「さあ行こう」
「わくわくだね~~~」
10日間予報で晴れが続く~~
28日夕方から行って8日に帰って来ようや。
29日から9日まで休んだし・・
前泊予備日を除いて7泊8日で猿倉から白馬、稜線を針ノ木まで行けるはず。
今回の北アルプス北部7泊8日のお山歩は完全に小屋泊です。
大きな理由はザック20kgで岩尾根を安全に長期歩く自信が無いからです。
そのため持って行かない、テントにシュラフとマット、Eaterパックライト(バーナー)を出すと・・・
重さ3.99kg減って容積も半分以上減ってしまい・・ザックがぺっしゃんこに。
その代わりに今回持って行く物、チタンバーナーと4本アイゼンで0.74kg
差し引き-3.24kgとなります。
その他いつもザックに入ってますが、緊急時しか使わないであろう
インナーダウン上下、シュラフカバーとツェルト、ダブルラインなら人間を宙づりにできるパラシュートコード20mを
どうするか悩みましたが・・・全て持って行く事に。
これで男の子のザック重量が行動水無しで約14kgに成りました。
しかし女の子は常が食料担当なので・・・
今回減す物がほとんど無く、水1Lとポット(1.2kg)を入れると通常とほぼ同じ13kgのまま・・・
そこで非常食と行動食など全て男の子が持つことにすると女の子12kg男の子16kg程度の収まりました。
7月28日夕方
仕事を終えすぐに帰宅し、着ていた物の洗濯をして、シャワーを浴びて・・即フェリーターミナルへ・・
19時過ぎやっと乗船の順番がきて・・迷路の様な船内のかなり下の階へ・・積み込まれました。
7月29日
2段ベットで熟睡し、朝穏やかな紀伊水道を・・・朝日を見ながら・・11日間の旅の「始まりだね~~」
神戸港を8時に下船しましたが・・・ナビが・・・10分経ってもまだ宮崎港をうろうろ・・・。
仕方が無いので・・とにかく高速道を京都方面に・・・しばらくしてやっと正しい現在地を示し・・
白馬八方駐車場まで6時間と表示!
名神から中央道へ・・虎渓山PAでお昼と大休憩。
その後SAに止まりながらやっと中央アルプスの麓の駒ヶ岳SAでも大休憩
安曇野ICで高速道を降り・・道の駅2ヶ所を巡り・・・行動食を買い、白馬八方第五駐車場に15時に到着
安曇野から後立山の稜線は全く見えず・・曇り空・・。
白馬八方には数箇所の無料駐車場が有るようですが・・ここ第五駐車に決めた理由はまずトイレが綺麗
もちろん24時間開放されています。
また猿倉行きのバス停も目の前、今回車を扇沢まで回送してもらう待合もここでした。
行って判った事ですが、早朝まだ暗い2時頃からタクシーが待機していて、次から次と猿倉方面に出発していました。
明日からのために焼き肉でタンパク質を摂取し頑張ろうと食べていると・・ヤマテンメールが・・・明日の白馬の天気予報です。
「明日白馬雪渓は雨・・・雷・・・明後日は晴れるって・・・」「・・・・・・」
「遅れはどこかで取り戻せるから・・明日は停滞して明後日の晴れで登ろうよ・・」
「えぇ.......判った。せっかく焼き肉食べたのに.......」
車の回送と村営山小屋2ヶ所も1日延期の連絡をして・・。
その後、第五駐車場付近を歩いて探検・・近くの八方温泉に行っておとなしく寝ました。
トイレのすぐ近くに車を駐めたのですが・・トイレ横にタクシーが夜中から待機し・・
夜走って来た方達を乗せて出て行き少々うるさく寝不足でした。
7月30日
朝起きると・・・どんより曇り空・・・一日待機なのでゆっくり起き・・・朝食です。
待機なのであちこち近場を散策に・・・塩の道沿いに栂池へ
栂池ゴンドラ乗り場まで上がって・・・
見上げる山はどっぷりガスの中・・・予報どおり山頂駅は雨だそうで・・・「ヤマテン信じて良かった」
しばらく・・夏のスキー場を花散策
その後・・国道148号線通称糸魚川街道を北上し『道の駅小谷へ』・・
さすが豪雪地帯・・看板の形が面白いです。
お昼過ぎに戻って・・今夜はトイレから離れた所に駐車し・・
明日使う飲料水は3日前に宮崎から汲んできた物・・
「大事を取って水を一回湧かしておくね」「私お昼寝・・・」
約1Lずつ2回沸騰させプラティパス3L容器に移し3L目を湧かしている時・・・
この容器、不安定ですが画像の様に、自立するんですよね.....でも良く倒れます。
「あちちちち・・・」
蓋をせずに立てていたプラティパス3L容器が倒れ右足首に・・・・・
慌てて残りの水500mLをかけるも・・・足りる訳も無く・・・
「何か冷やす物」「・・・・・・溝は」
道路の横の普通の溝ですが・・・昨夜探検した時、ドウドウと流れるめちゃくちゃ冷たい雪解け水を確認していたのです。
当然、靴も履かず駐車場を横切り・・溝へ・・・・
まあ冷たいこと・・数分もすると感覚がなくなり・・
しかし足を水から上げるとジンジン・・・ジンジン・・・「あぁぁ.......どうしよう......」
「今から病院行く?」「行っても薬を付けて処置して、お薬もらうだけやろう」
「薬局が有ったから何か買ってくる」「とにかく冷やすは......」
覚悟を決め、シートを持って来て溝の横に座りずっと冷やしてました。
携帯している薬の中に、漢方のツムラの《紫雲膏》という日焼けや火傷の塗り薬を少量ですが持って来ていたのです。
薬局から帰って来た女の子「紫雲膏が有るならそれが一番だって」「塗りたいけれど・・・水からあげると痛くて・・」
「水ぶくれは?できてる?」「今のところできて無いけれど・・全体的にブヨブヨしてる・・・」
「水ぶくれが破けた時の化膿止めと大きなBAND-AIDと、ヒヤピタ買って来た」「・・・・」
2時間以上浸けていて・・夕方になり・・
「もう・・・何時間浸けても同じやろう・・お腹も空いてきたし」
水からあげ紫雲膏を塗りましたが・・ジンジンドクドクします。
「コンビニで氷買って来る」歩いて2分の所にローソンが有るのです。
氷を当て、靴下で氷を固定し・・・そのまま夕食を食べに、めし屋へ・・
駐車場に戻っても全く気分がのりません・・「どうしょうか・・・」「まだわからん・・・」「私温泉入ってくるね~~~」
・・・一人で考えるのでした・・・
山の神様は受け入れてくれないのか・・帰れ!って事なのか・・だったらもっと早く言って欲しいよな~~。
傷めたのは筋肉や関節ではありません、皮膚です。歩くには基本関係ありません。
最悪水ぶくれが破け痛くとも・・化膿止めを塗って、鎮痛剤を飲めば・・歩けるじゃないだろうか・・・。
「温泉気持ちよかった~~~あすのために早く寝よう~~」
横になりましたが・・・ジンジン痛くて眠れません・・。氷を数回変えましたが・・ジンジンは止まりません。
今できる事は鎮痛剤を飲んでとにかく寝る事!
鎮痛剤を飲むとさすがに眠ってしまい・・・一度夜中に目が覚めましたが・・・
薬が効いているのか・・・・ジンジンしますがさほどの痛みではなく・・また寝入ってしまいました。
(画像は一枚もありません・・・いかに動揺していたか)