11時半ぐらいに家を出て、バスで中央図書館へ向かう。
大仏に差し掛かる前辺りから車内は混み始めた。暖かな陽気に誘われて、前日に外出をあきらめた人たちも外に出てきたようである。
それくらいに穏やかな陽が降り注いでいる。
中央図書館に着くと真っ直ぐ貸出カウンターに行き、来意を伝えると頼んでおいた本がサッと出てきた。
確かにテレビのドキュメンタリー番組で健さんがページを手繰っていた本の表紙に見覚がある。
「神奈川県立図書館」という朱色の判が押され、「受入 58.2.25」とあり、整理番号は「910.28 1189 P」である。
32年前から県立図書館に収蔵されている本である。
「男としての人生 山本周五郎のヒーローたち」
著者は木村久邇典という人で、山本周五郎研究の第一人者、とある。
作品に登場する男たちに焦点を当て、その生き方や考え方など、男としての生き方を改めて見つめ直そうとしている本のようだ。
パラパラとめくってみて、これは困ったことになるな、と直感した。
ここに書かれているヒーローたちが登場する作品を、改めて読み直さなければならなくなると思ったからである。
読んでいないものもあり、読んでいてもあらすじを忘れてしまっている作品もある。
健さんはこの本を座右に置いて男を磨いてきたのか。
しばらく山本周五郎漬になりそうである。
鎌倉駅に向かう途中に「静雨庵」という名のラーメン屋がある。
らしくない店名だが、20年ほど前にできた店で名前に魅かれて入って食べたラーメンが美味しくて、よく食べたものである。
日曜日が休みなので、ここ10数年はなかなか機会がなかった。
5、6人が外で待っていたが、急ぐこともないので列に並んでみたら10分ほどで店に入ることができた。
なにせ時間はゆっくり流れ始めているんである。
図書館に頼んでおいた本は2カ月待った。待つことに慣れてきたんである。
ネギらーめん 640円。久しぶりに食べたせいもあってか、美味しかった。当時メニューにあったコロッケが消えていたのは残念である。
平塚・花水ラオシャンのタンメン、藤沢・こぐまの味噌バターコーンラーメン、鎌倉・津久井のお好み焼…
時間がなくて長らくご無沙汰していた店の味が、ちっとも変わっていないことが嬉しい。
男としての人生 山本周五郎のヒーローたち
静雨庵のネギらーめん
久しぶりに顔を出した横浜イングリッシュガーデンではつるバラのせん定に手間取っている。腰痛が消えたら手伝ってやらねば。
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