先日5月26日(土)に開催された、
ゲーム音楽・劇伴音楽を演奏するアマチュア管弦楽団
“コスモスカイオーケストラ”さんの第4回定期演奏会に行ってきました!
だいぶ遅くなってしまいましたが、当日の様子をレポートしたいと思います。
毎度のことですが、当ブログのレポート記事は長いです。
その理由は、
「演奏会へ行けなかった方にも、
行った気分をできるだけたくさん味わっていただけるように」
というコンセプトで書いているからです。
ご了承のうえ、お時間のある時にゆっくりお読みいただければうれしいです!
※というか、ふと気がつけば僕、去年の
THE MUSIC MAGESさんのレポート以来、
半年くらい演奏会レポ記事を書いてませんでした; だいぶ久々ですね。
今回の会場は、東京都文京区の
文京シビックホール。
後楽園駅と春日駅に直結しており、とてもアクセスの良いところです。
開場時間は16時。チケット制ではない自由席。
しかも前回の演奏会は、開場前から長蛇の行列ができていた。
ということで、早めに行ったほうが良いなと判断した僕は15時頃に会場へ到着し、
どれくらいの人が来ているのかなと、まずは現地の状況を偵察してみたのですが・・・
1階の入口前から、
こんなかんじで、地下1階まで長い行列ができていました。
なんじゃこりゃああああああああああ!
と、とりあえず並ばねばッッッ!と地下1階の行列最後尾に向かうと、
ゲーム音楽好きの知り合いの面々がいたので合流。
しゃべったり、3DSですれちがい通信をしながら(入れ食い状態でしたw)
開場を待っていました。
そうして、しばらく時間が経ち・・・
今日はどのくらいの人が集まっているのかなぁ、と気になり始めていたところに
「開場が10分早まりますー」とのアナウンスがあり。
列が動き、ホール入口のある1階にようやく上がったのですが、
そこでふと地下のほうに視線をやると・・・
地下2階まで入場待機列が延びていました。いやー、すごい;
前回の演奏会の行列もすごかったですけど、今回はそれを超えてますね。。。!
コスモスカイさんの人気をまざまざと見せつけられました。
※今回、最終的には1600人収容のホールが満員となり、
100人ほどの方がホールに入れず、ロビー設置のモニターでの観覧になったそうです。
アマチュア楽団でこれだけの集客力があるってのはすごいですね。
ただ、入場方法については何かしら対策を講じないとマズイのではないかな・・・
という気がしました(この点は後述しますね)。
そして入場!
コスモスカイのマスコットキャラ「モスコ」ちゃんがお出迎えです。
入場時にはパンフレットをもらいましたけど、これがまた、きれい!
パンフの中身は、演奏曲の解説などがびっしりと書かれており、
気合の入った作りに感心しました。
また、2083のフリーペーパーや、他楽団さんの演奏チラシも挟みこまれていました。
(フリーペーパーの植松さん×坂本さんの記事は、僕が担当させていただきました。
Web版も公開されてますので、ご興味のある方はどうぞ。)
ロビーの中でもしばらく行列のまま待った後、ようやくホール内へ。
僕はホール1階の、ほぼ真ん中の席に座りました。
ふう、やっと一息ついた…と思ったところに、「ロビーコンサートがあるよ!」という情報を耳に!
急いでロビーへと戻ります。
すでにロビーには、たくさんの人が!
アンサンブル形式で数曲が演奏されました。
■ロビーコンサート演奏曲:
≪弦楽四重奏≫
・ゼルダの伝説 メインテーマ
・ゼルダの伝説 風のタクト「大海原」
≪吹奏楽≫
・「ファイナルファンタジー」(※イントロはFF4バージョンのものでした)
・FF7「飛空艇ハイウィンド」
・FF8「Ride on」
・FF9「飛空艇 ヒルダガルデ」
早く来たお客さんは、奏者さんのすぐ目の前で座って聴かれており、
ジッと真剣に耳を傾けている姿が印象的でした。
演奏するほうも聴くほうも、みんな一緒になって音楽を楽しむ・・・
こういう雰囲気いいですよね。大好きです。
演奏終了後はロビーが拍手に包まれました!
