認知症ですから、今日が何日やら、年を越した という感覚はまるでありません。
「明けましておめでとう御座います」は、必要なく、
職員さんには、
「母は お陰様で無事に年を越せました」と、お礼を述べたら、
「この処お母さん、お元気ですよ」と。
力の籠もった自分の干支を書き初めで。
「さすがに、筆使いが良いね!」と褒めると 「当たり前や、教えていたから」と。
確かに声はよく響く、
よく話す。
お風呂上がりだったようで、
「(私たち夫婦に)あんた達も入っていって」と、勧める母です。
「 昨日は掃除が大変やったわ」と、どの時代に母は生きているのか?
元気なら、充分ですし、
施設の皆さんに良くして頂いて、
有り難い事です。
「はよう 入らんとお風呂のお湯が冷めるよ」と、追い立てられて、
母の部屋を出てきました。