夏休みのこの時期に一生懸命に勉強した成果が、来るべき春の受験の結果を左右するように、極めて重要な時期なのだ。
暑いからと、だらけているわけにはいかないのである。
立秋も過ぎたことだし、そろそろ本腰を入れかけるか、という気になった。
“入れかけるか”だから、まだ本腰の手前である。
本腰を入れる前の準備運動のようなものだ。
今夏の課題は2つ。
一つはつるバラの樹種交代。
7本のつるバラのうち、玄関アーチに絡ませているマダム・アルフフレッド・カリエールとそのすぐ近くの壁面のガーデナーズ・グローリーの場所を異動させて、別の種類に入れ替えたいと考えている。
理由は、病害虫に強いところは満足しているのだが、如何にも花付きがよくないのである。
表舞台ではなかなか奔放に咲けない引っ込み思案のようなのだ。
ならば、少しスポットライトの当たる場所から、名わき役を目指してもらおうかという、配慮である。適材適所とも言う。
多分、俳優を選ぶ映画の監督とか劇団の演出家、選手個々の力を最大限に引き出して強力なチームを作り上げたいと願うサッカーや野球の監督たちとも共通する意識ではあるまいか。
たかが庭の話ではあるけれど…
で、インターネットで探しまくった末、どうにか気に入るものが見つかり、発注済みである。
9月中旬には届くことになっている。
こういう作業は心躍るものがある。頭の中は既に初夏の庭である。まだ植えてもいないのに“新人”の活躍が待ち遠しい。
期待の新人はピンクの一重咲きの「バレリーナ」と黄色の花を咲かせる「サハラ」。
バレリーナは同じアーチの反対側に植えてある、やはり一重咲きの「伽羅奢」と格好の対になるはずである。
サハラの方はニュードーンと一緒の壁面に植え付ける。
期待通りの活躍を信じている。
もう一つの準備作業は春に咲かせる1年草選びである。
昨年までは10種に迫る種類の種を通信販売で取り寄せて、種を撒き、丈夫な苗に育ててきたのだが、時間があり余るようになってきたこととの因果関係はいざ知らず、去年は明らかに「面倒くさいな」と感じるようになってしまった。
花の苗だけで300とか400個の苗が出来てしまい、植え付けられるようになるまで日当たりのよいところで育苗させるのだが、それこそ足の踏み場もなくなってしまうほどで、やや持て余し気味になっていたのである。第一、植える場所もなくなってきた。
種から苗を育て上げる楽しみ以外の楽しみ、即ち、バラに力を入れ始めたこととも無縁ではないように思える。
広くあまねく愛情を注ぎこむ博愛主義者ではないようなのだ。
よって艶福家にはなれそうもない。いいんだ、バラで!
で、厳選の結果パンジーはお気に入りの定番にしている「モルフォ」ともう一つは新種の「みやび キューティーハニー」。
そしてこれも毎年定番のネモフィラとシノグロッサム。いずれも青色の小花を咲かせる名脇役である。
この4つの種は昨日届いた。
パンジーの真夏の種蒔きは簡単ではない。暑い最中でも発芽出来るように工夫が必要である。
寒冷紗を張って直射日光が当たらないようにしたり、風通しの良い場所を確保したり、水を切らさないようにしたり…
発芽までの10日から2週間ほどは気を抜けない。
うまく発芽に成功し、本葉が2枚現れるまでも直射日光に当てないように気を遣う。
そして次はポットへの植え替え。300個とか400個の移植作業には結構な時間と手間がかかるのである。
肝心なことは、けして機械的にやるのではなく、ひと苗ごとに成長を期待し促すような、やさしい言葉をかけながら移し替えることが必要である。
信じ難いだろうが、そうしてきたのである。
そうすることで、晩秋に開花したパンジーは春の盛りも過ぎ、6月の声を聞く頃まで、疲れも見せず株いっぱいに花を咲かせ続けてくれるのだ。
別の意味で艶福家の資格がありそうではないか。
外は久しぶりの雨音である。庭も周囲の山の植物も生き返る。恵みの雨である。
真夏の「空蝉」
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