先輩だけど、一番の友だちの話
大好きな先輩、でも一番の友達のつもりの話、どこまで書いていいかわからんけど、とりあえずスタート
炭鉱の町、筑豊で生まれた。父は八幡製鉄に勤め、この炭坑に派遣された。職種は事務だったと思うが、月に1~2回は現場に出るのか、顔から全身、真っ黒になって帰ってきた。物心ついた頃、最初に真っ黒を見た私は、「あの人、ダレ」と母に尋ねたらしい。
父は仕事をそつなくこなし、給料も人並み以上に貰っていた。定年で辞めるときはある程度の財産を蓄えていた。母方の実家を継ぐため、故郷に戻った時には、庭に何本もの松を植えたらしく近所からそれを見にくる人が少なくなかった。
その血を受け継いだ私も、頭は悪くなかった。成績もトップクラスだった。ただ未だに努力は苦手だ。家で勉強はしなくても、学校の机に肘をついて、先生の話をじっと聴くだけで、ほとんど百点が取れた。習字と絵も得意だった。ただ、積極的ではなかった。人と話すのも得意ではなかった。おとなしい子、協調性がない子、と言われた。身長は中学から伸びたが、小学校では小さい部類。顔は少しハーフぽかったかもしれない。
最初の事件は小学一年だった。4年制の姉の友達で可愛いけれど、ちょっとワルのお姉さんに呼び出された。
つづく… 書けるかはわかりませんが