日々の移ろい

父の事

父は、86歳。

一人っ子の私を、厳しくしつけた、
昭和を生きた怖い父である。

80歳を過ぎてからは、徐々に体力が衰え、
近頃は歩行も杖は欠かせないし、外出は車椅子が必要である。

また、母なくては今の生活が成り立ったなくなっている。

オムツも欠かせないし、食事も。
日々を支えてくれている母には、たとえどんな理不尽な事を言われようが
頷く事が最大の防御であろう。

以前は、大黒柱の風格があった。
母も父には、言いたい事も言えず、
母の我慢には、頭が下がった事を覚えている。

一時は、離婚しなさいよ!
自分の行き方をしたら?我慢する事ないよ!と
母に離婚を勧める私でさえあったのだ。

今は 立場が入れ替わった父と母。

先日の日曜日の、私と母の大きな声でのやりとりに、隣の部屋から歩いてきて、私に、
「もう帰ってくれ。」と言った。

ここ何度か、私が帰ったあと母が父に、その時の私の発言の一つに気に入らない言葉を取り上げ、喚き散らす様が耐えられないと、父がこぼしていた。

静かに暮らしたいから、年寄りは疲れるから、来なくていい!と言われた。

とてもショックである。

親子の関係は、如何ともし難い悩ましいものである。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「父と母」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事