にうすと日常について考えてみた

ニュースと日々思った事をつらつらと書き綴ってみました

夜行バスの事故

2012-04-29 21:33:37 | Weblog
大型バスが壁に激突、7人死亡=関越自動車道、39人けが―窓ガラス割り救出・群馬(時事通信) - goo ニュース

夜行バスには散々乗りまくりましたので、何となく他人事の感じがしない関越道の死者7名を出した今回の夜行バス事故(※あえて「高速バス」とは言っておりません)ですが。
乗客にしてみれば、何が何だか分からなかっただろうと推測します。

夜行バスの謳い文句は
「寝ている間に目的地に到着」
です。
・・・・と言っても、実際に寝られるのは極わずかで、初めての人が眠れたなんてことはありえません。
事故の映像を見る限り、事故車両は4列シートの普通の高速バスタイプで、眠るのには全然適しておりません。
思いっきりシートを倒しても100°くらい、すぐ隣に人が座っているからじっと同じ姿勢です。
正直、キツいです。

そんな雰囲気の中、外を見れれば気が紛れるかもしれませんが、一般的に夜行バスではカーテンを閉めるのがルールです。
当然、運転席と客席の間もカーテンで仕切られています。
時々窓に差し込むヘッドライトが他の人の安眠を邪魔するからです。
従いまして、外の状況なんて全く分かりません。

そこへ
『どーーーーん!!!!』とノーブレーキで隔壁に突っ込んだのです。
様子からするとゴロゴロと横転した訳でもありませんから、一瞬で時速100km超のスピードがゼロになった訳です。
万が一・・・・多分大多数の人がシートベルトをしていなかったでしょうから、そのままのスピードで前席に叩きつけられ、車内に飛び込んできた隔壁に叩き付けられたり、挟まれたりしたのなら・・・・・。

きっと何が何だか分からないでしょう。
ショックすらも感じなかったかも知れません。

私も今回の事故に関与したハーヴェストは路線は違いますが私も利用した覚えがあります。
安かったけど、あまり気持ちのいい思い出はありませんね。
この場合、ハーヴェストが云々ではなく4列シートの夜行バスに乗った私にあるので何も文句はないのですが、事故の被害者には十分に補償してあげて欲しいものです。

何らかの保険には入っていたでしょうから。
・・・・・多分。

原発再稼動の条件

2012-04-29 17:07:01 | Weblog
「原子力コストは安い」は嘘だ!(ファクタ) - goo ニュース

震災から一年余、日本中の原発が止まろうとしておりますね。
私自身は原発は必要なのだと思っています。
しかし、今やもう既に積んでしまった将棋の対局を見るような状態です。
原発に再び灯がともるのは原発事故の記憶が薄れるのを待つしかないだろうと思います。
理由は簡単、
地元の理解が得られないからです。

もっとも、原発が立地している自治体では賛成するはずです。
原発利権や雇用など蜜の味を知ってしまっているのですから。
しかし今回の原発事故では、浪江町や南相馬市のように直接的に利権に与れない自治体への被害があまりに甚大なのがリアルな形で明らかになってしまいました。
これじゃ周りの自治体は再稼動に賛成なんて出来っこありません。

国や保安員、それに東電が「安全だ。」とか「原発が動かなければ大変なことになる。」という言葉は事故前に散々聞かされてきた言葉であり、以前の言葉との違いを見出すことの方が難しいのが実情。
肝心要の津波対策だって「これからやる予定です。」っていう有様です。
これで賛成するようならば、その人は羽毛布団詐欺にくれぐれも気をつけなければなりません。

再稼動するのであれば・・・・いや再稼動したいのであれば、
国や経済産業省、それに東電は国民の疑念に懇切丁寧に答えなければならない。
でければ、理解なんて得られるはずがない。
(そう言えば地元説明会のあと、副大臣が「理解が得られるよう努力、云々」と言ってましたが、地元の声を理解する努力はするつもりがあるのだろうか?)

