一人っ子の私を、厳しくしつけた、
昭和を生きた怖い父である。
80歳を過ぎてからは、徐々に体力が衰え、
近頃は歩行も杖は欠かせないし、外出は車椅子が必要である。
また、母なくては今の生活が成り立ったなくなっている。
オムツも欠かせないし、食事も。
日々を支えてくれている母には、たとえどんな理不尽な事を言われようが
頷く事が最大の防御であろう。
以前は、大黒柱の風格があった。
母も父には、言いたい事も言えず、
母の我慢には、頭が下がった事を覚えている。
一時は、離婚しなさいよ!
自分の行き方をしたら?我慢する事ないよ!と
母に離婚を勧める私でさえあったのだ。
今は 立場が入れ替わった父と母。
先日の日曜日の、私と母の大きな声でのやりとりに、隣の部屋から歩いてきて、私に、
「もう帰ってくれ。」と言った。
ここ何度か、私が帰ったあと母が父に、その時の私の発言の一つに気に入らない言葉を取り上げ、喚き散らす様が耐えられないと、父がこぼしていた。
静かに暮らしたいから、年寄りは疲れるから、来なくていい!と言われた。
とてもショックである。
親子の関係は、如何ともし難い悩ましいものである。
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