
この尾上菊五郎の木彫は平櫛田中作。20年の歳月をかけて作り上げたとか。
この像を久々に国立劇場にみた。
「引窓」を芝翫さん主演ながら、陰の主役とでもいうべきその母親役の梅花さんを観にいったのだ。
地味な演目と思っていったが、なかなか素人の私でも楽しめた。
鑑賞教室大人の部の日だったので、一幕のみ。素人にはちょうどいい。
その国立劇場が取り壊しになり、歌舞伎や文楽の鑑賞教室は、ほかの会場でしばらくやることになるのは仕方ないが、国立劇場はどこが施工するのか未だ決まっていないとか。
田中の菊五郎像もしばらく見納めだと思って写真に収めた。
万博問題もそうだが、オリンピックの大きな不祥事の代償なのか、昭和のイケイケドンドンの日本から、平成・令和と日本のゆくえがここにも怪しくなってきた。
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