OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

ガシャ

2012年06月26日 | 書道・筆文字
時間がなくても成立するのが書の特性でもある。
失敗や成功と判断しなくても、その時、は、その時、でしかない。
あからさま、を表すのも、書。
ガシャ、と書きたい気分であり、構成をしたくない気分であった。
偶然もいいだろう。

書というより、墨痕、であったり、筆あとそのものだったりするもともある。

そして、そこから、何かの加工が行われると、そこから思わぬ成果が表れたり、尚、みじめになったり…。

今回は、藍染めの風呂敷のコラボのための仕事。
最終章は、「ガシャ」書きである。
染めも、破綻するほどのものでいい、と依頼。
藍、そのものが、やわらかいので。

瓶覗き、浅黄、藍……グラデーション……いやいや「ガシャ」だ。
白い布に書いただけで成立しているものもあるが、今回はあえてそれも染める。
失敗でもいい。失敗もいい。
失敗もみたいのだ。

それが一年後、いいと思えたり…。
そこいらにあるものを、あえて作ることもない。
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