OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

明るい未来

2017年01月27日 | 日記
テレビなどのメディアが伝えないことを、ネットなどで知れるようになったのはいいことだろう。
しかし、どこまでが本当だろうという思いは消えない。

気になる話題に、原発被害による空気や海の汚染。そして人体への影響がある。

海には冷却水の垂れ流しはおさまらないことぐらいはわかっても、関東の空気もあぶないのは実感がわかないままである。

こどもたちの甲状腺がんの心配だけでなく、生まれてくる子どもにも深刻な影響がでている。といった内容は、見過ごせない。

そんなとき、福島のとある工芸作家さんと遇った。
そんな話をして、話は盛られることが多々あるから、どうなんだろうね、と訊くと、
「いやあ、本当なんです」という一言に、真実を知った思いがした。

東京から応援で福島の病院に行っている医師がその方の知り合いで、
「どうなんですか?」と訊くと、「言えないんだ」とかえってきたそうだ。


経済優先のこの文明の果てには、夜も明るくしてくれる社会はあっても、明るい未来はないと思ってしまう。


人間に生きてきて、何ができる?

真実を知ることから、か。


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360度

2017年01月22日 | 書道・筆文字
ブルーシートの前に三脚あり。そこから360度カメラで、36人の作品を撮影す。
そんな時代になったんだ、と。
JICA横浜で、ブラジルやアルゼンチン、ボリビア、ペルーなど南米の日系人の中学生の書道体験は、好きな字で。

「絆」という字は、震災以降だろう。
いまでも「繋」がっている思い。
「愛」しかたもそれぞれ。

「空」を使っても「空手」もあれば「空白」もあった。
「夢」はどこへ向かっていくのだろう。

五体を見本として書いたが、「花」には古い字はない。
「天秤」の「秤」などは古くなると「稱」だったとは知らなかった。

今年も、素直な子どもたちで楽しい一時。
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切符

2017年01月17日 | 日記
秩父の駅前で、海江田さんお気に入りの文房具店へ。
なるほど、行って損のないお店であり、ご主人であった。

群馬で筆作りがおこなわれていることを知らなかった。
そこの筆を試しに7本ほど買い求める。
その筆を使っていた人に、相田みつをさんがいたという。

相田さんが売れる前から付き合いのあったお店なので、その頃の作品やお話しも面白かった。
秩父にいた松田海軒さんや行草ばかりでなく梅の画も得意だった殿村藍田さんの作品などもよかったが、今東光の達筆ぶりは意外だった。

もっと意外だったのが、秩父鉄道ではスイカ、パスモが使えないことだった。

その日、たまたま西武鉄道で帰らず、秩父鉄道と決めて、途中の秩父駅でバスを降り、持ち合わせ少ないのに予定外の筆を買ったが、他の気になるものは次回にと、それで止めておいてよかった。小雪舞うなか、財布が空で電車に乗ろうと思ったら、乗れなかった。

でも、いまどき、切符で改札を過ぎるのは、いい。鋏があらかじめ入れられていたのはさびしかったが…。
秩父から寄居まで、プチローカル線の旅は、夜景なし、真っ暗のまま山間を走った。

天下無敵の秩父鉄道はいとおしい。



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短編映画?

2017年01月07日 | 日記


昨年9月24日のこのブログをみてください。この写真と同じ構図で、ざっと100日前の矢崎監督と草野康太さんがいる。

昨日は、横浜シネマノヴェチェントで草野康太さん特集。

昨年9月23日、矢崎監督特集の日のことは、そのブログを読んでいただくことにして、昨年11月の映画×書「無伴奏を観て書く」イベントが私のなかで、ふつふつ感動に近いものが消えず、そこには矢崎監督の、映画やそこにいた参加者に対して真摯に向き合う姿勢があったからだ、と感謝の気持ち消えず、会いたいと思っていて、そこに誘われた。

窪田将治監督作品「D坂の殺人事件」と矢崎監督作品「☓☓☓」の草野さん出演の2作品を観る。写真はその後のトークショーのスナップ一葉。

その日は、丁度、映画館入りが私とお二人もほぼ一緒で、まずはビールで乾杯。
そこで矢崎監督が「最新作?です!」と。
2度目だが、ほぼ初対面の草野さんのiPadでその最新作を観る。


「ありあんす」で検索すると、すぐみなさんも矢崎監督最新作がみられます。

その最新作とは、矢崎監督はじめて?のCM映像でした。それも10分も。それも商品は後半にやっとでてきました。やはり矢崎さんでした。

そこに出てきた役者さんたちは、草野さんはじめ「☓☓☓」に出演の役者さんたちでした。

その日は早く帰ろうと思ったのに、やはり最終電車でやっと家にたどり着きました。


草野さん主演の「貌斬り」は昨年見逃したけれど、これは観なくちゃ、と思っています。

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祈り

2017年01月05日 | 日記
あけましておめでとうございます。
このブログをみた方には幸せが訪れる。

新年用の「賀春」の画像からご覧ください。

「春」からは富士さんの初日の出がみられ、

落款の「丁酉元旦」は、とっくり(丁酉)からおちょこ(元旦)にお酒が注がれており、ここからも新春をことほぎます。

その下の「日々軌 書」は、私の雅号ながら、日に日に歩み生きる軌跡。そのことだけの尊き人生を。

ついでにいえば「賀」は、ただでさえ、めでたい中で、賀の下部「貝」をくずして「天」のご加護を、と。

ここまで云ってしまうと、よく通販用にでるめでたづくし掛軸になってしまいますね。


とあるお寺の庫裏の新春用掛軸。
住職の奥様が撮影してくれました。
しあわせづくしのおすそ分け。



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