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角田光代著 「月と雷」
タイトルからどんな内容を 想像します?
後半で やっと満月が出た夜 雷が響く
光景があり 合点がいった。
私の周りには いない
普通とはかけ離れた生き方をする3人
と 3人を取り巻く 普通でない 方々とおこす 物語。
私たちは 「誰かに急き立てられ 誰かに無理矢理手を取られ
誰かにその場を奪われているのではなく中略)
実は みずからの足で 自らの衝動に促されて進んでいるのか。
どこかわからないが、自分にしか辿り着けないような場所に向かって、
いくつもいくつも 無数の波紋を広げながら」 生きていく。
やっとこの部分で 同意できた。
感動したり 涙溢れる作品ではないが、
運命や ありふれた日常を 新たに捉えながら
読み進められた。
ほんの少しでも ずれていたら 違ったかもしれない出来事や
生まれてこなかったかもしれない私たち。
何気なく過ぎていく時間も
まさに奇跡の積み重ねで 過ごしている。