楽しみにしていた田植えから1週間。
田植えは楽しみ以上のものだった。
今年植えるのは2枚、計81a(8,1反)。
子供と妻含め4人だから、午前中で終わればいいなと思いながら、一人5時半から仕事始めた。
苗の水かけとか、田んぼの芥(ゴミ)取りとか、狭いほう6aの田んぼの植え付けを先にやっておこうかなとか。
ところが、これが大間違い。
もともと狭いうえに、変形田んぼ(三角形)なもので切り返しを何度もしなければならない。
しかも今年はあえてというか、以前の反省を込めて最初の田起こしをやや深めにしていた。ところが緩かった田んぼで、水を入れた荒代掻きで深さ調整ボタンを修正するのを忘れていたので、水田はさらに深く。
でも、まあなんとかなるか、と思っていたのがならない。
田植機は、泥水にうずまった。
這い上がろうと何度も切り返すと、ますます深くなり、ギブアップ。いつものN先生にヘルプを頼んでトラクターで上げることを試してもらうが、
それでもうまくいかず、こりゃJAに頼むしかない…。
で、さっそく、TELすると4月に異動してきた農機担当のO君が30分で行きます。と、頼もしい応え。ほんとに30分で大きなクレーン車で来てくれた。
こりゃ大ごとと思っていた田植機は、あっという間に、田んぼ横の道路に上がってくれた。
さすがは農協、さすがは農機指導員さんと思った次第。
蛇の道は蛇というけど、ほんとその道はその道の人に早く聞いたほうがいいね。頭を下げて、はやくお願いすること、手を打つことに限ると思った。
誰が言ったか、「われ以外はみな師なり」って、これは、ほんとだ。
そのあと、終わってはいなかった狭い田んぼは後回しにして、広い75aの田んぼを息子にあっという間に植えてもらい、最後に、元の6aの田んぼを仕上げることに。うまくしないと、またはまってしまうので、埋まった近くまでバックで行って、前進植え付け。またバックで戻って植え付けを4回ほどしたら、うまくいった。
ただ、最後の埋まったところを含む周回コースは機械ではやはり危ないかな。手植えするしかないかな、でもきつそう。迷ったので、一日考えてからにしようと本日はやめることにした。
それで、その夜、期待通りに夢が解決してくれた。手植えがよい、と。
その通りに手で植えたのが写真のようにちょっとばらばらに植わっているように見えるところ。わかりにくいかもだけどアップにしたら、わかる。
ほんとばらばら植え、だけど、ぬかるんで、ぬかるんで、膝ぐらいまで埋まって手植えした結果だよ~。
あとでN先生に聞いたら、「正解」。バックでうまくいったからと言って、肝心の場所も行ってしまったら、また埋まってしまう。欲はいかん。
よかった~。
さて、あまり登場しなかった子供たちと嫁だけど、大きな田んぼで頑張ってくれた。そして最後の6aの田んぼの私のバック、前進の繰り返し運転を心配しながら見守ってくれたのだった。
なおかつ、翌日手植えした最後の仕上げ田んぼの写真を送ると、娘が「おつかれっした!!!」の返信。
楽しみ以上に、勉強させられ、たくさんの人に感謝ばかりの田植えであった。