日々の移ろい

退院 して2日目

夫は、退院して 肺癌についての本等を読んだと思う。

手術後2年、再発が多いと知ったようだ。

もし、結果が悪ければ、来年一年は思い切り楽しもう!と話す夫。


定年を今月末に控え、有給休暇消化中で、あと2日だけ挨拶に出社するのみ。

退職金や年金の手続きは、もう病気発覚前に済んでいる。
分散して受け取る方法を選んだりした。
しかし、自分でもう何年も例えば80歳以上も生きる事が望めない・・・
と、自覚したのだろう・・
全部一気に受け取る方法に変更してもらうように、会社に相談しよう・・・

お前にあまり残してやる事ができない・・・・
  と、言った。

なんて悲しい事を言い始めたの
何を言うの

沢山の有形無形の抱えきれないほど、
私はあなたからもらっているわよ

今 夫は宣告前の不安な日々を過ごしている。

手術で切除したリンパ郭清の検査結果(転移)によって
今後の私達の生活が決まる。

2人で 若い頃にヒットした歌の特集番組を見ていた。

今まで何気なく歌っていた歌詞が、とてもこれからは歌えないものと知り、
いつの間にか、堪えて聞いている私も辛い物だった。
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