精神機能と能力開発:心理学―教育学―社会学

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学校と社会をつなぐキャリア教育とは? ~21世紀型のスキルとモチベーション~

2015年02月13日 | キャリア


学校と社会をつなぐキャリア教育とは? ~21世紀型のスキルとモチベーション~

1) ジェネリックスキル
基礎学力 → 専門的知識 → 実務のスキル
2) 内発・自律・向社会モチベーション
たとえ功利目的であっても、これらのモチベーションの方が優れている。

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1) スキル
ジェネリック・スキル(汎用スキル)とは、どのようなスキルか? ~学術研究と産業・社会に共通のスキル~ >>このブログ内のリンク先
コンセプチュアル・スキル ~概念化や抽象化の働き~ >>このブログ内のリンク先
2) モチベーション
望ましいモチベーション ~内発・自律・向社会~ >>このブログ内のリンク先
内発的動機づけを妨げるもの ~引き換え・手段・比較・理解・させられ感~ >>このブログ内のリンク先
努力とは、意志・志(自律)のある、持続した動機づけ(意欲) >>このブログ内のリンク先
人を動機づけるのは人 ~人のためであり、自分のためでもある~ >>このブログ内のリンク先
モチベーションのベクトルが、自己と人生をつくる >>このブログ内のリンク先

ロジカルシンキングのピラミッド構造と2つのツール ~Why so? と So what?~

2015年02月12日 | MBA


ロジカルシンキング(論理的思考・垂直思考)のピラミッド構造と2つのツール ~Why so?とSo what?~
(1)Issue イシュー(問題・論点)、Goal ゴール(目的・結論)

(2)So(現状・状態・要因)

(3)Why so? 
1)なぜそうなるのか(原因・理由)
2)なぜそう言えるのか(根拠・論拠)

(4)So what?
1)それによって何が起きるのか(帰結・結末)
2)それにはどのような意味があるのか(意味・意義)

※ So what?(だから何なの?)には、相手の意見の価値を軽んじて貶すような語弊があるので、意図が正しく伝わる言い方に注意が必要。

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批判的思考と垂直思考 ~学術研究と経営ビジネス~ >>このブログ内のリンク先

魚の釣り方とジェネリックスキル ~一生困らないスキルとは?~

2015年02月11日 | 学力・リテラシー・コンピテンシー


「魚を与えれば一日の飢えをしのげるが、魚の釣り方を教えれば一生の食を満たせる」 
※ 魚の釣り方= ジェネリック・スキル(汎用スキル)
  ジェネリックスキル= 学術研究と産業・社会のどの分野にも共通する汎用的なスキル群

(1) 魚(食事)= 答・正解、成果・報酬 

(2) 釣竿(道具)= 実務のスキル

(3) 釣竿(道具)の使い方= 思考力・問題解決力

(4) 漁の協同作業= チームワーク

(5) 漁場を見つける= 問題発見力

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仮説形成・仮説思考 ~問題解決と仮説の検証~ >>このブログ内のリンク先
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無意識の働き ~適応・不適応・創造・暗黙~

2015年02月10日 | 意識


(0) 意識(言語・論理)、自己意識

(1) 適応的な無意識
1) 直感的な判断が、論理を上回る (本質的洞察)
2) 無意識の有能・熟達 (身体知・暗黙知)
3) 良い習慣 (習慣は意識的な努力が不要)
4) 自動的な情報処理・判断 (常識・日常)

(2) 不適応の無意識
1) 認知行動療法の自動思考 (瞬間的で否定的な、思考習慣)
2) 抑圧されたコンプレックス (臨床症状となって表れる)
3) 悪い習慣 (分かっているのに、つい)

(3) 無意識の創造性
1) 新しいアイデアやインスピレーションは、混沌(カオス)から産み出される。
2) 創造の病・病跡学 (芸術的な創造は、病的なプロセスになることがある)

(4) 暗黙の前提
1) 所与のこと、当たり前のことを見直す。理解の段差(説明不要の前提)を、細分化して説明する(スモールステップ)

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無意識有能と熟達 ~オイゲン・ヘリゲル「弓と禅」~ >>このブログ内のリンク先
直感が論理を上回るとき ~純粋な直感は、本質的~ >>このブログ内のリンク先
批判的思考と発見的思考 ~限定合理性について~ >>このブログ内のリンク先
鉛筆と方眼ノート ~アイデアのための道具~ >>このブログ内のリンク先
理解の段差とスモールステップ ~分かりやすい説明とは?~ >>このブログ内のリンク先
自己分析や自分探しについて >>このブログ内のリンク先