その後はロビーにいた知り合いのみなさんにご挨拶。
コスモスカイの元副代表、すらり氏にも去年の4starオーケストラぶりにお会いできました。
すらり氏のポケットに入っていたどせいさん。かわいい。w
しゃべっているうちに開演時間の17時が近くなったので、急いで席に戻り!
そして開演時間。
奏者のみなさんと、指揮者の田中亮さんが入場して演奏会が始まりました。
■1st stage
#01 アークザラッドのテーマ
(ソニー・コンピュータエンタテインメント『アークザラッド』より)
最初はアークザラッドのテーマ。
シリーズ通して使用されているオープニング曲です。
演奏会の始まりを告げるにふさわしい、勇壮な音でした。
なお、これまでコスモスカイさんの演奏会のオープニングは、毎回スクエニの曲が
演奏されていましたが、“今までの選曲趣向に変化をもたらす”という意味を込めて
スクエニ以外のメーカーの曲に変えたのだそうです。
演奏終了後、突然、会場のちびっ子から
「おにく先生がんばれ~!」と声援が飛び、場内からは笑いが。
壇上に登場した司会の男性は、「伝えておきます」と冷静に返し、
さらなる爆笑と拍手の渦に包まれます。会場の空気が一気になごみましたね。w
※おにく先生…… 指揮者、田中亮さんの愛称です。
今回の司会は、ショーシンガー・ナレーターの吉田純也さん。
前回の演奏会でも司会を担当されており、その時にも思いましたが
本当にダンディでイイ声をされてます…!
コスモスカイオーケストラの理念は“自由な音楽の実現”。
オーケストラをベースに、さまざまな楽器やアレンジを駆使した音楽を
皆さんに楽しんでいただきたいと思います、と吉田さんは説明されました。
#02 スーパーマリオカートメドレー
(任天堂『スーパーマリオカート』より)
・Title Screen(タイトル画面)
・Mario Circuit(マリオサーキット)
・Donut Plains(ドーナツ平野)
・Koopa Beach (ノコノコビーチ)
・Rainbow Road (レインボーロード)
お次はマリオカートメドレー。
すべて初代スーパーファミコン版の音楽でした。なつかしい!!
タイトル画面で流れる曲「Title Screen」は原曲に忠実なアレンジ、
「Donut Plains」は原曲よりもややスローテンポで、まったり聴かせるアレンジになっていました。
個人的にラストのレインボーロードを楽しみにしていたのですが、
期待通り、いや、それ以上でした。
最初はゆっくりなテンポではじまり、そこにじんわり入ってくるエレキギター。
かき鳴らすような熱いドラムプレイのあと、美しいあのイントロが何度も繰り返され、
そしてメインメロディへ。鳥肌でした!!
このアレンジはやられましたね。。。涙出そうになりました。
素晴らしかったです!!
#03 ワルツ・フォー・アリア
(バンダイナムコゲームス『ヴィーナス&ブレイブス -魔女と女神と滅びの予言-』より)
曲名の「アリア」とは、ゲーム中に登場する女神の名前。
それを連想させる神秘的な音となっています。
ピアノから静かにはじまり、後半は壮大なオーケストラサウンドへ・・・
全体を通して格調高く、そして切ない旋律の楽曲です。
僕はゲーム自体は未プレイなのですが、ゲームをプレイしていなくても
作品の世界観をいろいろ想像させてくれる、情感豊かな曲ですね。
音楽だけで楽しめました。
(もちろん、ゲームをプレイしてから聴いたほうが、ゲームの情景が
よみがえってくるので、より楽しめるのは言うまでもないですが)。
#04 マザーシリーズメドレー
(任天堂『マザー』シリーズより)
MOTHER3:あなたへの手紙,君からの手紙,愛のテーマ,DCMCのテーマ,
おえらいさんのテーマ,ボンボヤージュ・アミーゴ
MOTHER2:Lucky nice blues,摩天楼に抱かれて,Smiles and Tears
MOTHER:Pollyanna(I Believe In You),Wisdom of The World,
Mother Earth,Eight Melodies
[chorus]コール・クリスタル・マナ
[junior chorus]東京滝野川少年少女合唱団
きましたー!マザー!!
