苗は「買えば良い」という考えに傾いている。
自分で種から育てるのは、街中の花屋などでは決してお目にかかれないような、珍しい花を咲かせる品種だけ種を取り寄せて育てることにしよう。
鉢植えのバラはすっかり咲き終わり、木立性のブラッシングアイスバーグ、つるバラの伽羅奢とニュードーン、“名無しのバラ”の4本を除いて、花は終わった。
既にお礼肥えも施したので、鉢植えのバラはこれから2番花を咲かせてくれるはずである。今月の中下旬以降だろうか。こちらも楽しみである。
それにしても今朝は緑が目にしみるようである。
朝の陽の光に繊毛の1本1本を浮かび上がらせるトマト苗
発芽したサルビア(上)とインパチェンス
小ぶりになったとはいえ、いまだに咲き競うスミレのハンギングバスケット(上)とプランターのスミレ「モルフォ」
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