T字型人材とジェネリックスキル ~コンセプチュアルスキルとテクニカルスキル~

2015年02月09日 | キャリア


<T字型人材とジェネリックスキル>
0) テクニカルスキルとは実用・実務遂行のスキル。コンセプチュアルスキルとは、概念・抽象・理論のスキル。
1) T字型人材とは、幅広さ(ゼネラリスト)と専門性(スペシャリスト)を兼ね備えた人材。
2) ジェネリックスキルとは、学術と産業をつなぎ、あらゆる分野に共通の汎用的なスキル。

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ジェネリック・スキル(汎用スキル)とは、どのようなスキルか? ~学術研究と産業・社会に共通のスキル~

2015年02月08日 | 学力・リテラシー・コンピテンシー




汎用スキル(ジェネリックスキル generic skills)とは、どのようなスキルか?
0) ジェネリックスキルとは、学術と産業をつなぐ一般的(共通・汎用)スキル。
) 批判的・論理的思考、) 問題解決、) チームワークなど。
1) 高大接続・初年次教育 (既存の知識の受容から、知識を検証し、新たな知識を生み出すことへの転換)
2) エンプロイアビリティ (概念・実務・人間関係のスキルをつなぐ)
3) 生涯学習の基盤 (知識基盤社会の継続的な自己啓発学習)

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高大接続と初年次教育 ~ロジカル・ライティングとコミュニケーション・スキル~ >>このブログ内のリンク先
仮説形成・仮説思考 ~問題解決と仮説の検証~ >>このブログ内のリンク先
批判的思考と垂直思考 ~学術研究と経営ビジネス~ >>このブログ内のリンク先
アクティブ・ラーニング ~教授学習パラダイムの転換~ >>このブログ内のリンク先

アクティブ・ラーニングのねらいと成否の鍵 ~学習活動への参加と動機づけ~

2015年02月07日 | 教授法・ティーチングスキル


(0) アクティブ・ラーニングのねらい
1) 学習活動への参加
2) 学習への動機づけ
3) 学習活動への参加 +学習への動機づけ = 学習への主体的・能動的な取り組み

(1) 他律から自律への移行
1) 他律と自律の間には、ギャップ(隔たり)がある。
2) 単に他律を減らせば自律が増える訳ではない。
3) 自律を促す働きかけ(他律)が、継続的に必要。
4) 他律から自律への移行は、時間のかかるプロセス。
5) 人を動機づけるのは (教材や教授方法というよりも)

(2) 「教える・考える・探究する」のバランス
1) 一方的に教えていたことへの反省が、アクティブラーニング。
2) しかし、何も教わらず、すべてを考え、探究する訳ではない。

(3) 正解・不正解の評価 (不正解であることへの不安・自由に意見を言えない)
    互恵的でない・競争的 (お互いに与えあい、学び合うことが出来なくなる)

(4) 同調圧・反対意見を言いずらい (反対意見が相手を否定しているように受け取られる)

(5) 避けられるべき結果
1) させられたアクティブラーニング(受け身
2) 無軌道な・目的のない雑談や活動
3) 困惑(何をしたらよいのか分からない?)

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協同学習における、対話と知識の生成 ~主観から客観へ~ >>このブログ内のリンク先
反対意見の重要性 ~確証バイアスと集団思考~ >>このブログ内のリンク先
学力における知識と思考 >>このブログ内のリンク先
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自律的なモチベーションの獲得プロセス ~他律から自律へ~ >>このブログ内のリンク先
背伸びゾーンとフロー体験 ~学習と成長~ >>このブログ内のリンク先
教授-学習パラダイムの新旧 ~情報化されないもの・最も大切なもの~ >>このブログ内のリンク先

理解の段差とスモールステップ ~分かりやすい説明とは?~

2015年02月06日 | 教授法・ティーチングスキル


(1) 理解の段差(ステップ)
1) 学習内容には、ステップがある。
2) 多くの人にとって、当然のこと・暗黙の前提・説明不要の内容(ステップ)に基づいて、教授学習が進められる。
3) Q「どうしてこれが分からないのか?

(2) 理解のスモール・ステップ
1) 理解の段差を超えることが出来ない場合、段差の細分化や解消(勾配を緩やかに)が必要。
2) 当然のこと・暗黙の前提を、改めて説明する
3) これは、教える人の教え方が鍛えられ分かりやすい説明となる。

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リメディアル教育(Developmental Education) >>このブログ内のリンク先


コンセプチュアル・スキル ~概念化や抽象化の働き~

2015年02月05日 | 思考・意思決定


(1)学校教育の3つの適応スキル(アメリカ知的・発達障害学会)
1)概念的スキル(学業・概念・抽象)
2)実用的スキル(日常生活動作・職業)
3)社会的スキル(人間関係・コミュニケーション)