で、私なりに考えられる地元の理解が得られる条件について考えてみました。

第一に、震災前にあれほど安全だ!安全だ!といわれた原発が事故を起こしてしまったのは、
①備えが完全でなかったこと、
②備えが完全でないことを正しく指摘する体制が出来ていなかったこと、
③備えが完全でないことを指摘されてそれを正しく実行できる体制が出来ていなかったこと
が考えられます。
そこには、東電はもちろん、経済産業省の官僚ドモ、そして旧与党である自民党を含む政治家、さらにそれに加担した御用学者、スポンサー料欲しさの提灯持ちのマスコミなどなど(震災当日も東伝会長はマスコミOBの接待旅行中だったのだから笑える)、
この連中がこれまでの間違いを是正して二度と同じ間違いを犯さない対策を立てること。
また、これまでの間違いを罪として断罪できる自浄能力があることを示すこと。


これを示すことが信頼を得るための近道なのだと思います。
それを示さないようであれば、今までのぬるっとした不信感を無理やり押し通そうとするミエミエな戦術に対して不信感の目は消え去ることはないだろうと思いますが。




電機業界の未来(やっと本題)

2012-04-26 18:16:37 | Weblog
パナソニック、空前の赤字…「経営の神様」松下幸之助の墓を訪ねる(産経新聞) - goo ニュース

電機業界の未来が危うくなっていることが今回ほど明らかになった年はありませんが、業界的にはようやく数字に表れたって感じすらします。
私の知る限り、電機業界のピンチは4、5年前にはその兆候が明らかだったように記憶しております。
ブルーレイvsHD-DVDの覇権争いの頃といえば分かり易いかも知れませんね。

何故、東芝が撤退するまで覇権争いを回避すること出来なかったのかと言えば、どこの会社もライセンサーに与えられるライセンス料こそがその生命線と位置づけていたからに他なりません。
つまりこのとき既に製品を作るのでは儲けは得られないと認識しており、ずっと以前からアップルや任天堂の利益モデルを目指していたのです。
(今更とってつけたように勝ち組アップルの例を引き合いに出して、電機業界の改革を訴えられてもねぇ・・・・)

この頃から電機業界の合言葉は先進技術をいち早く実らせて、先行利益を売り抜ける方針を掲げておりました。
ブルーレイとHD-DVDの覇権争いはその象徴だったのです。
結局ライセンス争いに敗れた東芝よりも、ソニーやパナソニックの方が苦境に立たされているのは歴史の皮肉としか言いようがありませんが。

で、本題に入りますが電機業界の未来はバブル崩壊後の邦銀に似た形跡を辿るのだと思います。
その中でバブルに踊らされなかった地銀やユニークな邦銀が存在感を示したように、個性や利益の柱を打ち立てることが出来る企業が生き残るはずです。
電池に強い会社、デジカメブランドがロレックスのような価値をもたらす会社、プリンターやコピー機のようにアフターサービスで利益を生み出すビジネスモデルを得意とする会社、などなど。
一方で消えていった都市銀のように電機業界も幾つかの企業は統合という名の下、飲み込まれて何れは自然消滅していくでしょう。(多分サンヨーも。)

かと言って単純に高級路線に走れれば生き残れるというものでもないと思います。
かつての高級オーディオの代名詞だった山水電気も民事再生の適用を申請する羽目になっております。
高級ではなく、一般市民のちょい上級くらいの人が手に入る価格帯で最高品質、それを顧客のニーズに合わせてオーダーメイド感覚、あるいは少数売りさばいて利益を出せる企業体質というものが、今後の日本における製造業のあるべき姿だと私は思っています。
つまり、これはこれまでのビジネスモデルの否定であり、小品種大量(画一)生産から多品種少量生産への以降を意味します。

しかし日本では税制上、研究開発は活発だけど新規投資がとてもやり難い環境にあることを常々痛感しております。
小泉内閣時代だったと思いますが、景気浮揚策のひとつとして研究開発に掛かる税率をかなり下げました。
その結果、どの企業も研究開発へ積極的に投資するようになり、ある企業は優秀な自前の研究員に研究をやらせたり、ある企業は独立法人となった大学に出資して研究を委託したりして、今なお活発な開発体制を敷いております。
しかし、一旦製品化へと動き出すと設備に掛かるコストが半端なくて、損益計算が成り立たず、投資に二の足を踏んでしまいます。
先の「少数多品種生産」もこの障壁と高い人件費がネックとなり、企業は小品種の製品をマスプロダクト(大量生産)することで、多大な投資額の回収を図らなければならないビジネスモデルから脱却できないでいるわけです。<前述
この体制を是正しない限り、日本の製造業はずるずるとアジアの盟主の座を奪われ続けていくことになるでしょう。

