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いまいちな命名

近所の大泉学園に美味いお好み焼屋を見つけた。広島風と書いてありあまり期待せずに入ったらこれがイケル。ソースは当然としても、中華細麺とスルメのフライもわざわざ広島から取り寄せているという。店の名前は『とし』。マスターは西宮のカントリーシンガーくまごろう似の人。クマ程に野蛮人では無いのが救いか・・・クマさんゴメンな(笑)。

としに触発され、最近は家でも広島風を作り出した。但し、鉄板がないので分厚いステーキパンを使う。まず油を馴染ませた中華なべに、千切りキャベツを山盛りに入れる。てっぺんにふたを乗せ、弱火にかける。かさが四分の一くらいになるまで焦げないように蓋の上にひっくり返しておく。

熱したステーキパンに水溶き小麦粉を落とし、ヘラで広げて薄いクレープを作る。その上にカツオ粉、粉末昆布をちらし、紅しょうがを散らした上に、青ネギ、スルメ天を乗せる。その上に焼いた(蒸された)キャベツを蓋からずらし入れ、平たく延ばす。暫く弱火にかけ、スルメ天が柔らかくなった頃、フライパンの蓋にクレープごとそっと滑らせる。(焼いていた時と同じ状態になる)

空になったステーキパンでもう一度、同じようにクレープを作り、蓋に乗ったお好み焼きを勢い良くひっくり返して、新しいクレープの上に乗せる。これで大量のキャベツをクレープで挟んだものができる。但し、このままではひっくり返し難いので、鶏卵2個を割りほぐし、縁にそって廻りに流し込んで上下をくっつける。フライパンを揺すり、縁の玉子に火を通すのがコツ。

上下のクレープが玉子でくっついたら、ステーキパンの中で六等分に切れ目を入れ皿に盛る。オタフクソースをかけ、その上に青海苔をタップリ散らす。好みでゴマや青ネギをかけると更に美味い。これの良い所は肉なし、中華ソバなしの低カロリー。最初は中華麺を入れていたが、キャベツを増やしているうちに入れるのを止めた。

この方法だと中華鍋一杯のキャベツが苦も無く食べられ、野菜不足を補うにはぴったりだ。としはコテでキャベツを押さえない。そっと形を整える程度で焼く。思うのだがこの調理法だとキャベツが甘く感じられる。春キャベツのシーズンは特に甘く、連日こいつにしたこともある。ましてや練馬はキャベツの名産地だ(畑を見ても、有名な大根より多い・・・というか最近は大根を見たことがない)。

問題が発生した。上下がクレープでは広島焼きとは言い難く、個人的には岡山焼きと命名した。どー考えてもイマイチなので、新しい名前を募集中する。なにかいいアイデアはござらんか?


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