予報では18度くらいになるということだったが、風もなく、日だまりではもっとあったのではないか。
驚いたのは昼下がりに乗った私鉄の電車。始発駅を動き出した途端、天井から冷たい風が吹き下りてきて、同時に社内放送が「○号車と○号車は空調の温度を緩めています」と案内したものだから、“びっくりぽん”である。
いくら何でもやりすぎじゃあないのか。真冬に冷房を入れた電車が走ったのである。
11日だったか、爆弾低気圧が発達して通り過ぎた時、ひどい風と雨が嘘のようにピタリと止んで気温がぐんぐん上昇し、25度の「夏日」になったのはまだ記憶に新しい。
師走の夏日だの、師走の冷房電車など、こちらの頭がおかしくなったのではないかと錯覚すら覚えるバカ陽気である。
こんな日が続いたら、サクラは咲き出しかねず、せん定したばかりのつるバラに葉が出てきて、こちらも花が咲きだしかねない。
私鉄を乗り継いで向かった先の病院では、尊敬する大先達がベッドに横たわり本を読んでいた。
お宅を訪問した際、調子に乗って出された酒をぐびぐびやってしまい、送りに玄関先まで出てきてくれた大先輩が転んで腕を複雑骨折してしまったのである。
その時は何でもなかったのだが、夜中に腕が張れて痛み、救急車で運ばれたそうである。
したがって、私は“第一原因者”なのである。
「君のせいなんかであるものか」と優しく言ってくれているが、適当なところで切り上げていれば、大先輩に痛くて、不自由な思いをさせなくて済んだはずなのである。
大ポカといってよい。申し訳ないことをしてしまった。
病室は新築間もない病棟の6階の個室で、窓外には緑豊かな景色が広がっていて、環境は悪くない。
「ぼんやり外を眺めているだけで、退屈しないんだよ」と言うが、テレビは壊れかけていて手を触れず、「ラジオも新聞にも目を通さないで過ごしたら、どんな変化に遭遇するか、試してみているんだよ」とまで口にして平然としている。
甲斐犬の愛犬のことが気にかかるらしく、「左手1本で引きづられたりしたらちょっと厄介だな」といいつつ、早く家に戻りたいそぶりである。
正月は家に戻れるのだろうが、不自由なままは変わりない。まったくもって迷惑なことをしでかしてしまったものである。
鎌倉山からの富士山
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