何度も言いますが、日本の製造業はとても優秀な研究員と未来の飯の種を持っているのです。
彼らが活躍できる場の提供、それこそが日本の電機業界のみならず日本の製造業が再浮上に必要不可欠だと信じております。

また電機業界側も似たような開発テーマをそれぞれの企業で各々勝手にやっているような状況が散見されます。
ならば一番進んでいる企業にリソースを集中させることで、開発のスピードを上げ、負担を軽減し、製品実現化へ力強く走り出さなければならない。
こういった人達や開発テーマを業績不振により打ち切りとしてしまう前に、もっと柔軟に行動するべきです。
安易なリストラは恐ろしい勢いで国力を奪っていきます。
今道を誤れば、日本全体が沈みかねないくらいの気概を企業のトップ達は持って頂きたい。

電機業界の未来(4)

2012-04-24 13:57:17 | Weblog
ソニー過去最悪の赤字でささやかれる電池事業の売却(ダイヤモンド・オンライン) - goo ニュース

日経新聞でもソニーの復興について社説で論じられておりましたが、やはり結論は「脱・電機」ですね。
最近の日経新聞は、朝日新聞並に信頼性を失いつつありますが・・・。
で、ソニーの復活はきっと果たされるでしょうけど、再びサムスンを追い抜く事は少し先になるだろうと思います。
うまく行っている時に穴を見つける事は難しい事です。
同様にサムスンの凋落をイメージ出来る人は少ないかもしれませんが、遠からず凋落の日はやってくるでしょう。
諸行無常がこの業界の常ですから。
その時にサムスンが自力で立ち直れればホンモノですが、企業として構造的な欠陥を持つサムスンにそれがあるとは思えません。(具体的に何がとは言いませんが)
問題はサムスンが凋落したからと言って、ソニーが復権する保障なんてどこにも無いって事。

業界からすればソニーはプロフェッショナルユースに強く、放送機材イコールSONY製って印象があります
コンシューマーユースを切り離すだけなら楽ですが、儲けのあるプロ用機材まで捨てる事は出来ないでしょう。
それに、ソニーだからと言って全員が全員家電をやっているわけではありません。
かなり基礎研究に近いことをやっている人もいます。
小惑星探査衛星"はやぶさ"のイオンエンジンだってNECの開発ですから。
まだ日の目を見ない裾野の広い研究開発技術が従業員のリストラや事業の閉鎖で途絶えてしまうのは余りに惜しい。
増してや海外企業に人員ごと引き抜かれ、技術を根こそぎ横取りされるのは言語道断。
大切なのはこういった技術が次世代の日本の産業の柱となるように促す体制が必要なのだと思います。

電機業界の未来(3)

2012-04-13 21:38:37 | Weblog
ソニー、過去最悪赤字 復権へヒット商品必要(産経新聞) - goo ニュース

とりあえず人減らしが一巡するのは約三年。
日本企業の意思決定スピードが律速となるため、一年で大事業を終えられるところは多分無いでしょう。
カルロス・ゴーン氏でもない限り。

だけど、今の時代に従業員数はなかなか減らないでしょうね。
新卒者ですら狭き門となっているのに、経験者採用の枠が如何ほどあるのか?
それに同時多発的に電機業界が不況に突入したのでは、一体どこに働き口を求めれば?
・・・やっぱり海外メーカー?
噂では三年でポイ捨てされるらしいけど・・・。

結局のところ、従業員の手当てや雇用形態の変更による人件費の圧縮で賄うことになるのでしょう。
従業員のモチベーションはどん底に落ち込みますけど、
東電のことをバカにできない位もらっている人達が三割減ったところでどうにかなるんんじゃ無いかな?
子息をお金持ち私立校に通わせるのを止めればね。

さて、引用の記事にはヒット商品を生み出すってあるけど、私はそれが回答だとは思えない。
むしろ、ソニーを苦境に追い込んだ元凶こそが過去の成功体験にあり、
そこから脱却出来なった事が敗因だと思っています。

要は、バブル(ヒット商品)で儲けた人はバブル以外で同じ収益を挙げるのは難しく、別のバブル(ヒット商品)に頼るしかなくなる、ってことかな?

