ずいぶん前にホントはトマトを作りたかったけれど、施設の投資が高すぎてあなたの年齢では取り戻しができませんと言われた事を書いた。
それで勧められたのが、苗だけハウスで作るブロッコリーだった。
これだと、小さい10m以下のハウス、しかも手作りのパイプハウスで済む。しかも骨組は隣から分けてもらったものだったので、ほんとに安く済んだ。ビニル以外は以前わが家がいちごを作っていた時のお古で十分間に合ったから。
さて、とまとだ。
何でトマトだったかと言われれば、おいしいから、好きだった、今でも大好きだからだ。
先日スーパーで買った大分竹田市産の真っ赤でない少し、黄色掛かった、青もあったトマトは、うまかったあああ。久しぶりに爽快なうまさのトマトだった。
むかし、私が小学生の頃、父がトマトを作っていた。今みたいにハウスではなく、路地のトマトだった。でも苗はビニルトンネルだったから、やっぱり種から撒いていたのだろうか。そこだけはいまいち記憶が薄い。苗を育てていたのは確かだが。
でもそのトマトがうまかった。
どちらかというと、小さいながらも収穫とその後の出荷のための、玉磨きを手伝わされたのが嫌だったけれど、その合間に丸かじりで食べてたトマトはホントにうまかった。収穫の合間にも、もいだのを作業着で拭うだけで、食っていた。うまかった。
その癖がいまだに残っていて、ぶろっこの収穫の時にもくっている。収穫したぶろっこの長さをそろえるために茎を、ちょっとだけ切るのだが、その切ったものを食っている。時々。
ところがこの茎の部分は知る人ぞ知るうまさだ。あまい。
特に私が食っているのは、ほんとの新鮮、生きたままのものだ。
うまいよー。
ある農家の先輩が言った。
野菜はモノを言わんから、難しい。水が欲しいとか、虫や菌に襲われてる、とか言ってくれたらいいのにとという人がいるけれど、ものをいったら、収穫なんかできんでしょう。「切らんでくれ、殺さんでくれ」と。
ほんとにそうだ。それだけありがたくいただかんといかんね。
ホントの命をいただくからうまいんでしょう、ありがたくいただきます。
だから大事に育てます。だいじに。
わが家の大豆畑、7,5反あるよ
小さくて薄赤く見えるのは、大豆の花
大豆が、枝豆として食えるような大きさになってきた。別に特別の枝豆の品種でなくても、普通の大豆の青いときでも十分うまい。だから枝豆の正式名称は「未成熟大豆」だ。これも畑で生のままちぎって食っている。もちろん洗ってなんかないけど、甘いよ。うまいよ。百姓の一番いいとこはたぶんこれだな。