平方録

日がなFMラジオ放送を聞いて過ごす

ぎっくり腰になって昨日が4日目。
前日、句会に参加して寒風に身をさらしたせいもあってか、さして改善の兆しも見えず、安静にしておくことにした。
炬燵に入ってラジオのFM放送をかけながら、読書にふけったのである。

これは正解で、最近じっくり時間を割いて読むことが減っていたので、結構はかどった。
FMラジオからはカール・ベーム指揮のベルリンフィルによるブラームスの交響曲第1番が流れていて、新聞も隅から隅まで久しぶりにじっくり読んだし、やはり活字というものは良いものだなぁ、としみじみ思う。

お昼のニュースの後は「日曜喫茶室」という番組になってドイツ文学者の池内紀、ジャーナリストの轡田隆史、作家で慶應大教授の荻野アンナがはかま満緒の司会でのんびりおしゃべりしているのを聞いていて、ふーん、知識人のはしくれと言われている連中は今でも本を書いたりして仕事に精を出しているものだ、と感心させられた。
荻野アンナは現役だが、右のページに日本語で記述した落語を左のページでフランス語に訳した本を出版したそうで、パリのソルボンヌ大学で開かれた国際会議で居並ぶ世界各国の学者を前に講演し、寿限無をやったそうである。世界中を見回しても落語のオチという話法? はどの言語にも無く、話が終わった後、ポカンとしていた先生たちが10秒ぐらい経った後に大笑いの渦になり「私的にはとても気分が良かった」などと自慢話をしていた。
寿限無は最後に“ジュテーム”になるんだそうである。想像がつかない。

このあとが5時間ぶっ続けの「ソングアプローチ・スペシャル! 加藤ひさし・近藤サト・あおい洋一郎がお送りする生放送」というタイトルも放送時間も長ったらしい番組。日本のポップスを中心に歌詞をぶった切るという趣旨の番組のようだが、3人のうち知っているのは歌舞伎役者を略奪婚したとかしないとかで週刊誌をにぎわせたことのある近藤サトだけ。さすがアナウンサーだね、朗読が上手で驚いた。

他の2人はミュージシャンのようだが知らないし関心もなし。しかし、歌詞にあれやこれや難癖つけたりほめちぎったり、それなりに理屈が通っていて、他にする事もないから聞き流していただけだが、おかしかった。
しかも、知らない曲が一杯あって、えっ!こんな歌があったんだと思うような曲をいくつか耳にした。
ま、再び耳にすることもないんだろうけど…
ポップスの一期一会ですか。

テレビがアホらしすぎるのは言うまでもないが、ラジオっていうツールはテレビより数段上、っと言うことを再認識した。



掘りごたつに入って日がな一日ラジオを聞いた。聞きながら高倉健の著作2冊と雑誌、新聞に目を通す。左上の籠はリュウキュウスズメウリの実。
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