今から12年前、携帯音楽プレーヤー市場でソニーの牙城を崩すなんて考えられないことでした。
ソニー自身も自らの牙城を堅固に守っている限り安泰は続くし、
安泰を続かせるためには自分のテリトリーを侵すモノの存在を許さなかったでしょう。
当然、音楽の配信は光る円盤でなければ、自らのビジネスモデルを否定することになりかねない。
何より、54kbpsでネットで配信なんて非現実的だ!
・・・と言ったか定かではありませんが、
ネットで合法的に音楽をダウンロード出来るシステムを備えたiPodがあっという間にソニーの牙城を根底から崩してしまいました。
当時の認識では、「音楽のネット配信」=「違法ダウンロード」でしたから。
別段、半導体メモリや小型ハードディスクに圧縮ファイルの格納して音楽を再生するアイディア自体はさほど斬新ではありませんでした。
しかし、スタイリッシュなデザインに使い易いフロントフェース、そしてブランドイメージが会い重なったのがiPodの勝因なのだと私は思っています。

それはさておき、
ソニーの次の戦略は今勝っている部門を強化し、弱い処はバッサリと切り落とす事になるのでしょう。
それでV字回復した処で、会社としてのステータスや従業員の傷付いたモチベーションがV字回復する訳でもなく、衰退への一本道を歩んで行く事になってしまいかねません。

ソニーに限らず、日本の製造業には数多くの優れた技術に種が眠っています。
私は今こそ社内・社外の垣根を超えて、集結すべき処は集結して、世界をリードするニッポンの電機業界の再興を目指すべきだと願っています。


長くなったので具体的なビジョンについてのお話は別の機会に。




電機業界の未来(2)

2012-04-11 07:11:31 | Weblog
ソニー、1万人の人員削減…人材流出に中国企業も食指(産経新聞) - goo ニュース

いよいよ電機業界の人減らしが始まりました。
今年度は人減らしに伴う特別損失で大赤字は間違いないでしょう。
別に好き好んで人を減らす役員・重役はいません。
自分の管轄する部署がみるみる縮小され、自分自身は夜道も安心して歩けないほどですから。

しかし、この圧力に贖うことは一介の役員には無理です。
相手は「会社意識」という化け物せすから。

会社は生き物です。
会社が生き残ろうとすると、まず小さいものから切り落として行きます。
(もちろん新製品の開発とか原価低減の努力は最大限にしますが。)
不要な資産は税務署への上納金みたいなものです。
切ります。
出張に掛かる経費を減らしましょう。
ホテルは実費で、手当はファミレスで一食食える位で十分。
クオカード付きのホテルなんか経費に認めないよ!
単身赴任手当は何とか口実をつけて減らした方がいい。
人減らし後は単身赴任者が増えるからね。

さて、まずは希望退職者を募りましょう。
45歳以上限定で。
大手になるとベテランの年棒は一千万円を超えているのもザラです。

次は、不採算部門を閉鎖します。
もちろんクビにはしません。
(日本の法律では簡単にクビにできないし。)
ちょっとだけ辺鄙なところになるけど、
会社が生き残りつつ、皆さんも職を失わないために止むを得ないのです。

あ、行き先は子会社だけどね。
(子会社の従業員「いらねぇ~!」)
子会社へは一旦解雇の上、再雇用の形式になります。

これまでの退職金は支払います。
それから先の退職金は子会社で貰ってください。
退職金ポイントは維持されますのでご安心下さい。
でも子会社の規定では今回もらう額を上回ったら、退職金は出ませんけどね。

あ、そうそう。
形式は転職扱いなので転勤手当はないよ。
子会社に社宅はないらしいから、アパートなりマンションなり用意して下さいね。

どーしても、子会社が嫌なのなら、退職という選択肢を用意します。
本来なら自己都合による退職となるところですが特別に会社都合退職としてあげます。
人材紹介会社も世話してあげちゃう!