個人的に今回のプログラムで一番楽しみにしていました。
マザー3⇒2⇒1と全シリーズが演奏されましたが
やはり特筆すべきは2のラストの「Smiles and Tears」ですね。
東京滝野川少年少女合唱団のみんなの純真無垢な歌声ときたら、もう…!もう!
反則やわああああああああん!!!! と、心の中で叫んでいました。
(※ ↑『逆転裁判3』のなるほどくん調で)
いやー、子どもたちの歌声って、何の汚れもなく純粋で澄みきっていて・・・、
僕らが大人になっていくにつれて薄汚れてしまった心や、
ヨコシマなものがさらさらと洗い流されていくと言いますか。
ものすごいパワーがありますね。
ゲーム音楽合唱団、
コール・クリスタル・マナ(以下、略称の「CCM」とも表記)のみなさんの
コーラスも重なってきてのダブルコーラス。いやあ・・・やられました。
子どもたちを、大人のCCMのみなさんが支えているという構図もほっこりするなあ、と。
ただ、「Smiles and Tears」の演奏中にひとつ気になったことがありまして。
原曲同様に“I miss you”というボイスが入ったんですけど、
若干浮いてしまってるような気がしちゃったんですね。
原曲通りに、もう少しささやくような感じか、
あるいは無理に入れなくても良いのではと感じました。
1の「Eight Melodies」では、8つのメロディを集めるという原作にのっとってか、
8つのパートを違う楽器担当の人がそれぞれ順番に演奏していく…という演出がよかったです!
そこから再度入ってくる少年少女合唱団のコーラス。心が洗われます。
ヴィオラの方のソロは、ただならぬマザー愛を感じました!
ゲーム音楽の演奏会でマザーが演奏される時は、代名詞ともいえる
「Eight Melodies」が取り上げられることが多いのですが、
「Lucky nice blues」(トンズラブラザーズのライブの曲)のような
あまりスポットが当たらない曲をやってくれたのは嬉しかったです!
これはバンド編成も取り入れているコスモスカイさんならではだな~と。
こういったファンキーでノリノリな楽曲も、マザーの持ち味のひとつですからね。
演奏終了後は、あたたかい拍手で会場が包まれました。
この時点で僕はとても満足感に浸っていました。。。
でもまだ第1部終わっただけなんですよね。w
休憩を挟み、はじまった第2部!
またも「おにく先生がんばって~」というちびっこの声援が。笑いに包まれる場内。
いいなあ。なごみます・・・これはおにく先生も頑張っちゃいますよね。w
■2nd stage
#05 Cosmo SkyPerfecTV on a Weeeeeek!
コスモメドレー・シーズン2(パイレーツ・オブ・カリビアン他、TV・映画音楽より)
・情熱大陸
・ウキウキWATCHING(笑っていいとも!)
