OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

通度寺

2012年06月20日 | 文化・芸術
きょうは、大塚。小楷を書く。
下では、韓国イベントの編集作業がなされていた。ごくろうさんである。

今回の旅の全体像がよくわかる写真がたくさん。

だが、アランさんと私しかしらない一日が、写真の通度寺(トンドサ)の旅である。

釜山の地下鉄終点から郊外バスに40分ほど揺られる。
釜山北のとなりまちにあるが、慶州観光で必ずよる仏国寺よりもいい。
人も少ないのだが、その時は観光客よりも信仰でいらしている方が多かった。
実際に修行しているお坊さんも100人くらいいるらしい。

バスターミナルから山門まで100メートルほど。そこから1キロくらい川に添って松林を行くとやっと中心地へ。
そこも相当広い。周りの山を見渡すと、そこが全部トンドサの敷地とか。

唐の太宗もそこに来たとかで中韓の歴史書にあるとか、そこに本尊はなく、仏舎利が安置されている。前はそこは見学不可だったそうだ。

建物は色もさめているものも多いが、本当に古いのは土台。石に歴史がある。

たまたま一週間に一度、案内ボランティアに来ているという朴さんという方が日本語も出来て、私たちを案内してくれた。
朴さんは東大で日本文学を学んだそうだが、当時、本郷に住み、お風呂屋さん通いだったらしいが、その銭湯にアランさんも同じ時期、通っていて、番台の人までお互い覚えていて、二人で盛り上がっていた。

「番台に若い男の人がいるなんて、信じられない」という朴さん。

トンドサの逸話に、女が虎になって愛した僧をさらい、結果は安部定事件のような話があるのだが、
「…岩の上には、連れ去られた僧が死体となっていましたが、男性の大事なところが切りとられたていました」と流暢な日本語で語る朴さんであった。



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