パトロールはエクササイズも兼ねているから海辺が好都合なのだが、曇り空の時は海辺を離れる。
古都に暮らしているのだから、たまには由緒ある寺のパトロールも…季節が移り替わりつつあるのだから、それなりに見ておかねばという気持ちも加わって、まずは北鎌倉へ。
臨済宗円覚寺派の禅寺にして鎌倉五山の第4位、浄智寺へ。
鐘楼門が見下ろす階段を登る
鐘楼門の手前に植わっているススキは葉に班の入ったもので、ボクの家にもこのススキがある ♪
本堂の曇華殿のすぐ裏に建つ曲がり屋風 ? の茅葺屋根は書院 ここの前庭が四季折々の花を咲かせてくれて目を楽しませてくれる
曇華殿を出て真裏の庭に出た途端、ハナトラノオの薄紫色の広がりが目に飛び込んできて、思わず息を飲まされる思いだった
そうか…そうきたか ♪
ちょっと見ずらいけど、左手のハナトラノオに混じってキンミズヒキも咲いていて、薄紫と黄色のコントラストも新鮮だった
手前に咲いている薄紫の花はツルボだと思う
背の高い草が咲かせている花の名前は分からないが、ハスの花が咲き終わった後のじょうろのハス口のような花托をそのまま残しておいたり、この庭を手掛ける庭師の美意識はなかなかのものだと感心する
それとも住職の美意識から出たものだろうか
ここの住職は円覚寺派の教学部長を務めていた時期があり、2年くらい円覚寺での坐禅指導にもあたってくれた坊さんである
お父さんはかつてTBSが放送していた「兼高かおる世界の旅」のプロデューサー、おじいさんは現在の横田南嶺円覚寺派管長の2代前の管長の朝比奈宗源老師
本人の弁によれば子供のころはキリスト教会に通って聖歌隊に入っていたし、長じてはバンドを結成して音を出していたらしい
今でも活発に動いているようで活動領域の広そうな坊さんである
庭づくりに口を出さないわけがないと思う
茅葺屋根の上にはサルスベリの花も見えている
手前左から2本目が茅葺屋根に花を挿しかけていたサルスベリ
毛づくろいに余念がなかった
名前が分からない細身の竹
その竹林のすぐ脇にピンポン玉くらいのツボミがたった一つ いったいどんな花が咲くのだろう
孟宗竹の竹林を抜け、書院の玄関側に回る
書院の玄関から庭を眺めるとこんな感じ
アジサイが咲いている
シュウメイギク
これも庭師の美意識の表れなのか…
書院脇には大きなカキの木 茅葺屋根には真っ青な秋空を背景に色づいたカキの朱色がよく似合う ♪
この浄智寺が鎌倉の寺の中では一番好きかもしれないな…