カメラ大好きおばあちゃん

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痛みとともに生きる知恵

2014年06月18日 | その他
経済評論家 勝間和代 (2014.6.11. 毎日新聞)
 私は45歳ですが、先月は洋式トイレに座ろうとしてぎっくり腰になったり、寝違えが1週間も治らなかったりして、どこかが痛いということが当たり前になっています。私だけではないようで、同窓会での話題は子育てよりも体調が中心です。
 「治療ならここがいい」という専門家を何軒か訪ねましたが、飛躍的によくなるものではありません。少しずつ痛みが時間とともに薄れていく「日にち薬」しか特効薬はないことを痛感するばかりでした。
 とはいえ、60代、70代でも、仕事やレジャーやスポーツで若々しく活動している方も多くいます。話を聞くと、目が悪くなったり、体が痛んだりさまざまなトラブルを抱えています。でもその範囲で自分をいたわり、出来ることを探し、楽しみを求める知恵を聞き、「なるほど」と感じ入りました。
 腰痛の他にも肩や背中、膝、関節などの痛み、不調に関しては、それを避ける知恵は必要ですが、どんなに避けても加齢とともに「やってきて」しまいます。だからこそ痛みとうまく共存する知恵が必要なのではないでしょうか?それは「老い」を受け入れて、老いとともにどのようにうまく生き抜くのかという知恵につながるのではないかと考えます。
 私が、老化と腰の痛みのバランスで考えついたのは、「椅子に座る時間をこれまでの半分にすること」です。欧米ではスタンディングデスクという、立ったまま仕事が出来る机がオフィスに導入されています。椅子に座る時間が長いほど、寿命が短くなる傾向があるという研究成果を受けて、座り過ぎ防止のために開発された机だそうです。
 この原稿も、これまで座って書いていましたが、いま、立ってパソコンの位置を高くして書いています。