グリーン上のゴルフボールが途端に転がらなくなるほどだから、一気に降ってくる雨は行き場を見つけられずに地表にたまるばかりなのだ。もっとひどい降りが続けばボールは浮き上がって流れ出すかも知れない。
予報によれば木曜日ころまで傘マークは消えない。おまけに台風が2つも接近している。
8月下旬からずーっとこんなありさまでは、野菜や米の出来栄えが大いに心配である。
人の心にもカビが生えかねない。
昨日書いたばかりの「マッデン・ジュリアン振動」とか、あるいは「ダイポールモード現象」とか、最近、耳慣れない気象用語が聞かれるようになってきた。
ちょっと前までは「エルニーニョ現象」とか「ラニーニャ現象」とかが耳新しかったのだが、新しい言葉を耳にするたびに、そいつはオオゴトだ!と感じるようになってきた。
中学生の頃、地理だか理科の授業で天気図の作り方があって、ラジオのNHK第2放送で毎日やっていた「気象概況」という番組を聞かされた。
曰く「浦河(北海道の)1010ミリバール、南南東の風、風力3。気仙沼…」などとアナウンサーが日本各地の決まった地点の気圧や風向きなどを読みあげるのを地図上に落とし込んでゆくと気象概況図が出来上がるのである。
この作業は、何か“天の秘密”を垣間見るような感じもあって嫌いではなかった。
外国航路の船を見ながら育った身には、将来船乗りになるような事があれば、これは必携の知識だなと感じたこともあって、真面目にラジオ放送を聞いたものである。
同じ気圧の地点を線で結んでいくと等圧線が出来、高気圧と低気圧の場所が分かり、風がどっちの方向に吹いているかなどが一目瞭然に分かる。気象を知る初歩の初歩である。
ウラジオストクとかサハリンなどという外国の地名を聞いた覚えもかすかに残っているから、来る日も来る日も世界中の決まった地点のデータを読みあげていたのだろう。
新聞のラジオ番組欄を見てみたら午後4時から「気象」という30分の番組があったから、いまだに続いているのかもしれない。
気象衛星で地球全体を俯瞰できる時代にも、こういう基礎データは必要なのだろう。
今思えば、あの頃の気象というのは安定していた。
初夏に本州を襲ってくるなどというエチケット知らずの台風はおろか、はっきりした秋にならなければ台風はやってこなかったし、ゲリラ豪雨などという局地的な大雨などは聞いたこともない。
まして、竜巻などというのは、温帯モンスーン地帯に位置する日本では考えられない現象で、外国の出来事だったのである。
ジュリアンちゃんによれば、今後の気象は夏はますます暑く、冬はいよいよい寒くなっていくんだそうである。
気候は過激化し、四季の変化を楽しむどころではなくなってしまうということか。
変化には何かしら原因というものが存在する。この場合には、人間の活動そのものも起因しているんだろうと思う。もしかしたら原因の大半がそれかもしれない。
我が家では昨日あたりから、梅雨時以外では初めて、2台の除湿機が別々の部屋で1日中静かなモーター音を立てて除湿にこれ務め始めたのである。
我が家では除湿機が季節外れの活躍を始めた
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