気がついてみたら、辺りが明るい。
ハッとして枕元に置いてあるラジオのデジタル表示の文字盤を見たら5:00を示している。
昨晩は風が適度にあって、少し開けてある窓から入り込む風がとても快適な夜だったのだ。
ぐっすり寝込んでしまったらしい。
妻が脇で寝ているから、いつも目覚まし時計を使っていないが、4時になれば自然に目が覚めるのである。
いつも15分と狂わない。これは不思議なことで、ヒトの体内時計と言うのも捨てたものではない。
それが時々機能しなくなる時がある。機械ではない所以なのだ、と言い聞かせ、妙にホッとするのである。
東側に低い丘のあるわが家では午前5時はまだ太陽は顔を見せていない。
しかし、どうやらその瞬間を迎えているらしく、昇ってくるあたりが金色に光り輝き始めている。
昨日までのモヤ~ッとした大気と違って、素晴らしく澄み切っているのが一目で分かる晴れ渡りぶりである。
天心より少し西に寄ったところにはまだ白い半月が残っている。その背景の青さはどこまでも深くて、澄み切っている。
年に何度も巡り合えないような素晴らしい朝を迎えているようである。
どうやら今日は自転車日和、海水浴日和になりそうだ。
太陽は5:11に丘の切れ目から顔をのぞかせた。
ちなみに6月22日の夏至の日の出は4:29。今朝は4:54である。
同様に日の入りは夏至が18:58、今日は18:41である。
日の出は25分遅くなり、日の入りは17分早まっている。昼間の時間は43分短くなって13時間46分である。
太陽はまだ十分に頭のてっぺんから照りつけてくるが、南中高度は6.3度低くなり71.8度になっている。
今朝は不思議なことにヒグラシの合唱が耳に届かなかった。
普段は4時を少し回った辺り、私が顔を洗い終える4:10頃には夜の闇が消えかかったなと感じるや否や鳴き始め、しばらく続くのに…
既に鳴き終えてしまったのだろうか。はてな? というところである。
しかし、ヒグラシやアブラゼミ、ミンミンゼミなどは毎日飽きもせずに朝からよく鳴くが、毎日聞こえない声というものもある。
最近改めて気付いたのだが、早起きの代名詞のような鳥のも毎日聞こえるわけではない。
例えばホトトギス。
この鳥はちゃっかりしていてウグイスの巣に卵を産みつけて託卵させるのである。ホトトギスの卵はウグイスの卵より早く孵り、生まれた雛はウグイスの卵を巣の外に落としてしまってウグイスから餌をもらって巣立っていくのである。
何て健気でかわいそうなウグイスであることよ。トホホ…
脱線したが、鳴き声の話だった。
このずるい、とんでもないホトトギスの鳴き声は「トーキョートッキョキョカキョク」だが、毎朝は聞かれない。
哀れなウグイスも同様である。
朝早くでも日中でも、あの透き通るような美しい声で、俗に言う最後の谷渡のところのケキョケキョの繰り返しの部分まで、実に気持ちよさそうに鳴くから、思わず「お上手お上手!」と拍手喝さいしたいくらい見事なのだが、これも毎日というわけではない。
夏になるとわが家の木々にもやって来て美声を残していくのだが、時たまなのが寂しい。
自然は気まぐれなんだろうか。
それにつけても、わが身は毎朝毎朝、ほぼ同じ時間に起きてキーボードを叩いているのである。
今朝の朝顔
モヤのかかていない東の空が金色に輝き、まさに太陽が顔を覗かせようとする一瞬
光り輝く黄金を身にまとった日の出の太陽
中天よりやや西に寄った空には半月が残り、青い空はどこまでも澄み切っている
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