※あくまで会社意思の声です。

・・・さて、こうやって会社を縮小させると、若い人が辞めるでしょうか?
それともベテランが辞めていくでしょうか?

答え。
実力のあるベテランと、退職金の心配の少ない若手がぬけていきます。
そして、出がらしの高級取りがしがみつきます。

これで会社が蘇るといいのだけど。


電機業界の未来

2012-04-07 19:25:37 | Weblog
この異常事態は単なる買い控えだけなのか?家電価格“底なし下落”の知られざる真因(ダイヤモンド・オンライン) - goo ニュース

家電の価格が下がり続けて電機業界が苦境に立たされている事は今に始まったことではありません。
それでも、昨今のパナソニックやシャープの参上のようなにっちもさっちもいかなくなる実情を見てしまうと、もはや日本の電機業界に未来はない様に思われてしまいます。
事実、2011年度の業績が回復した日立は、2年前(だっけ?)の7000億円の大赤字を出してから、軸足を重電に移し、脱・電機の推し進めた結果でもあるわけです。

それでは、他のメーカーもそうすれば良くなるのかと言えば、残念ながらそうはならんでしょう。
元々、日立製作所は鉱山で使うモーターを製造する会社が起源であり、本業が重電です。
同じことをシャープにやれと言われても、そりゃあ無理です。
東芝も三菱も重電部門を持っているから傷が浅かったと言うのが私の見解です。

家電部門が大きなウェートを占めるパナソニック、シャープ、ソニー(+NEC)はこのまま凋落を続けてしまうのか?

私はNoだと思います。
しかし、これまでの電機業界のやり方は変えなければならない。
これが出なければ、本当に凋落するしかないのは間違いありません。

これまでの電機業界のやり方というのは、
画一的な製品を、ある一定以上のクォリティーで、大量に生産して、売りさばく。
・・・・というものでした。
デジタル化の波が押し寄せてからはその傾向はさらに顕著になりました。
特に「画一性」に関しては、アナログからデジタルへの移行によって劇的に変化しました。

そのためにガン!と初期投資して他社よりも少しでも早く新製品を安定供給することが日本の電機業界や製造業のあり方でした。
そのビジネスモデルを成り立たせるためには、市場規模や売り上げの予想を立てて、製品単価との乗数からはじき出される適正な投資金額から事業計画を打ち立てます。

当たり前すぎることですが、
このやり方では月産千個以下の市場というものは絶対に成り立たなくなります。
月産数千個の製品のために十億円の投資(←めっちゃ安い)をしたとしたら、それだけで製品一個につき設備費が一個につき2000円以上計上されます。
自動車のような高額製品ならばいざ知らず、単価の安い家電製品では致命的です。

開発費、営業コスト、運送費や流通コスト、中間マージン、広告、税金、ライセンス料、何より製造現場で働く人たちの人件費と原材料費。
これらを回収しようとすれば、小さい市場は自ずと淘汰されてしまいます。
そして、大きな市場を、大きなメーカー同士でしのぎを削って、価格と付加価値(またの名を「余計な機能」)を追求してきました。

この突き詰めたシステムを税金と人件費の安い国でやられると、価格の差は歴然、投資規模も段違いです。
日本のメーカーが半年とか1年掛けて調査して、吟味して、関係部署で折衝して、よーやく1式揃えた製造装置を、海外メーカーでは、トップダウンの決断で同じ装置を2倍、3倍どころか、ダース単位で導入していくわけです。
先に述べたデジタル化の皮肉は、デジタル信号というものは、音にしても画像にしても、アウトプット的に差がほとんど現れません。(※マニア的には全然違うとしても)
日本のメーカーは、投資規模、意思決定スピードも違う相手にハンデマッチ(円高、高税率、高い電気代)を挑まなければならない状況です。