※ 学校→ 大学→ 産業・社会へと、要求されるスキルが変化する。

(2)マネジメントの3つのスキル(ハーバード大学 ロバート・カッツ教授)
3)ヒューマン・スキル(コミュニケーション・チームワーク)
2)テクニカル・スキル(業務遂行)
1)コンセプチュアル・スキル(状況把握、問題解決の抽象的能力)

(3)コンセプチュアル・スキル
学術研究の概念化とビジネスの概念化は、必ずしも同義ではないが、コンセプチュアル(概念・理論)の掘り下げを経験することが、大学教育。
コンセプチュアル(概念・理論)の掘り下げによって、知識の体系化真偽の判断、本質的理解が得られる。

※ T字型人材: 深さ(スペシャリスト)と広さ(ゼネラリスト)を兼備した人材。スキルの積み上げ掘り下げ

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複雑さと単純さ ~安易な理解と本質的理解~ >>このブログ内のリンク先

知識の道路(思考力) ~大学教育の役割~

2015年02月04日 | 思考・意思決定


<知識の道路>
1) 情報(information)と知識(knowledge)は、同義ではない。
2) 情報とは、物理的に保存されている状態。知識は、人間の思考によって活用されるもの。
3) 知識にも、つながり(道路やネットワーク)が必要。知識の道路(思考力 thinking)を作るのが、大学教育

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丸暗記はなぜ良くないのか? ~覚えにくくて、忘れやすい~ >>このブログ内のリンク先

心理学の1人称、2人称、3人称 ~主観、共感、客観~

2015年02月03日 | 心理学


<心理学の1人称、2人称、3人称>
1) 1人称は、自分事。主観(内省報告)。
2) 2人称は、共感(あたかも自分事のように)。臨床心理・カウンセリング。
3) 3人称は、客観的な行動の記述(他人事)。科学的な心理学(行動科学)。

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心理学の3つの柱 ~知覚・行動・学習~ >>このブログ内のリンク先


モチベーションのベクトルが、自己と人生をつくる

2015年02月03日 | ライフキャリア・QOL


(1)モチベーションの3つの階層
0)マスローが提唱したモチベーションの5つの階層は、大きく3つに分けられる。
1) 生存
2) 社会
3) 成長

(2)モチベーションのベクトル
1) モチベーションは、目標に向けた行動の原動力。モチベーションは、ベクトル(方向と大きさ)。
2) モチベーションの3つのベクトルが、自己と人生をつくる。

望ましいモチベーション ~内発・自律・向社会~

2015年02月02日 | 動機づけ・モチベーション・習慣


(1)望ましいモチベーション
1)内発: 活動そのものが目的。活動そのものに動機づけられて。
2)自律・自制: 目標や目的、志をもって。自分の意志で。誘惑に負けず。
3)向社会: 人のニーズのために。社会のために。

(2)望ましくないモチベーション
1)外発: 引き換えの手段として。 ※功利目的であっても、内発の方が優れている。
2)他律: 人に言われて。しぶしぶ。させられ感。
3)非自律: 目先の誘惑に負けて。

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自律-非自律、内発-外発、他律-向社会 ~モチベーションの3つのベクトル~ >>このブログ内のリンク先
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高大接続と初年次教育 ~ロジカル・ライティングとコミュニケーション・スキル~

2015年02月02日 | 高等教育


(1)ロジカル・ライティング ~感想文からの脱却~
1)ロジカル・シンキング
主張の論拠を掘り下げて考える(分析・理由づけ・論証)。
2)パラグラフ・ライティング
内容のまとまりを段落(パラグラフ)とする。トピックセンテンス(主張)の論拠を示す。

(2)コミュニケーション、人間関係 ~高校と大学の違い~
1)ホームルームがなくなる。物理的な居場所がなくなる。人間関係が流動的で、拡散する。
2)ゼミやサークルなど、狭く固定した人間関係となる。協同学習など、協力して取り組む機会が増える。
3)人間関係を自分で作る必要がある。

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リハビリテーションと学校教育の言語機能 >>このブログ内のリンク先
協同学習における、対話と知識の生成 ~主観から客観へ~ >>このブログ内のリンク先
日本語で論文を書くとき >>このブログ内のリンク先
論文のタイトル・要旨・キーワード・トピックセンテンス >>このブログ内のリンク先

知識の獲得と活用 ~記憶システムの視点から~

2015年02月01日 | 学習


知識の獲得と活用 ~記憶システムの視点から~
1) 短期記憶: 情報の一時保存(20秒程度)
2) 長期記憶: 情報の長期保存(維持リハーサル)→ 関連づけ・構造化(精緻化リハーサル
3) ワーキングメモリ: 活用(long-term working memory)、思考、判断

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