3月末まで。
銀座の永井画廊で、伊藤若冲を観る。2回目。
7,8年前になるのか国立博物館での若冲展は、観るのに何時間待ちだったのか、すごかった。
その若冲の水墨、掛軸のみだが、ガラス越しでもなく観られる。だから、マスク必須。
若冲に一目ぼれした素敵な方のコレクションだ。
買える作品もある、皆さんの年収くらい?
筆のタッチの大胆さと柔らかな墨のトーン、力量もさることながら、観察からの絵的に成立させているところが魅力のように思えた。
3月末まで。
銀座の永井画廊で、伊藤若冲を観る。2回目。
7,8年前になるのか国立博物館での若冲展は、観るのに何時間待ちだったのか、すごかった。
その若冲の水墨、掛軸のみだが、ガラス越しでもなく観られる。だから、マスク必須。
若冲に一目ぼれした素敵な方のコレクションだ。
買える作品もある、皆さんの年収くらい?
筆のタッチの大胆さと柔らかな墨のトーン、力量もさることながら、観察からの絵的に成立させているところが魅力のように思えた。
個展のタイトルは「龍+(プラス)」
なので、私の好きな「龍」を存分に書いていこう! とした。
ライバルは、山岡鐵舟の龍。
そうしていくうちに、龍の画も描いていた。
龍+
10月14から21日 12時~
銀座 +ノーション
とうとう15回。
横浜三渓園の多くの会場を使っての俊英工芸作家の展示会である。基本、販売あり。
わたしも元メンバーで、創立から参加していたが、今回は、パンフレットの筆文字と、扇子が少々、紀波さんのところに置かれているくらいであるが、私も知らない作家もでてきているが、ここは私にとっても、いまだホーム。
いい作家たちのいい仕事を、新緑香る三渓園で一日ゆっくりお過ごし願いたいものである。いまや、夏の風物詩である。
会期 2023年5月19日から21日
会場 横浜本牧 三渓園
各種イベントもあり。
興味を持った方は、「日本の夏じたく」HPをみてから。
一生をかけて、古代文字に息吹をあたえ、現代芸術としての書を確立していった第一人者だった加藤光峰。
令和元年5月、85歳で亡くなって、コロナ禍で延期になった遺墨展は、本日4日から8日まで、上野の森美術館で。
先生の育ててきた亀甲会展も今回の51回で最後。同時開催。
上野の森美術館の1階が、光峰先生の代表作が大作、小品さまざまに並ぶが、あらためて観て、なるほど、さすがだ、とか思いながらみた。
師の桑原翠邦を彷彿とさせる清らかな楷行草作品もあったが、これもなかなか。
はじめて光峰先生の作品をみたのは、20歳代、銀座ミタケ画廊。
先生は気鋭の四・五十代の作家だった。
お話しすることもなく、気になる書家の一人だったが、私の初個展に来ていただいてから長いお付き合いとなった。
作品は、ネットでもみられるとか。
そういえば、ネットに加藤光峰「書が芸術と呼ばれる時」と先生についての拙稿もどこかにでていた。もし今もあれば、ご一読を。思ったままを書いた。
今日の朝刊に“篠田桃江逝去”の報。107歳。こちらは、美術家だが、出自は書。書が世界を席巻したとき、篠田はなお世界の抽象画家の一人となった。その一世代下の光峰先生も、イギリスを皮切りに、晩年はフォーブスで個展を依頼されたり、世界でも活躍したが、時代は、世界は、書をすこし冷静に眺めている感じ。時代性による気がする。
そろそろ、昭和に生きた、書の芸術性に一生をかけた方々もいなくなってきた。
そう思うと、平成は、書の感性をなくした国民が、素人の勢いを良いとみてしまう時代だったか。
令和は、深くいこう、と私自身は、思う。
つれづれになってしまった。
マンハッタン周辺にある道路標識「END」、その標識のある場を撮った新井隆弘の写真展が今日より始まった。
“写真は現代美術”と随分前に彼からきいた言葉だが、今回は、そういう意識ではなく、むしろ“写真は小説”、それも、80年代、90年代の郷愁があるのかもしれないと思わせる。
たんたんと、新井個人の性格のように、写真もたんたんと、こびることはない。
12月24日まで、エプソンスクエア丸の内 エプサイトギャラリー。
有楽町駅近の新国際ビル1階。
このギャラリーでの展示には、写真作品の審査があるらしい。
審査員のコメントもあった。
その審査員の一人は現在多摩美教授だが、その前はとある有名デザイン会社に居た方だという。
その某有名デザイン会社で一緒だったチームの一人に、書道編集に転職したおじさまがいた。
丸木美術館特集の時、都幾川の河川敷で、その方が買って持ってきてくれた崎陽軒のシュウマイ弁当を、新井くんとわたしと3人で新井くんの車内でほうばった。
冬の日差しがやさしかった。そのおじさまのまなざしもいつもやさしかった。
END、そこからの物語はたくさんあるなー。
「日月山水」と題された染色家の石原実さんの展示は、天王洲セントラルタワー1階 アートホールで。11月27日まで。
墨染の作品をみたくて出かけた。色彩豊かなマーブリングなども得意とする方だが、幽玄の墨染は実際見ても、また、よかった。
アートホールを持っているビルって、いい。日本でそういうオーナーが増えるといいな。
敬愛する空手家さんたちの「拳」ではなくて、本日は「緒形拳」である。横浜市立歴史博物館でなんと、「俳優緒形拳とその時代」展をやっているのである。12月8日まで。
特別展のスペースはそんなに広い展示スペースではないのだが、見ごたえ充分。
“その時代”が今からみればすべてアナログ。すべて人間の営みの美しさがある。当時のポスターや台本をみるだけで、いいな、と思える。
緒形拳は、画家の中川一政や須田剋太や守一、また書家ならば莫山さんなどの影響を受けて、いわゆるヘタウマの書を書いた。が、俳優業と相まって、ただ、ヘタウマぽく書いただけではないのがこの人の深さみたいだと思った。
拳さんは『銀花』を創刊号から持っていた、というのを読んで、なるほど、と思った。
展示の中に、竹下景子さんの直筆発見。ああなるほど、竹下景子という方は、聡明な方だと確信。
緒形拳のいくつかの映画は観た。だが、もっと観てみたいと思った。
展示内の記録動画は、計35分くらい? もっとゆっくりみたかった。
空前絶後、といったら言い過ぎだろうか。
なかなかない、大きもの展である。
中止が続く展覧会のなか、延期して開催にこぎつけた。
これは、信長、家康、秀吉の陣羽織など。
きものが、小袖からはじまった16世紀の安土桃山時代のものから、現代は、XジャパンのYOSHIKIさんの作品まで。彼は呉服屋さんのおぼっちゃまだそうで。岡本太郎や一竹の作品も。
風俗図屏風の数々も名品揃い、見返り美人もそれぞれ。帯留めやかんざしなど工芸品も充実。
個人的には、江戸期の火消し半纏の木綿に刺し子を施したのを、今、着たい。
図録もいただいたが、着物は、生で観ないと良さがつたわらない。重要文化財の歴史的な着物の数々もいいが、一点一点、時代の違いなどもじっくり味わいたい。大正昭和の銘仙もよし。
展示替えあり。
混雑緩和のため、日時指定券が必要、事前予約制のため、となっています。国立博物館 展覧会公式サイトをどうぞ。
会期 6月30日から8月23日まで。(8月11日休館)
場所 上野 東京国立博物館 平成館