つまり、日本が得意としてきたやり方を、サムスンをはじめとする海外メーカーに同じことを10倍の規模でやられてしまっているのです。

これでは、これまでのやり方をやっていて勝てる方法があるはずがありません。
勿論、どこの企業も気づいています。
ところが、日本の企業はこれまでのやり方を捨てて、新しい意思決定をするというのがとても苦手。
なぜなら意思決定をする人達は、これまでのやり方で成功して出世してきた人達だから。
新しいコンセプトの製品ならばまだ話は簡単です。
しかし、企業のあり方をまったく違った考え方にするというのはリスクが高く、失敗したら取り返しがつかなくなるかもしれません。

しかし、今こそ決断しなければなりません。
このまま、煮えカエルのように死んでいくか、熱くなる鍋から飛び出して外に出るか、重大な局面を迎えていることだけは間違いありません。

長くなったので、ではどうするのか?って話はまた後日。

少しづつ

2012-04-05 17:18:22 | Weblog
今、出張先の駅ナカで電車待ち。
……あと30分。
ま、都会ではないね。(^^;;

でも、ソフトバンクWiFiのおかげで快適に時間を過ごしています。
とりあえず少しづつiPadを使いやすく、
より便利な使い方をするようアプリをダウンロードしたり
私の活動範囲内のWiFi電波を調べたりして、
色々と努力しているところです。

今のところ一番便利な使い方は
前世代のiPad保有者とか、iPhone保有者に見せびらかせると、
反応がイイことかな。
でも、逆にその他の人は反応がイマイチ。

キレイな女性が興味を示してくれないかなぁ。
ついでに私にも。

……周りを見渡すと、
駅の売店のオバさんと、タクシーの運転手さん。
静かで快適だけど、
出会いの機会はすくないかも?

SSDとHDD

2012-04-03 10:40:08 | Weblog
いまだ割高感の続くHDDと、割安感が出てきたSSD。PC用ストレージの主流は徐々にSSDへ移行中(価格.com トレンドニュース) - goo ニュース

私が普段使用しているパソコンは、8年前にカミさんのために買ったNECのノートパソコンです。
ハッキリ言ってハズレの機種でした。
熱に対する設計がなっていなくて、一度壊れております。
(修理に6万以上とられた。)
知り合いも、同じ時期に買ったNECのノートパソコンが、同じ時期に壊れたといってました。
とにかくすっごく熱くなるのです。
なお悪いことに、増設のメモリを認識してくれない。
基盤に問題があるようです。
メモリの増設ができないなんて最近のOSやアプリケーションを使うとしたら、致命的です。
・・・・とはいうもののそんなにお金ないし、(修理代6万円は痛かった!)
この古いハズレパソコンをだましだまし使っているわけですが・・・・・。

で、メモリの増設以外で施せる改造がHDDの換装、SSDへの取替えでした。

起動に5分以上掛かっていたのが、1分以内に立ち上がるようになりました。
HDDを取り出したことで発熱減が減って、動作が安定しました。
(ちなみにHDDは東芝製だった。)
OSは一旦XPのSP3にしていたのですが、リインストールしてSP2に戻しました。
データ容量が60GBから48GBに減りましたが、外部メモリを使えばどうにかなります。

・・・・とまあ、データ容量さえ求めなければSSDは私もお勧めです。

半導体メモリをメインストレージとしているOA機器がずいぶんと増えてきましたが、
おそらくそんなに遠くない将来、HDD分野は半導体メモリに喰われていくだろうと思います。
価格も半導体メモリの価格の下落スピードは半端ではありません。
2000年ころは4MBのスマートメディアに数千円くらい払っていたのに、
今では2千円で32GBのSDカードが(※近所のPCデポで)手に入ります。
一年で半額のスピードをも凌駕しているのではないでしょうか?
ということは、数年後には1TBのSSDも手ごろな価格で入手可能なのかもしれません。

遠からずHDDメーカーは衰退・淘汰され一握りだけが生き残ることになるでしょう。
そして半導体メーカーは激しい価格競争に勝ち残れたところが天下を謳歌できるのだろうと思います。