・The Main Theme -Emergency Room 24 Hours-(救命病棟24時 第4シリーズ)
・Ouverture de Restaurant de Roi(王様のレストラン)
・Blue Dragon(医龍 -Team Medical Dragon-)
・#1090 -Thousand Dreams-(ミュージックステーション)
・Skull&Crossbones, He's a Pirate(パイレーツオブカリビアン -土曜プレミアム劇場-)
日曜日から土曜日まで、各曜日ごとのテレビ番組音楽をピックアップした
曲編成のプログラムです。
「スカイパーフェクTV」にコスモスカイをかけているわけですね。
僕は普段テレビってあまり頻繁には見ないのですが、
「あ、これ聴いたことある」という曲がたくさんありました。
しっかし、いいともをオケで聴けるなんてなかなかレアな機会ですね。
(もちろん生まれて初めてでした、この曲をオケで聴いたのなんてw)
いいともの終わりごろに、いきなり火曜サスペンス劇場 CMアイキャッチの
“あの効果音”の演奏が挿入されたのは思わず噴き出しました。
その後が「救命病棟24時」だったので、何か事件が起こって、
患者が病院へ運び込まれ・・・という流れだったんでしょうかね。w
金曜のMステでは、ギターの人がここぞとばかりにあらぶっていましたよ。
これも生で聴いたのは初めてでした!
#06 サヨナラ・ヘブン
(コナミ『ポップン・ミュージック』より)
あいにく僕はポップン・ミュージックは未プレイかつ、
まったくノーチェックで、今日この場で初めて聴いた曲だったんですが・・・いいですね!
バックストーリーだとかは一切知らないんですが、
別れの場面とか、いろんな独自ストーリーが脳内にぽんぽん浮かんできました。
「サヨナラ」と言っていますが、前向きなサヨナラなのかな…って気がする曲です。
こういう、まだ知らなかったいい曲に出会えるのが演奏会の醍醐味かな、と!
#07 ヱヴァンゲリオン劇場版:破 メドレー
(ガイナックス『ヱヴァンゲリオン劇場版:破』より)
1部:Am Bassadrice Rouge,ASUKA STRIKES,MISATO,
DECISIVE BATTLE,fate
Intermezzo:2EM20_kk_A09_Kuriya
2部:Des Cordes,THANATOS,Sin From Genesis,
The Final Decision We All Most Take,次回予告
[chorus]コール・クリスタル・マナ
残酷な天使のテーゼ
[vocal]三枝ちえ
[chorus]コール・クリスタル・マナ
翼をください
[vocal]ゆげみわこ
[chorus]コール・クリスタル・マナ
[junior chorus]東京滝野川少年少女合唱団
次に演奏されたのはヱヴァメドレー。
アニメ音楽を演奏するのは、コスモスカイさん初の試みとのことです。
曲一覧には入っていませんでしたが、1曲目に演奏された『Fly me to the moon』では
司会の吉田さんが突然歌い始めました。何事かと思いましたw
しかもものすごく上手い・・・! 美声でしたね。
歌い終わった後、何事もなかったかのように曲の説明に入るのがまたクールでした。w
会場のかなりの割合の女性は、彼の歌声に心を掴まれたんじゃないかなと思います。
合唱曲『翼をください』は、ゆげさんのボーカルと、CCMさん、
さらに子どもたちの合唱も入ってきて美しかったですね。
曲自体は小さい頃から知っていましたけど、生で、しかも合唱つきで
演奏されるのを改めて聴いて、じーんと沁み入ってきました。
エヴァの本編中でこの曲が使用されたシーンはちょっとエグイようですけどねー。;w
なんでこのシーンにこの曲!?というギャップがあるようで。
■3rd stage
#08 クロノ・クロス メドレー
(スクウェア・エニックス『クロノ・クロス』より)
神の庭,時の傷痕,アルニ村,まどろみ,悲愴,死線,運命に囚われし者たち,
夢のはじまり,時の見る夢,MAGICAL DREAMERS-風と海と波と-
[chorus]コール・クリスタル・マナ
クロノ・クロスメドレーきました!
ゲームのタイトル画面で流れる「神の庭」から始まります。
CCMさんのコーラスとハープが美しかった。。。!
