晴耕シ 雨読書ク

農業と文章、大事にしたいです。この2つで友達できるのがうれしい。

2/20 失敗はほんとに成功の基か。

2024-02-20 19:52:31 | 日記

ほんと農業は難しい。ブロッコリー栽培、今年で3回目だけど、難しい。

失敗の克服はほんと少しづつしか進まない。こっちができたと思うと、あちらはまだまだのケースが少なくない。

これまでに解決できていないのが、種まきから定植までの発芽と育苗。

あーん、なんでできんとや?と何度思ったか。

小さい種を撒くのに深さがどうか、水の掛け方は?、ハウス内の温度は、真夏の時、降雪の寒いとき、とっても難しい。

そして最後まで私を悩ませたのは発芽までの水のやり方だった。完全に勘違いをしていた。

播種後たっぷり水を掛けたら、その後発芽までは基本的に水は掛けない。もちろん土が完全に乾くのはいけないから、その時は水をやるぐらい、がいいそうだ。

夏の場合は発芽まで2~3日だから水は不要。冬の場合は芽が出にくいので発芽までの7~10日ぐらいの間に1、2回が目安みたいだ。

これに大事なのが箱の保温と遮光。特に冬の場合は外気温が低いので、ハウス内の箱の上にラブシートをかけて保温する。

夏の場合は夜でも気温が高すぎるので、小屋の中に段積みして寒冷紗で真っ黒にしてやるのがいいみたい。JA指導員のこのアドバイスを実行したら、…できた。きれいに芽が揃った。

でも、これまでの勤め人としての仕事より、なんとなく次はうまくいくんじゃないかという気がするのも農業の特徴だ。自分が行動しているからか、ほかの人には迷惑をかけないからか。もともと生まれて時から、近くにあり、父も苦労していたことを知っているからか。

これも才能の一つ、私のアドバンテイジと考えていい気がしている。




森繁久彌さんと私。

2024-02-19 16:10:59 | 日記

今日Yさんのところに遊びに行ったので、以前に聞いていた話だけど。ひさびさにYさん物語です。

ここでいう「私」は、Yさんのことです。

 

私は東京で就職浪人をーをしていた時に、テレビ朝日で働いたことがある。

身分は正社員ではなかったが、何十人もいる応募者の中からただ一人採用された。試験は中学を卒業しておけばわかる問題と作文、面接だった。中学校まではとっても優秀だった私の成績はここで実力を発揮できた。また、作文は得意中の得意だった。面接もこれまた、十八番のはったりが功を奏した。「地元sテレビでデザイナーの助手みたいなことをしていました」と大げさにしゃべったんじゃなかったかな。

sテレビの正社員の採用試験もそうだった。あの時も100人以上の受験者の合格枠は一人だけ、採用職種は一般事務だった。受かると思って受験した大学は全て落ちて、どうしようと思っていた矢先に、同テレビ局の社員募集を新聞で見つけた。ダメもとで受けた筆記試験で、20人の二次試験の枠に残った。その時も作文と面接が助けてくれたので、テレビ朝日も何とかなると思っていたら、ほんとにそうなった。なんて運が強いんだろうと、思った。

 

さて、テレビ朝日での仕事は大道具・小道具の係だった。場面場面で必要なテレビのセットを作るのだが、これが面白かったし、自分には合っていた。もともと絵は好きだし、書道も得意。工作もうまかったと思うので、まさに水を得たなんとかで、楽しくて仕方なかった。地元の方言をべらべらしゃべりながら、と言っても、どもり癖がある喋りだったが、たぶん大きな声で話していたと思う。もちろん冗談は大好きだったし、若くて元気もあった。

 

ある時担当した番組は、森繁久彌さんのものだった。仕事をしていた私に森繁さんが寄ってきて、「君は面白いねえ。話し方もいい。そのままでいいから、私のところに来ないかね」。弟子入りを勧められたのだったと思う。私のしゃべる内容、言葉が面白かったのか。どもるのが素朴に聞こえたのか、よくわからないが、気に入られた様だった。あの森繁久彌さんにだよ。

でも、私は決断できなかった。なんでか。

その後地元に帰ってデザイナーになり、奥さんも3人目になったが、その時のことを今の奥さんに話すと、曰く「仕事だけだったら、ひょっとしたらうまくいったかもしれないね。でも、東京のテレビ局ではきれいな女優さんとか関係の方がいっぱいいらっしゃる。きっとあなたはそちらのほうで身を崩したんじゃないでしょうか」

さすがは最愛の妻。よくわかっていらっしゃる。そのとおり。まちがいないです。


2/18 伊集院静さんと熊谷達也さん

2024-02-18 22:06:21 | 日記

今一番はまっているお二人だ。

 

ほんとは熊谷さんが先だった。

邂逅の森、相剋の森に始まって、最近ではロックンロールのお話や、自転車こぎの物語まで書かれている。厳しい話もいいけど、柔らかいストーリーも私のお気に入りだ。実は年齢が近い。物語の展開と文章のすばらしさに同年代ながら尊敬している。

最近では仙河海シリーズといって、東北地震を題材にしたシリーズものを書かれている。どれも面白い。

邂逅の森は、まさかの展開に驚いた。びっくりした。ふつうはこんなことないやろ、不可能やろと思いながらも、文章にひきこまれた私でした。

なおかつ最近は熊谷さんに惹かれて、私もクロスバイクを買ってしまった。快適です。日野正平の影響も大きいいのですが。

当面は四国まで車にバイクを積んで、瀬戸大橋の一部をを走破するのが夢になっているのです。

伊集院静さんは最近読みだしたお方だ。

実は敬遠していた。夏目雅子さんと不倫の上、結婚。死別。そのあと篠ひろ子さんと結婚。

そりゃあ、あんまりでしょうという気分になりますよね。

美人だけに収まらないお二人の女優を独り占めはいかんよね、と思ってました。

ところが、ところが、もてるはずです。この方は。文章だけでも「イチコロ」です。

でもその前に、CMディレクターや作曲家もしておられ、またその昔は野球の名選手でもあったそうな。ジャイアンツの長嶋さんや松井秀喜さんとも親しいらしい。マッチのギンギラギンにさりげなくはこの方の作曲である。

そして大ギャンブル好き。派手な賭けをなさったようだ。

男としてこの上ない賞賛とスリルを味わった方ではなかったろうか。

そして、エッセイも面白い。ほんと参ります。こんな人生面白いだろうなあ。

亡くなられてから、読みだしたのが、残念でした。毛嫌いは損をするね。

 

大きく分ければ剛と軟のお二人だが、とにかく小説と文章が素晴らしい。いいです。

どちらの方でもいいから、文章まねしたい、少しあやかりたいなあ。と思っている私であります。もちろんかなわないことですが。