雨がこんなに重要な役割を果たすとは知らなかった。
作物が育つのに雨は必須。雨がないと生育できない(枯れる)ぐらいは誰も知っている。
でもというか、だからというか、農家は農作業自体を雨中心で考える。
まず水稲は田植えの時期、その前の苗づくり、田への水入れ、これらはすべて雨が主役でその時期を定める。
これは知ってる人も多いと思う。
でも、大豆の種まきも雨が中心だ。雨が降りそうな日の前日に種を撒くのがベスト。
乾田を耕したあとに、トラクターに種まき機を付けて撒くのだが、撒いた後にすぐ雨が降ってくれると発芽OK。
ところが撒いた後に、ずーっと雨が降らないと発芽不良となるし、逆に豪雨が来て冠水でもすれば、発芽しない。
ましてや、この時期は梅雨時。撒く前の耕耘だってよい日を見つけるのが難しい。雨だったり、下がぬかるんでいれば、トラクターがまず田に入れない。
そしてブロッコリーも雨が続く日の前を選んで定植をする。定植後に水をやらなくていいように。
ブロッコリーは乾燥に強いので、いつも水をやる必要はないのだけれど、小さい苗が活着するまでの1週間から10日ぐらいは水やりが不可欠。その労力は大きい。たった1週間でいいのなら、楽勝じゃんと、実は私も思ってた。
ところが、ところが収穫時期を分散して品種と播種時期を分けると8月から10月ぐらいまでに7~8種類になる。つまり7日×8種類=56日。しかも1種類5aずつぐらい。暑い日が続く中では大変な水やり作業だ。5aだと1列(1.6m)に2本の苗を80m。これを4列ぐらい。これを毎日ホースを引っ張って水掛けるのはとても大変。
しかも第1品種と第2品種の水かけが重なることも少なくない。これだと更に倍の時間と労力になる。
これに懲りて、昨年は作付けの後半以降にやっと潅水チューブを張って、労力を軽減したのでした。
そこまでは不要だろうと思っていた私が浅はかでした。でもよその農家もそこまでは必要ないと、昨年の暑さには参って、水掛け方法を変更した農家が多かったみたい。
真ん中が潅水チューブ
ちなみに今回から試作しているスイートコーンの定植も事情は一緒です。