神々しい、神聖な雰囲気で、初っぱなからグアッと心を掴まれました。
僕はコスモスカイさんの演奏を最大限楽しむために、
未プレイだったゲームを事前にクリアしたうえで演奏会に来たんですが、
その甲斐がありましたね…! 音だけでゲーム中のシーンがどんどんよみがえってきて。
というか僕は
Symphonic Fantasiesでアレンジされたバージョンのクロノが
大のお気に入りで、あの印象が強烈に残って刷り込まれており、
どんなアレンジがされるんだろう・・・という点が気になっていました。
コスモスカイさんは、「時の傷痕」や、「運命に囚われし者たち」、「時の見る夢」など
コーラスの入れ方を含めて全体的にアレンジが絶妙で、おぉ~と唸らされましたね!
あと聴き逃しませんでした、「時の見る夢」のラストあたりで
一瞬「RADICAL DREAMERS」のコーラスも入ったのを!!
これは震えが止まらなかったです・・・!ニクイですなぁ。
全体的にCCMさんがとってもいい仕事をされてましたね。
人の声の力って本当にすごいなぁ、と心の底から思いましたよ。
演奏後には、司会の吉田さんが、演奏会に寄せられた祝電を紹介。
多数のゲーム音楽演奏団体さんが読み上げられていたのですが、
「しかしMPがたりない」さんが読まれたところでは笑いが起こっていました。
まあ、しょうがない。インパクトのある団名ですからね。w
さらに吉田さんからは、今回の演奏会テーマである「空翔る夢の実現」について解説が。
コスモスカイオーケストラには、ゲーム音楽、映画音楽など、
観客のみなさんに馴染み深い音楽を通じて、感動を共有したい、という夢があるそうです。
また、音楽の1曲1曲が個性的であることと同じく、
我々1人1人も、個性的に輝きを持って生きていきたい…とのこと。
そういった夢を音楽を通して再確認し、日常に還元していきたいと考えているのだとか。
「感動の共有」・・・いいですよね。
こういった、たくさんの人が集まって一緒に音を楽しむことができる演奏会は、
まさにそれが出来る場だと思うので、僕は大好きです。
#09 ファイナルファンタジーXIII シンフォニック・ストーリー
(スクウェア・エニックス『ファイナルファンタジーXIII』より)
2つの前奏曲:セラのテーマ,FINAL FANTASY XIIIプレリュード
Story.1:あの日の空,プレイズエッジ,召喚獣,閃光,
ライトニングのテーマ(閃光風アレンジ),栄光のファンファーレ
Story.2:ヴァニラのテーマ,優しい思い出,サンレス水郷,
ライトニングのテーマ(弦楽7重奏),FINAL FANTASY XIII~奇跡~
Story.3:君がいるから
[chorus]コール・クリスタル・マナ
なんと30分にもわたるFF13のメドレーです。
FF13というゲームは、メインとなるテーマ曲を様々にアレンジして使用しているんですが、
コスモスカイさんの演奏もそういった構成をされていて、全体的に統一感がありました。
最初の『セラのテーマ』では、CCMの団長mayuriさんがソロを歌ってたんですけど、
その後CCMさん、そしてコスモスカイの団員さん全員で歌っていたのが強く印象に残りましたね。
団員さんまでも一緒になって全員で歌うかッ!と。
声量も増幅され、より説得力が増して…背筋がゾクッときました。
「閃光」はコンミスの方がソロでヴァイオリン弾かれていて、かっこよかったです…!
個人的に、実は「閃光」はFFシリーズの通常バトル曲で一番好きだったりします。
■アンコール
#e01 再臨:片翼の天使
スクウェア・エニックス『ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン』より
きましたね片翼!
イントロで観客からどよめきが上がっていました。
第3回でも演奏されていた曲ですが、よりパワフルになっていた印象です。
激しく響き渡るドラムとギターの爆音。あらぶり方がハンパなかったですね…!
ツイッターでも書かれていましたが、バーサクの魔法がかかったかのようでした。w
#e02 Pulse de Cosmo!
