昨日の日中は晴れていて、鎌倉は何と14度にもなった。3月始めころの気温ではないか?
少しずつだが、季節は変わり目に差し掛かっているようである。
寒の戻りってやつもあるんだろうが、春の足音が確かな音を立てて聞こえるようになってきたというべきか。嬉しい。
思い立って隣町のスーパー銭湯へ出かけた。
ぶらりと立ち寄った米沢の小野川温泉の共同浴場の温度があまりに熱くて、のんびり浸れなかったのが尾を引いている。
広々した湯にのんびり浸かっていたい、にわかにそんな気持ちが頭をもたげたのである。
青空が広がった昼少し前に到着したのだが、何と駐車場は目を疑うほどの車の数である。
ズラーッと車が並んでいるではないか。
月曜日の11時半ごろ、かくも大勢の人が湯に浸りに来るのか?
いったいぜんたい、日本は大丈夫なんだろうか。
700円を払って半信半疑で入場して見たら、現実を受け止めざるを得なかった。
いくつもある湯船には湯けむりを透かしてたくさんの人影が浮かんでいるし、ズラーッと並んでいる洗い場では一つ置きぐらいの間隔で先客が身体を洗ったり頭を洗ったりしている。
強制収容所あたりの、曜日の決められた入浴日はかくやと思わせる混雑である。
1月下旬、良く晴れた月曜日の昼前、スーパー銭湯の湯にこれだけ大勢の人がくつろいでいるんである。
年寄りばかりではない。働き盛りと思しき人の方が多かったように思える。
月曜日が休みの職種もいくつか浮かぶが、それにしたって…
知らなかった。何と言う無知だろうか。
仕事柄、何でも知っているんだと云う気になっていた自分が恥ずかしい。
知っていたのはごく狭い範囲のことだけで、世の中の隅々まで見渡してみれば、こうした光景は特別なものではないんだろう。
他にもいろいろありそうだという気がしてきた。無知と言うのは判断を誤らせる恐ろしい病根である。
くわばらくわばら。冷や汗ものである。
ここには露天風呂もいくつかあって、そのうちのひとつにスペースを見つけ、軟らかい陽の光を浴びながら小野川のリベンジをした。
湯がキラキラ輝く。湯の中の身体がキラキラ反射する。手足を投げ出して目をつぶる。車の騒音などはないが、小鳥の鳴き声など自然の音も聞こえてこないのが少し物足りないが、欲張りというものである。
塩を身体にこすりつけてサウナに座っていると、皮膚がすべすべになった。
炭酸泉では体中に小さな気泡が取りついて、何やら作用するという。
1時間ほどいろいろな風呂に浸かって、ポカポカになる。
湯上がりに冷えたコーヒー牛乳をグビリと飲む。ほてった体にはコーヒー牛乳である。
分厚いガラス瓶に入ったやつである。紙パックなぞは言語道断! 風呂上がりのコーヒー牛乳は瓶入りに限る。
飲み方がある。瓶を右手に持ち、左手は腰に当てて、両足を肩幅に開いて安定させ、瓶を高く掲げて顔を上向きにしてグビリとやるのが正式である。
銭湯にはなぜかコーヒー牛乳が置いてあって、これが湯上がりに一番であると信じ切っているのである。余は満足じゃ!
湯上りの友、雪印メグミルクのコーヒー牛乳。100円。
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