まだ7月だというのに、わが家のナンキンハゼでツクツクボウシが鳴き始めた!
何たることか。このセミは夏の終わりに鳴くセミではないか!
もう夏は終わりだって言うんでごぜぇやしょうか? お代官様!! それはあんまりじゃぁござんせんか。
円覚寺の夏期講座が始まったその初日、中国四国や関西を飛び越えて梅雨明けして本格的な夏になったのが19日。それからまだ、わずか12日ですぜ。
立秋もまだだというのに、いささか早すぎやしませんか?
いやね、お前の出番なんぞ無い、鳴くな、どっか行ってしまって消えてなくなれ、なんぞと差別する気持ちなんて毛頭ございやせんでごぜーやす、へぇ!
ただもうちょっと、夏らしい夏を満喫したいだけなんでごぜぇやすよ。分かっておくんなせぇ。お代官様!
それにしてもこいつは、こっちが楽しんでる鼻先に来て「(夏はもう)尽く尽く」「おーしー(良ーし)尽く尽く」と甲高く高らかに、まるで嫌味に鳴くんでごぜえやすよ。
そりゃぁモノにはお終めぇってぇものがあるのは承知しておりやすよ。でもね、分かりきったことを何でことさら、ああして「尽く尽く」って…勘に触るんでやすよ。
あの信長さまも好まれた幸若舞の敦盛に「人間五十年 化天の内をくらぶれば 夢幻のごとくなり 一度生を受け 滅せぬ者の有るべきか」って。
もっとも信長さまは「一度生を得て 成せぬ者はあるべきか」と言い換えて歌われましたが、よおっく存じておりやすです。
いろは歌にも「色は匂へど 散りぬるを 我が世誰そ 常ならむ 有為の奥山 今日越えて 浅き夢見し 酔ひもせず」ってのがあるんでごぜぇやすよね。
学がある? いや、ちょっと寺子屋で習いましたんでごぜぇやすよ。からかっちゃあ嫌ですぜ。
アブラゼミのアパートよいずこ、と昨日書いたばかりだが、その夕方からアブラゼミの大合唱が聞こえてきて、キツネにつままれたような気分だが、朝誕生したセミたちが一斉に鳴き始めたらしい。ちょっぴり夏らしくなってきたのに…
昨日はまた横浜に用事があって出掛けた。2日続きの今回は自転車ではなく、電車で。
昼少し前に用事が済んでしまい、はて、どこで飯を食べようと思っていたら、フト、そうだ久しぶりに武さんのところに顔を出してみようと思い立った。
しかし電車で3つ先の駅まで直行してしまっては店の込み合う時間帯と重なって、話などろくにできそうにない。時間をずらそうと考え、横浜駅から港沿いを歩くことにした。
海風が少しはましだろうと思ったのである。しかも短パンにポロシャツといういでたちである。
確かに、そこそこの風は吹いていた。しかし、あの炎天下とアスファルトの照り返しでは焼け石に水。1時間歩いて辿りついたときのビールのおいしかったこと。
ビールはあまり好まないのだが、このときばかりは中瓶1本をあっという間に飲みほして、2本目もあっという間に終わってしまった。
中華街の関帝廟通にある小ぢんまりした店だが、店の佇まいからして個性的。武さんはもっと個性的。さらに、出す料理がほかの店では味わえない個性的なもので、横浜の経済界を中心にファンの多い店なのである。
かれこれ20年来の付き合いで、仲良くなったVIPと連れだって通ったこともしばしばで、紹介して大いに喜ばれたし、地方から出てきた同業者たちから中華街を案内しろと言われる度に、「難易度は低くないけどいいか」と念押しして連れて行った店である。
狙い通り、昼の客は一段落していて、ビール2本をあっという間に飲み干したのを見て「こっちの方がいいんだろ、これを飲みなよ」と出してくれた紹興酒を舐めながら、話し込んできた。
趣のある店内も見納めで、修行に出している息子さんが戻ってくる前に建て直す決心をしたそうで、3月には取り壊してしまうのだという。
あの店の佇まいが消えてなくなってしまうのは寂しいが、店のネオンと雰囲気は引き継いでよ、と念押ししてきた。
いずこも諸行無常ですなぁ~。
大桟橋に停泊中の商船三井の「にっぽん丸」。久しぶり!
こちらも日本丸! それも初代練習帆船。その前で手旗信号の練習をする海洋少年団の少年少女。先生が紅白の旗を掲げて表わす言葉をノートに書き取っていた。こういうアナログを覚えておくのも良いことだ。いつか役立つ時も来るだろう。
武さんの店の「冷やしネギそば」。自家製のチャーシューが美味しい上に麺が細くてしっかり腰がありビールによくあってGOOD!
武さんの店。料理は何と言っても夜が良い。お任せならなおさら良い。
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