(スクウェア・エニックス『ファイナルファンタジーXIII』より)
ラストは、FF13の『パルスdeチョコボ』。観客からは手拍子も入りました。
おお、締めはチョコボかー。・・・と思いきや、
マザーの「Eight Melodies」「Smiles and Tears」、エヴァの「残酷な天使のテーゼ」、
クロノクロスの「時の傷痕」、FF13「閃光」などが重なっていて、
今日演奏された曲の総集編ともいえるメドレーでした!
まるで1日を振り返るように、ハイテンポでたたみかけてきて。
最後を締めくくる演出としてはとても巧くて、ニクいなぁーと思いました!
非常に面白い構成でしたね。
演奏終了と同時に、ホール内は万雷の拍手に包まれ、しばらく鳴りやみませんでした。
団員さんが降壇し始め、これで終わりか・・・と思いきや、
数名の団員さんがステージを降壇されずにそのまま残り、
アンサンブルで『ファイナルファンタジーXIII-2』の「願い」を演奏。
最後までサービス精神が旺盛だな~、と感心しながら聴いていました。
ということで、演奏会が終わったのは20時すぎ。
約3時間にもわたる演奏、堪能させていただきました!
ツイッターで、
「これで(このクオリティの高さで)本当に入場無料でいいの?」と
つぶやかれている方を多く見かけたんですけど、それもわかるくらい
充実感がありました。満漢全席のようなおもてなしっぷりで、大満足でしたよ。
ゲーム音楽を演奏する楽団はここ数年でずいぶん増えてきましたが、
コスモスカイさんは、非常に個性的な楽団ですね。
アレンジの巧みさはもちろん、バンド編成を取り入れていたり、
ソロ演奏が多いのも特徴として挙げられます。
ゲーム音楽を、単に原曲の形でなぞって演奏するだけでなく、
独自性を加えてひとつの音楽として昇華させている…という印象です。
エンターテインメントとして完成度が高く、原作のゲームを知らない方でも
充分に音楽を楽しめたのではないかなと思いますね。
ただ、運営面に目を向けると、入場方法に大きな課題があるなと感じました。
そもそも、チケットなしの自由席で確実に座席を確保するには
行列に長時間並ばないといけないため、お客さんにとって大変苦痛です。
早めに並ばないと、席を確保するどころか最悪ホールに入れず、
演奏する団員さんの姿を生で見られない・・・ということにもなっちゃいますし。
チケット制や、整理券制にすればいい、という声も見かけるんですけど、
そうすると、また色々別の問題が出てくるんですよね。
(この記事で書くと、さらに長くなってしまうので今回は割愛しますが。)
この点は、次回以降何らかの形で改善されたらいいなと強く思います。
さて、いろいろ書いてきましたが、
コスモスカイさんらしい独自性とエネルギーにあふれた、素晴らしい演奏会でした。
おにく先生、奏者のみなさん、スタッフのみなさん、ボーカリストのお二方、
CCMのみなさん、少年少女合唱団のみんな、本当にお疲れさまでした。
そして楽しい時間をありがとうございました! 元気と心の栄養をもらえました!
次回の演奏会は来年2013年の夏とのことで、今から楽しみです。
謝辞:
長いレポートを読んでいただいてありがとうございました。
ひとりでも多くの人に、会場の雰囲気をお伝えできたのなら、
そして、ゲーム音楽の演奏会って楽しそうだなあ…行ってみようかなと
思ってもらえたのなら、僕はうれしいです。
今までこういった演奏会へ行ったことのない方も、ぜひぜひ足を運んでみてください。
みんなで一緒に音楽を楽しむのって、しあわせですから。
余談:
ロビーの受付カウンターには、どせいさんやモーグリ、
そしてFF7ACのクラウドのフィギュアが置いてありました。
アンコールのネタを匂わせていたわけですねw
余談2:
会場にいらしていたマリオピアニスト・kantakuさんに頂いたからあげストラップです。
リアル!!w 食品サンプルの会社が販売してるみたいですよ。
というか、僕のからあげ好きは相当浸透してるようですね。。。;w
kantakuさんありがとうございますー!