日々の移ろい

「八日目の蝉」

角田光代著 八日目の蝉 
 この物語は、不倫の末に堕胎した女性が、
不倫相手の子どもを衝動的に誘拐するところから始まる.

ようやく地上で羽ばたけると思いしや、たった7日で命を終えてしまう蝉。
もし、自分だけが8日目も生きていたら・・・・。
他の仲間が見ることが出来なかったモノを見ることができたと喜ぶか、
もしくは、自分だけ生き残ってしまったことを悲しむか・・・。

この本のタイトルと内容がどう合致するかと考えつつ
愚かな、誘拐犯に同情の余地なしと思いつつ読み進んでいた。
赤ちゃんの時実父母から引き離されたあと、元の家庭に戻ると自分の居場所がなくなっていた
幼子と、向かえる家族の苦しさ悲しさを知り、
母性とは家族とは指針はあっても、向き合う力の難しさなど読み取れた。
最後は 切なさと爽やかさが残る、
時間があったら読んでみてね。

蝉と、人間を対比しつつ、
私個人としては 6日目の蝉 で終わる方が幸せかな、と
考えた。
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