この作品は 2016年の芥川賞にノミネートされたそうだ。
ガン末期で入院中の 余命いくばくも無い妻(40代)を介護する 夫の
日々を綴った小説。
きめ細かな心理描写に 引き込まれた。
二人に子供は居ない、
若くして亡くなることの無念さと
夫の寂しさ
妻に対する夫の優しく細かな 接し方、
誰を責める事もせず 淡々とはいかなくとも 受け入れていく 夫。
他人の目よりも 信じた事を大切に
妻の為を思って
さらりと してしまう 夫。
妻の両親 医師や看護師 職場の人々 妻の周りの知人、
人との 関係性 距離感を 「美しい距離」 と 表現されたのか、と思う。
父の最期を看取った経験とすりあわせながらも
のめり込み 一晩で読めてしまったうほど
死という重い題材を きめ細かな描写で扱い
悲壮感というよりも
人より短くはあるけれど生を終える ある種の達成感を
読み取ることも出来た。
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hibinouturoi
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