「ごきげんよう」という挨拶はゆったりした心持ちがないとでないし、もともとの環境がない私からはでない。
「ごきげんよう」という挨拶でなったある邸宅でのお稽古の風景のなかに、掲出の折手本も生まれた。
長く教室に通ってくれている方の大事にとってあったものを今日持参していただいた。
昭和30年代、ご成婚前のMさんも隣りで稽古していたという。
この折手本を書いてくれたのは藤岡保子。「ま(万)つしま(満) 奥の細道」というタイトルは素人の方には読みづらいだろうが、いい字だとおもわないか。藤岡保子といっても若い書家の方は分からなくなってしまってきたか。
品格みたいなものは大事だね。