学生時代は自分で軽トラを借りて,せいぜいクラブの後輩に手伝ってもらう程度で事足りた。この数年は家の建て替えもあって頻繁に引っ越したが本を初めとして荷物が増えたので,業者に頼らざるを得なかった。当時よく見るコマーシャルは「べんきょうしまっせ,引っ越しの~」か,赤井英和の「引っ越しの~社!」で,単純に料金を比較して後者を選んだ。電話すると打ち合わせにスーツを着た事務職氏がやってきて仰々しくプランを練って帰って行った。引っ越し当日緑色のアリをモチーフにしたコスチュームの(冗談かと思いました)スタッフが,冷蔵庫やベッドなどの大型家具から,重い本の詰まった段ボールまで,文字通り目にもとまらぬ速さで次々と運び去りあっという間に完了した。プロっだな,と素直に感心した。
以後,リピーター割引に釣られてアリさんを利用するばかりで他の会社と比較する機会に恵まれなかったが,その代わりに先日TVチャンピオンが「引っ越しや選手権」をやってくれた。重たい家具を持ったまま走るリレー,ダンボールを作って「ひっこし」という文字を作成する勝負,グラス・急須等の食器を梱包し高い所から落としても割れないようにする技術を競う勝負,など,TV向きのショーアップされた競技で実際の引っ越しには余り役に立ちそうにもないことを比較していたが,上位に残る会社からは基本技術とともに熱意は確かに伝わってきた。コマーシャルだけでは分からない個々の職員の意外なこだわりに触れると,どの職業にも匠はいるものだと実感した。
以後,リピーター割引に釣られてアリさんを利用するばかりで他の会社と比較する機会に恵まれなかったが,その代わりに先日TVチャンピオンが「引っ越しや選手権」をやってくれた。重たい家具を持ったまま走るリレー,ダンボールを作って「ひっこし」という文字を作成する勝負,グラス・急須等の食器を梱包し高い所から落としても割れないようにする技術を競う勝負,など,TV向きのショーアップされた競技で実際の引っ越しには余り役に立ちそうにもないことを比較していたが,上位に残る会社からは基本技術とともに熱意は確かに伝わってきた。コマーシャルだけでは分からない個々の職員の意外なこだわりに触れると,どの職業にも匠はいるものだと実感した。